イーサリアム(ETH)は$1,875近辺まで戻し、前日に注目していた$1,823の下値を守りました。一方、日本の上場企業がイーサリアム(ETH)を売却して人工知能向けデータセンターの資金に充てる動きが表面化しています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月3日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,875近辺で推移しています。前日の$1,840近辺から水準を切り上げ、約1.9%の上昇となりました。
チャートを直接参照したところ、24時間の安値は$1,824.83でした。前日に7日間安値として記録した$1,823.55をわずかに上回る水準で、下値は守られた形です。
高値は$1,877.26で、現在値はほぼその近辺にあります。安値から高値まで約$52の値幅を、ほぼ一方向にたどった動きでした。
同じ時点でETH/BTC比率は約0.0296となり、前日の約0.0293から上昇しています。本日はビットコイン(BTC)の約1%高を上回っており、2日ぶりに相対的な優位を取り戻しました。
24時間の出来高は約57億ドルで、前日の約45億ドルから増加しました。週末に半減した商いが、月曜日のアジア時間に入って戻り始めています。
ただし、7日間では約2.7%安のままです。上値では$1,900が最初の関門となり、そこを超えられるかが今週の焦点になります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



企業がイーサリアム(ETH)を保有する理由と、それを手放す理由は、必ずしも価格の見通しだけでは決まらないという事実をどう受け止めるべきでしょうか。
日本の上場企業が保有分を売却し、その資金を人工知能向けのデータセンター事業へ振り向けています。相場観による売りではなく、事業戦略の転換による売りです。
価格動向のセクションでは、守られた$1,823という下値と、戻り始めた出来高を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、値動きに対して市場全体での位置づけがどう変化しているかを取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、この売却の中身と、規制当局が保留した派生商品の管轄争いに触れます。
資産としての魅力と、事業資金としての使い勝手は別の話です。企業が保有する暗号資産が増えるほど、この二つの論理がぶつかる場面も増えていくとみられます。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月3日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,875近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1,877.26、安値は$1,824.83でした。安値が前日の下値圏でとどまったことで、$1,823という水準の意味が一段強まっています。
24時間の出来高は約57億ドルで、前日の約45億ドルから増加しました。時価総額は約2,250億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約11%です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月3日) | 約$1,875 | 約30万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,840近辺から約+1.9% | ビットコイン(BTC)の約+1%を上回る |
| 24時間高値 | $1,877.26 | 現在値はほぼ高値圏 |
| 24時間安値 | $1,824.83 | 前日の7日間安値を維持 |
| 7日間変動率 | 約-2.7% | 週間では下落基調が継続 |
| 30日間変動率 | 約+7.2% | 月間では上昇を維持 |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$1,975 | 後者は7日間高値 |
| 下値サポート | $1,823、次に$1,800 | 前者は2日連続で守られた水準 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0296 BTC | 前日の約0.0293から上昇 |
| 24時間出来高 | 約57億ドル | 前日の約45億ドルから増加 |
| 時価総額 | 約$2,250億 | 前日の約$2,216億から回復 |
| 市場全体に占める比率 | 約11% | 暗号資産で第2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
2日続けて$1,823近辺で下げ止まったことは、目先の下値としては意味のある事実です。この水準を維持できるかぎり、下落は調整の範囲と整理できます。
一方、上値では$1,900が最初の関門です。ここは前日まで抵抗として機能してきた$1,850を超えた先にある節目で、突破できれば7日間高値の$1,975が次の目標になります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
市場全体のなかでの位置づけにも変化が出ています。チャートとネットワークデータを直接参照したところ、8月3日午後2時ごろ(JST)時点のイーサリアム(ETH)の比率は約11%でした。前日の約10.3%から回復しています。
同じ時点でビットコイン(BTC)の比率は約56.5%と、前日の約57.2%から低下しました。資金がわずかながらビットコイン(BTC)以外へ戻り始めた形です。
ETH/BTC比率も約0.0293から約0.0296へ上昇しました。7月に上昇を続けたあと8月に入って2日連続で低下していた流れが、いったん止まったことになります。
ただし、水準としては7月の高値圏には遠く及びません。流通供給量は約1億2,068万ETHで、時価総額は約2,250億ドルです。ビットコイン(BTC)の約1兆2,700億ドルとの差は依然として大きく開いています。
出来高の回復も、まだ限定的です。24時間で約57億ドルは、7月中旬の水準を大きく下回ります。比率の改善が本物かどうかは、参加者が戻る今週後半の数字を待つ必要があります。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 市場全体に占める比率 | 約11% | 前日の約10.3%から回復 |
| ビットコイン(BTC)の比率 | 約56.5% | 前日の約57.2%から低下 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0296 BTC | 2日続いた低下が止まる |
| 24時間出来高 | 約57億ドル | 前日から約26%増加 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 時価総額 | 約$2,250億 | 暗号資産で第2位 |



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
保有企業の側で、注目すべき動きが表面化しています。CoinDeskによると、東京証券取引所に上場するQuantum Solutionsは、7月30日に子会社を通じて1,000 ETHを1 ETHあたり$1,903で売却し、約190万ドルを調達しました。
資金の用途は、人工知能向けデータセンター事業です。データセンターの利用契約に伴う預託金、GPU機器、通信設備、運転資金に充てるとしています。売却額は帳簿価額の$2,003.97を下回ったため、約10万ドルの売却損を計上する見込みです。
より重要なのは、売却の上限が引き上げられた点です。CoinDeskによると、同社の取締役会は10月30日までの累計売却枠を1,875 ETHから4,375 ETHへ拡大しました。すでに1,904 ETHを売却済みのため、あと2,471 ETHを売却できる計算になります。
枠を使い切れば、6月時点の保有量の約66%を手放すことになります。残る保有量4,764.80 ETHのうち3,050 ETHはシンガポールの金融会社への担保に入っており、自由に動かせるのは1,714.8 ETHにとどまります。この売却により、同社は日本の上場企業で最大のイーサリアム(ETH)保有者の座を明け渡しました。
同じ日、米国上場のHyperscale Dataも約100BTCを現金化し、年4.5〜5%のビットコイン担保の融資枠を設定しました。ミシガン州の人工知能施設の建設資金に充てるためです。暗号資産を保有する企業が、その資産を人工知能関連の設備投資へ振り替える流れが広がりつつあります。
規制の面では、派生商品の管轄争いが表面化しました。CoinDeskによると、米証券取引委員会(SEC)は、Nasdaqが上場を予定していた現金決済型のビットコイン指数オプションの承認を凍結し、再検討に入っています。暗号資産が商品か証券かという論点は、イーサリアム(ETH)連動の商品設計にも影響しうる問題です。



出典:CoinDesk(保有企業による売却と資金用途)、CoinDesk(派生商品の管轄をめぐる審査)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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