5月8日(金)のイーサリアム(ETH)は、2,300ドル台前半で推移し、ビットコイン(BTC)の調整に押される形で軟調な動きとなっています。一方で、6月予定のGlamsterdamアップグレードへの期待、4桁の機関投資家ETF流入再開、9万6時間で14万ETHのクジラ蓄積など、構造的な強気材料が水面下で積み上がっている特徴的な一日です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年5月8日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
5月8日(金)のイーサリアム(ETH)は、2,300ドル台前半で軟調に推移しています。Cryptonews.netによれば、5月7日時点でETHはCoinMarketCap上で約2,349ドル、24時間で約2.5%の下落、時価総額は約2,815億ドルとなっており、ビットコインに次ぐ第2位の地位を維持している、と整理されています。
本日最大の注目点は二つあります。一つは、ビットコイン(BTC)が200日移動平均線への挑戦に失敗してプルバックした流れに引きずられる形でETHも調整した点、もう一つは、それでも構造的な買い圧(ETF流入、クジラ蓄積、ステーキング比率上昇、Glamsterdamアップグレード期待)が同時並行で進行している点です。
The Market Periodicalによれば、米国スポット型ETH ETFは直近3営業日で2億5,000万ドルを超える累計流入を記録し、5月5日単日でBlackRockのETHAが6,948万ドル、FidelityのFETHが2,423万ドルを集めた、と整理されています。
テクニカル面では、CoinDCXによれば、ETHは2,380〜2,390ドルゾーンを維持できれば上昇トレンドが継続し、5月12日までの想定レンジは2,350〜2,500ドル、月内目標は2,550ドル(レンジ2,250〜2,550ドル)、と分析されています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



4日間で14万ETHのクジラ蓄積、3日間で2億5,000万ドルのETF流入、循環供給の30%が既にステーキング——これだけの構造的強気材料が積み上がっているのに、なぜ価格は2,300ドル台で停滞しているのでしょうか。
本日のETH相場を読み解くうえで意識したい軸は、「BTC調整への連動による短期軟調」「Glamsterdamアップグレードへの先取りラリー期待」、そして「機関投資家マネーの再加速」という3つの要素です。
後述の価格動向セクションでは、2,300ドル前後の攻防と、上値2,380〜2,500ドル、下値2,250〜2,300ドルの重要レベルを整理していきます。
オンチェーン項では、4日間で14万ETHのクジラ蓄積、3,700万ETHのステーキング規模(循環供給の約30%)、BitMine等のトレジャリー企業の買い増し動向を確認します。
マクロ項ではビットコイン主導の値動き連動、ファンダメンタルズ項では6月予定のGlamsterdamアップグレード(10,000 TPS目標、ガスリミット200Mへ)、BNY Mellonによるアブダビでの暗号資産カストディ開始、Citiの3,175ドル目標などを整理します。最後に地政学項では中東情勢の動向を確認します。
読者の皆さまには、目先のBTC連動の調整に振り回されず、「Glamsterdamアップグレード前の歴史的パターン(過去の主要アップグレード前は20〜40%上昇)」という構造的視点を念頭に置きながら、5月後半から6月の値動きを冷静に観察してみていただければと思います。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(5月8日) | 約2,330ドル(約35.8万円) | BTC調整に連動して軟調 |
| 5月7日東部時間9:15 | 2,327.03ドル | Fortune報じる、前日比-80.87ドル |
| 5月6日東部時間8:45 | 2,407.90ドル | 5月の直近高値圏 |
| 5月7日24時間変動率 | -2.5%程度 | CoinMarketCapデータ |
| 5月初〜中旬レンジ | 2,300〜2,415ドル | 狭いレンジでの推移 |
| 5月予測平均(CoinDCX) | 2,550ドル(レンジ2,250〜2,550ドル) | 200日MA上抜け次第 |
| 5月予測平均(Cryptopolitan) | 2,429.17ドル(min 2,254.27〜max 2,656.55ドル) | 中立シナリオ |
| 5月予測平均(Changelly) | 約2,589ドル(下値2,348〜上値2,829ドル) | テクニカル分析ベース |
| Citi近期目標 | 3,175ドル | Glamsterdam前ベースケース |
| 上値抵抗(直近) | 2,380〜2,420ドル | 突破で上昇加速の確認シグナル |
| 次の抵抗 | 2,500ドル | 8/8 Murray水準 |
| 強い抵抗 | 2,700ドル | 構造的な天井 |
| 下値サポート(直近) | 2,300〜2,328ドル | 200 EMA・38.2%リトレースメント |
| 次の下値 | 2,250ドル | 6/8 Murrayゾーン |
| 深い下値 | 2,150ドル | 下抜け時の目標 |
| 50日移動平均線 | 約2,220ドル | 短期トレンド支持 |
| 200日移動平均線 | 約2,367〜2,703ドル | 強弱分水嶺、複数指標で異なる |
| RSI(14日) | 57〜60 | 強気圏、過熱なし |
| 時価総額 | 約2,815億ドル | 第2位、BTCに次ぐ |
| 24時間出来高 | 約228億ドル | 深い流動性を維持 |
| 52週レンジ | 1,743〜4,955ドル | 2月安値からの回復継続 |
| 史上最高値 | 約4,955ドル(2025年11月) | 現値は約53%下方 |
5月8日(金)早朝時点のデータでは、イーサリアム(ETH)は約2,330ドル付近で推移していました。日本円換算では約35.8万円となります。
5月7日東部時間9時15分時点のデータでは、Fortuneによれば、ETHは2,327.03ドルとなっており、前日同時刻の2,407.90ドルから80.87ドル下落していた、と整理されています。これはビットコインが200日SMAへの挑戦に失敗して81,000ドルを割り込んだ動きに連動した形です。
テクニカル面では、CoinDCXの分析が重要な構図を示しています。同社は、ETHが2,380〜2,390ドルゾーンを維持できれば上昇トレンドが継続し、5月12日までの想定レンジは2,350〜2,500ドルだ、と整理しています。同社はまた、月内目標として2,550ドル(レンジ2,250〜2,550ドル)、月足終値が2,420ドル超なら50日・200日両移動平均がレジスタンスからサポートに転換する、と分析しています。
FX.coの分析では、ETH/USDは4月29日以降に形成された上昇チャネル内で推移しており、2,340ドル付近への押しは買いシグナルとなり得る、と整理されています。同社は、上昇チャネル上限の2,417ドル付近に到達して反転するなら売りシグナル、2,328ドルを明確に割れば下落トレンドへの転換、と二つのシナリオを提示しています。
Spoted Cryptoの分析では、Citiの機関投資家デスクがGlamsterdamアップグレード前のETH近期目標として3,175ドルを設定している、と整理されています。同社は、ETHは過去主要アップグレードの数週間前に20〜40%のラリーを経験してきた歴史的パターンがある、と指摘しています。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
本日のオンチェーン面で最大のテーマは、機関投資家ETF・大口クジラ・ステーキング・トレジャリー企業の四方向から進む構造的な買い圧の積み上がりです。MEXC Newsが伝えるAli Martinez氏のデータによれば、大口ホルダーは96時間(4日間)で14万ETH超を蓄積し、5月1日から3日にかけてクジラ保有量は約1,378万ETHから1,398万ETHに増加しました。
ETF面では、The Market Periodicalが、米国スポット型ETH ETFは5月の最初の3営業日で累計2億5,000万ドル超の純流入を記録し、5月5日単日でBlackRockのETHA(iShares Ethereum Trust)が6,948万ドル、ETHB(ステーキング型ETH商品)が245万ドル、FidelityのFETHが2,423万ドル、21SharesのTETHが142万ドルを集めた、と整理しています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| クジラ蓄積(96時間) | +14万ETH(約3.22億ドル) | 5/1〜5/3、歴史的に強い蓄積シグナル |
| クジラ保有総量 | 約1,398万ETH(5/3時点) | 5/1の1,378万ETHから増加 |
| ETH ETF累計流入(5月初3日) | 2.5億ドル超 | 機関投資家マネー再加速 |
| 5/5 ETHA単日流入 | 6,948万ドル | BlackRock主導 |
| 5/5 FETH単日流入 | 2,423万ドル | Fidelity主導 |
| 5/1 ETH ETF単日流入 | 1.012億ドル | BlackRock・Fidelity合わせ流入の90%超 |
| 4月単月ETH ETF流入 | 3.56億ドル | 5カ月連続流出からの反転 |
| 5/6 ETH ETF流入 | 1,157万ドル | BTC ETF 4,633万ドルの背後 |
| ステーキング総量 | 約3,700〜3,785万ETH | 循環供給の約30% |
| アクティブバリデータ数 | 約110万 | 2025年比も増加傾向 |
| BlackRock ETHA保有規模 | 約110億ドル | 機関最大保有 |
| BitMine累計ETH保有 | 主要トレジャリー企業最大級 | 5/7にKrakenから9,460万ドル分追加移動 |
| Ethereum Foundation追加ステーキング | 45,034 ETH(4/3) | 70,000 ETH目標達成 |
| 過去30日DEX出来高 | BTCより27%高い増加率 | 市場関心がETHへローテーション |
| OI(ETH無期限先物) | 約50億ドル | 意味のあるデリバティブ参加 |
注目すべき動きとして、The Market Periodicalによれば、Arkham Intelligenceは5月初旬に新規作成された2つのクジラウォレットがKrakenから合計約9,460万ドル分のETHを引き出したと特定し、その取引パターンはBitMine Immersion Technologiesによる過去の動きと類似している、と整理されています。
ステーキング面では、Spoted Cryptoが、4月3日にEthereum Foundationが追加で45,034 ETH(約9,300万ドル相当、平均2,059ドル)をステーキングし、目標の70,000 ETHを達成した、と報じています。これにより、財団は年間約100億ドルの運営予算をETH売却ではなく2.7〜3.8%のステーキング報酬(年間約390〜540万ドル)でカバーできる構造に転換しつつあり、これまでの定期的な売り圧が解消された点が重要視されています。



出典:The Market Periodical(ETH ETF累計2.5億ドル流入・ETHA・FETH内訳・BitMine 9,460万ドル移動)、MEXC News(クジラ96時間14万ETH蓄積・5/1〜5/3保有量推移)、MEXC Learn(4月ETH ETF 3.56億ドル流入・5/1単日1.012億ドル・5カ月連続流出からの反転)、Spoted Crypto(ステーキング総量3,785万ETH・110万バリデータ・財団追加ステーキング)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
マクロ環境では、ETHはビットコイン主導の動きに連動した展開が続いています。CoinMarketCapの分析では、ETHは「ビットコインのハイベータ・プレイ」として動いており、5月7日のビットコイン81,000ドル割れの動きにつられる形でETHも2,300ドル台へ調整した、と整理されています。
金融政策面では、CoinDeskによれば、Barclaysが従来の利下げ予想を撤回し、JPMorganも金融緩和への期待に否定的な姿勢を示すなど、主要ブローカーの間で2026年中の利下げ予想を撤回する動きが広がっています。同記事は、Barclaysがイラン情勢に絡んだ高水準のエネルギー価格をインフレ要因として指摘した、と報じています。
FRB議長交代については、5月15日にJerome Powell氏の任期が終了し、Kevin Warsh氏が後任となる見通しです。Warsh氏はビットコインを「40歳以下の人々にとっての新しいゴールド」と公言してきた経緯があり、CoinDeskによれば、Warsh氏はFRBが暗号資産政策に対して「すでに金融サービス産業の構造の一部だ」とのスタンスをとった、と整理されています。
こうしたマクロ環境の中で、ETHの値動きは現状ビットコイン連動が続いていますが、6月のGlamsterdamアップグレードを起点にビットコインから独立した独自の値動きが期待される、とCoinDCXは分析しています。



出典:CoinDesk(Barclays・JPMorgan利下げ予想撤回)、CoinMarketCap(ETHのハイベータ・プレイ・BTC連動)、CoinDCX(Glamsterdam触媒・独立した値動き期待)
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のファンダメンタル面で最大のテーマは、6月予定のGlamsterdamアップグレードに向けた期待の高まりと、機関投資家インフラの拡張です。
The Defiantによれば、Ethereumのコア開発者がノルウェー・ロングイェールビーンで開催されたSoldøgn Interopで、Glamsterdamアップグレード後のガスリミット下限を200Mに合意し、これは現在の60Mから約3.3倍の引き上げとなる、と整理されています。MarketScreenerの報道では、Glamsterdamは2026年6月の実装を予定しており、L1スループットを10,000 TPSに向けて引き上げ、ガスフィーを約78%削減する見通しだ、とされています。
EIP面では、Phemexの解説によれば、Glamsterdamは「ePBS(EIP-7732:エンシュリンド・プロポーザー・ビルダー分離)」と「BAL(EIP-7928:ブロックレベル・アクセスリスト)」の2つを主要EIPとしており、それぞれコンセンサス層と実行層の根本的な改革にあたる、と整理されています。
機関投資家インフラ面では、CoinMarketCapが5月7日にBNY Mellon(資産管理規模59兆ドル)がアブダビのADGM金融センターで暗号資産カストディサービスを開始し、初期はビットコインとイーサリアムをサポートする、と報じています。これは世界最大のカストディアン銀行による正面からの参入であり、機関投資家のETH取り扱い基準を大きく前進させる動きとして注目されています。
機関アナリスト動向では、Spoted Cryptoが、Citiの機関投資家デスクがGlamsterdam前のETH近期目標として3,175ドルを設定し、機関投資家の視線がアップグレードを起点とした再評価に集中している、と整理しています。
業界イベントとして、本日もマイアミビーチでConsensus 2026が開催されており、Fundstrat創業者のTom Lee氏は「ステーブルコインとトークン化資産がAI主導金融の中核インフラになりつつある」「暗号ネイティブの金融企業が今後10年で大手銀行を凌駕する可能性がある」とのキーノートを行った、とCoinDeskが伝えています。



出典:The Defiant(Soldøgn Interop合意・ガスリミット200M floor・3つの主要ワークストリーム)、MarketScreener(6月実装予定・10,000 TPS目標・78%手数料削減)、Phemex(ePBS・BAL二大EIP・8 EIP範囲)、CoinMarketCap(BNY Mellon ADGM カストディ開始)、Spoted Crypto(Citi 3,175ドル目標)、CoinDesk(Tom Lee Consensus 2026キーノート)
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
地政学面では、米国とイランの和平プロセスがETHを含むリスク資産全般のセンチメントを左右する変数となっています。24/7 Wall St.によれば、イランは5月1日に更新された和平提案をパキスタン経由で仲介者に送り、米原油先物は同ニュースで5%近く下落、ブレント原油は4年ぶり高値圏から107ドル/バレル付近まで反落した、と整理されています。
同記事は、停戦が継続して原油価格が90ドル/バレルを下回れば、ETHを含むリスク資産にラリーの余地が生まれる一方、合意が崩れてイランがホルムズ海峡を完全閉鎖すれば、ブレントは150ドル/バレルへ急騰し、暗号資産市場全体が圧迫される、と分析しています。
注目点として、ETHはBTCに比べて地政学ヘッドラインへの感応度が高く、リスクオフ局面ではビットコインよりも大きく下落する傾向があります。一方で、Glamsterdamアップグレードという独自の触媒を持つことで、地政学リスクが落ち着いた局面では他のリスク資産より大きな上昇を見せる構造的なポテンシャルもあります。



出典:24/7 Wall St.(イラン和平提案・ブレント原油107ドル・上下シナリオ)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY