ビットコイン(BTC)は6月30日、6万ドルを再び割り込み、5万9000ドル台で月末・四半期末を迎えています。6月は月間で約18%安となり、本来は上昇しやすい6月としては記録的な弱さで上半期を終える見通しです。市場の関心は、7月以降に下げ止まれるかに移っています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年6月30日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、6万ドルを再び割り込み、5万9000ドル台で推移しています。本日は月末・四半期末・上半期末にあたり、6月は月間で約18%安と、今年最大の下落で取引を終えようとしています。
注目すべきは、季節性の崩れです。6月は歴史的に上昇しやすい月とされてきましたが、今年はその傾向に反して大きく下落しました。背景には、ETFからの記録的な資金流出と、現物・先物双方での需要の縮小があります。
本日のビットコイン(BTC)は、弱含みで上半期を終えつつ、7月以降の底入れを見極める局面にあります。投資家にとっては、5万8000ドルの重要な下値を維持できるか、そして極度の悲観が反転の芽となるのかを見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



季節性に反して弱含みで上半期を終えるいま、あなたはこの弱さをさらなる下落の予兆と見るか、それとも悲観の極みに芽生える反転の兆しと捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万ドルを挟んだ攻防のなか、月末・四半期末を迎えています。価格動向のセクションでは、5万8000ドルの下値と、記録的に弱い月間の値動きを確認します。
マクロ環境のセクションでは、ETFからの記録的な流出と、半導体株への資金移動という需給の変化を整理します。そのうえで、7月以降の見通しと、極度の悲観が持つ意味を取り上げます。
注目すべきは、需要の縮小という逆風が続く一方、市場心理が極度の恐怖に沈むこうした局面が、過去にはしばしば力強い反発の起点となってきた点です。目先の弱さに動揺するのか、それとも悲観の極みに芽生える反転の芽を冷静に見極めるのか。今の相場は、その両面を見る視点を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月29日9時時点(米国東部時間)のデータでは、ビットコイン(BTC)は5万9860ドル前後で推移していました。その後も6万ドルを挟んで上値が重く、協定世界時の午後には5万9221ドルを付ける場面もありました。前日からはほぼ横ばいから小幅安です。
月初の始値約7万3674ドルから、6月は一時5万8115ドルまで下落し、月間ではおよそ18%安となりました。CoinDCXによると、6月は歴史的に平均5.9%上昇する月とされてきましたが、今年はこれに大きく反する結果となっています。10月の史上最高値の約12万6080ドルからは、ほぼ半値の水準です。
テクニカル面では、当面の最重要の節目は月間安値の5万8115ドルです。CoinDCXによると、ここを維持できれば6万1800〜6万2500ドルへの戻りが期待される一方、週足の終値で割り込むと5万5000ドルが視野に入ります。市場心理を示すFear & Greed Indexは12と、サイクルで最も深い「極度の恐怖」圏まで低下しました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月30日) | 約5万9200〜5万9860ドル | 6万ドルを再び割り込む |
| 前日比 | ほぼ横ばい〜小幅安 | 月末も安値圏で推移 |
| 月初始値(6月) | 約7万3674ドル | 月間では約18%安 |
| 月間安値(6月) | 約5万8115ドル | 当面の最重要の下値 |
| 上値抵抗 | 約6万2000〜6万5631ドル | 移動平均線が集中 |
| 下値サポート | 約5万8115ドル | 割れると5万5000ドルが視野 |
| 200週移動平均線 | 約6万2457ドル前後 | 長期的な強気・弱気の分岐点 |
| 50カ月移動平均線(EMA) | 約6万5631ドル | 下回り中期は弱含み |
| 14日RSI | 30台 | 売られ過ぎ寄り |
| Fear & Greed Index | 12(極度の恐怖) | サイクルで最も深い悲観 |
| 時価総額 | 約1.20兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6080ドル(2025年10月) | 現値は同水準から約半値圏 |



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
足元のビットコイン(BTC)の弱さの最大の要因が、需要の縮小です。BeInCryptoによると、米国の金や暗号資産のETFは4月以降でおよそ120億ドルの流出を記録した一方、半導体ETFには約200億ドルが流入しました。最大のビットコインETFはこの間に約12%下落しており、投資家が暗号資産からAI関連の半導体株へ資金を移している構図が鮮明です。
オンチェーンの需要も細っています。Finboldが引用するCryptoQuantのデータによると、現物・先物を合わせたビットコインの需要は、月間で約23万2000BTCのペースで縮小しています。先物の建玉も5月末の約313億ドルから約216億ドルへと減少しており、新規の投機的な買いが乏しいことを示しています。
こうしたなか、7月の見通しは慎重なものが目立ちます。一方で、CLARITY Actの成立による規制の明確化は、中長期的にはビットコインの需要曲線を押し上げる構造的な追い風とされています。当面は、来週以降の米経済指標と、半導体株への資金移動が一服するかが、相場の方向を左右するとみられます。



出典:BeInCrypto(ETFの資金流出・半導体株への資金移動)、Finbold(オンチェーン需要の縮小、CryptoQuant引用)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
記録的に弱い上半期を終えるにあたり、市場では7月以降の底入れの可能性が議論されています。BeInCryptoによると、6月は月間で約19%下落し、平均5.9%上昇という6月の季節性を大きく裏切りました。3日足のチャートでは、弱気を示す「ヘッド・アンド・ショルダー」と呼ばれる形状が形成されつつあるとされ、目先の上値の重さを示しています。
需給面でも、慎重な見方を裏づける動きが続いています。同メディアによると、著名投資家のジェレミー・グランサム氏がビットコインを「無用な投機の道具」と評するなど、市場に冷めた見方が広がりつつあります。大口の資金が取引所へ移動する動きも観測され、目先は緩やかな下落が続くとの見方が優勢です。
もっとも、悲観一辺倒ではありません。複数の分析によると、ビットコインの最も激しい上昇は、まさに市場の確信が最も低いとき、恐怖指数が極端に低い局面で始まってきた経緯があります。極度の悲観に沈む現在の地合いを、長期保有者は「割安な仕込みの好機」と捉える余地もあります。目先の弱さと、反転の芽が交錯する、神経質な状況が続いています。



出典:BeInCrypto(6月の季節性・チャート形状・市場心理)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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