イーサリアム(ETH)は一時$1,934まで上昇し、1週間にわたり越えられなかった上値抵抗帯をようやく上抜けました。しかし定着はせず、$1,877近辺まで押し戻されています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月11日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,877近辺で推移しています。前日の$1,920近辺から約2.2%の下落となりました。
注目したいのは、下げる前に一度上値抵抗帯を越えていた点です。チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1,934.33で、8月上旬から4度はね返されてきた$1,930の帯を上抜けています。
ただし、その水準は維持できませんでした。安値は$1,871.68で、上抜けたあとに約$63下げた計算になります。5度目の挑戦は、越えたものの定着しないという結果に終わりました。
下落率はビットコイン(BTC)の約2.1%とほぼ同じです。市場全体が調整するなかで、この銘柄だけが崩れたわけではありません。
24時間の出来高は約70億ドルで、前日の約60億ドルから増加しました。上抜けと押し戻しの両方に売買が伴った形です。
明日8月12日には米消費者物価指数の発表を控えています。それまでは$1,857から$1,930の帯での推移が見込まれます。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



これまで市場の需要を支えてきた企業が、買い増しのペースを落として自社株買いへ資金を回し始めたことは、需給にどう影響するのでしょうか。
企業による保有は、上場商品と並ぶ需要の柱でした。その一方が慎重になれば、価格を押し上げる力は相対的に弱まります。
価格動向のセクションでは、一度越えた上値抵抗帯と、押し戻された経緯を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、4カ月ぶりの規模となった資金流入と、上昇に転じたネットワークの利用状況を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、最大の企業保有者の方針転換と、その背景に触れます。
需要の担い手が入れ替わる局面では、価格が動かないまま構造だけが変わっていくことがあります。誰が買っているのかを定期的に確認しておく価値があります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月11日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,877近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1,934.33、安値は$1,871.68でした。値幅は約$63で、前日までの膠着からは広がっています。
24時間の出来高は約70億ドルで、前日から増加しました。時価総額は約2,265億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約10.1%です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月11日) | 約$1,877 | 約30万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,920近辺から約-2.2% | ビットコイン(BTC)の約-2.1%とほぼ同水準 |
| 24時間高値 | $1,934.33 | 上値抵抗帯を一時上抜け |
| 24時間安値 | $1,871.68 | 高値から約$63の押し戻し |
| 7日間変動率 | 約+0.5% | 週間ではほぼ横ばい |
| 上値抵抗 | $1,925〜$1,934、次に$1,950 | 前者は5度目の挑戦でも定着せず |
| 下値サポート | $1,857、次に$1,823 | 後者は8月2日の安値 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0294 BTC | 前日の約0.0295から小幅低下 |
| 24時間出来高 | 約70億ドル | 前日の約60億ドルから増加 |
| 時価総額 | 約$2,265億 | 前日の約$2,317億から減少 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.1% | ビットコイン(BTC)は約57.1% |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
一度越えた水準からの押し戻しは、上値の重さを改めて示しました。8月上旬以降、この帯では5度にわたり跳ね返されており、抜けるには継続的な買いが必要とみられます。
下値では$1,857が最初の目安です。8月に入ってからのレンジは$1,840から$1,930で、その下限に近い位置での攻防となります。ここを割り込むと、8月2日の安値$1,823が次の目安です。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
資金フローの改善は続いています。ファンドのデータを直接参照したところ、米国の現物イーサリアムETFの先週の純流入額は約2億4,500万ドルでした。約4カ月ぶりの大きさです。
上場以来の累計流入額は110億ドルを超えました。7月に細っていた資金が、8月に入って明確に戻り始めています。
ビットコイン連動の商品との比較でも見劣りしません。同期間のビットコイン連動ETFへの流入は約8億5,400万ドルですが、時価総額の規模を考慮すると、イーサリアム(ETH)側の流入のほうが相対的に大きい計算になります。
ネットワークの利用も活発化しています。同じ時点の標準的なガス価格は0.115 GWEIで、8月9日時点の0.052 GWEIから倍以上に上昇しました。取引の需要が急速に戻っていることを示す変化です。
ガス価格の上昇は、消却される量の増加も意味します。手数料の一部が消却される設計のため、利用が活発なほど供給は絞られる仕組みです。ただし絶対水準としては依然低く、供給への影響は限定的です。
企業による保有も規模を保っています。最大の保有企業は581万ETHを抱えており、流通供給の約4.8%にあたります。この水準は5週連続で変わっていません。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 現物ETFの週間純流入 | 約2億4,500万ドル | 約4カ月ぶりの規模 |
| 上場以来の累計流入額 | 110億ドル超 | 8月に入って流入が回復 |
| ガス価格(標準) | 0.115 GWEI | 8月9日の0.052 GWEIから倍以上 |
| 最大企業の保有量 | 581万ETH | 流通供給の約4.8% |
| 同保有比率の推移 | 5週連続で横ばい | 買い増しのペースが鈍化 |
| 24時間出来高 | 約70億ドル | 前日から増加 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 消却設計でわずかに減少方向 |



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
最大の企業保有者の方針に、変化が出ています。同社の公表資料によると、直近の買い増し額は1,400万ドル相当にとどまり、これまでのペースから大きく鈍化しました。手元資金も1億400万ドルまで減っています。
保有量は581万ETHで、流通供給の約4.8%にあたります。同社が掲げる5%という目標まで残り約23万ETHですが、この比率は5週連続で変わっていません。
背景にあるのは、資金の使い道の変更です。同社は買い増しに充てていた資金の一部を自社株買いへ振り向けています。株価が保有資産の価値を下回る状況では、市場でETHを買うより自社株を買うほうが効率的だという判断です。
同社の会長は、金融環境の緩和が暗号資産を下支えする可能性に言及する一方、市場構造法案が夏季休会前に上院で採決に至らなかった点にも触れています。制度面の遅れが、企業の投資判断にも影響している構図です。
この変化が持つ意味は小さくありません。上場商品への資金流入が4カ月ぶりの規模に回復する一方で、企業による買いは慎重になっています。需要の担い手が入れ替わりつつある局面といえます。
加えて、ステーキング報酬を段階的に消却する提案をめぐる議論も続いています。開発者側は預入量が流通供給の半分に達した時点で報酬をゼロにする案を示しており、利回りを前提とする企業の保有戦略にも関わる論点です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY