ビットコイン(BTC)は6月28日、6万ドル近辺で下げ止まりを探っています。週明けにかけての急落で5万8000ドル台まで沈んだのち、この水準では買いも観測され、底固めの動きが続いています。最大の保有企業Strategyの財務不安が「相場の底を打つ最後の引き金」になるとの見方も浮上し、市場は神経質な週末を過ごしています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年6月28日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、6万ドル近辺で推移しています。6月24〜25日の急落で一時5万8000ドル台まで下落しましたが、この水準では買いの吸収も見られ、週末は下げ渋っています。
市場の関心は、最大の法人保有者Strategyの財務不安に集中しています。同社の優先株STRCが額面を大きく下回り続けるなか、この問題がむしろ「相場の底入れの引き金」になるとの逆説的な見方も浮上しています。
本日のビットコイン(BTC)は、急落後の安値圏で買いの吸収を試しつつ、企業の財務不安という重しを抱える局面にあります。投資家にとっては、この水準が底値圏となるのか、Strategy問題がさらなる下落を招くのかを見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



急落後に買いも見られる一方で企業の財務不安が残るいま、あなたはこの安値圏を底入れの兆しと見るか、それともさらなる下落への待機と捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万ドルを挟んだ底固めのなか、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、5万8000ドル台での買いの吸収と、戻りの鈍さを確認します。
ファンダメンタルズのセクションでは、相場の底入れの鍵とも、新たな下落の引き金とも見られているStrategyの財務不安を整理します。マクロ環境のセクションでは、年初来で初めてマイナスに転じたETF資金フローと、AI関連へ向かう資金の流れを取り上げます。
注目すべきは、安値圏で買いが入る底入れの兆しと、Strategyの財務不安という新たな下落リスクが、同時に存在している点です。目先の弱さに動揺するのか、それとも四年周期の底とされる水準での反応を冷静に見極めるのか。今の相場は、底入れの条件を見極める視点を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月28日9時44分時点(米国東部時間)のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万65ドル前後で推移していました。前日比はおよそ0.7%の小幅な下落です。
6月24〜25日の急落では、一時5万8115ドルまで下落し、2024年後半以来の安値を付けました。その後は6万ドル前後まで持ち直しています。investingLiveの分析によると、5万8000〜5万8400ドルの水準では買いの吸収が見られ、売り手が一段安を仕掛けきれていないとされています。
もっとも、戻りは力強さを欠いています。同分析によると、ビットコインは重要な抵抗帯である6万1750〜6万2250ドルをまだ回復できておらず、急落後の「低い水準での均衡」にとどまっているとされています。市場心理を示すFear & Greed Indexは13〜15と、サイクルで最も深い「極度の恐怖」圏にあります。週末で薄商いのため、値動きが振れやすい点にも注意が必要です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月28日) | 約6万65ドル | 6万ドル近辺で底固め |
| 前日比 | 約-0.7% | 週末で小動き |
| 直近安値(6月24〜25日) | 約5万8115ドル | 2024年後半以来の安値 |
| 買いの吸収帯 | 約5万8000〜5万8400ドル | 下値での買いが観測 |
| 上値抵抗(修復の節目) | 約6万1750〜6万2250ドル | 回復で地合い改善 |
| 下値サポート | 約5万9250ドル | 明確に割ると修復が後退 |
| 200週移動平均線 | 約6万2457ドル前後 | 長期的な強気・弱気の分岐点 |
| 50日移動平均線 | 約6万5000ドル超 | 価格は同線を大きく下回る |
| 14日RSI | 30台 | 売られ過ぎ寄り |
| Fear & Greed Index | 13〜15(極度の恐怖) | サイクルで最も深い悲観 |
| 時価総額 | 約1.20兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6080ドル(2025年10月) | 現値は同水準から約半値圏 |



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
足元で需給の最大の焦点が、最大の法人保有者Strategyの財務不安です。Investing.comによると、同社の優先株STRCは1カ月足らずで約25%下落し、一時73.69ドルまで売られたのち75.8ドル前後で引けました。額面の100ドルを大きく下回り、年間利回りのおよそ2年分が失われた計算です。
とりわけ警戒されているのが、配当を支える手元資金の急減です。Investing.comによると、同社の現金準備は4月時点でSTRCの配当を約7年分賄える水準でしたが、足元では約10カ月分まで縮小しました。Artemisの集計によると、約6万ドルのビットコイン価格では、同社の保有資産は取得原価をおよそ133億ドル下回る含み損状態にあるとされています。著名投資家のピーター・シフ氏が同構造を「ポンジ的」と批判し、分析会社CryptoQuantはビットコインの買い増しを止めて現金を再構築すべきだと提言しています。
もっとも、この問題を逆説的に捉える見方もあります。Investing.comによると、Strategyの資金問題はむしろ、四年周期で底を迎える時期にあるビットコインにとって「最後の引き金」、すなわち投げ売りが一巡して底を打つきっかけになり得るとの分析も示されています。最大の保有者の動向が、下落リスクと底入れの両面で意識される、神経質な状況が続いています。



出典:Investing.com(STRCの下落・手元資金の急減・底入れの引き金との見方)、Artemis(Strategyの含み損・配当負担)
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
足元のビットコイン(BTC)の需給を読むうえで重要なのが、ETFの資金フローです。Artemisの集計によると、米国の暗号資産ETFは6週連続で純流出となり、5月と6月の連続した記録的な流出で推定72億ドルが流出しました。これにより、2026年の年初来のフローは初めてマイナスに転じました。2024〜25年の買い手だった機関投資家が、当面は売り手に転じた形です。
注目すべきは、株式市場との「逆行」です。Investing.comによると、米主要株価指数が上昇しAI関連が活況を呈する一方、暗号資産は独自に下落しました。この「株高・暗号資産安」の背景には、流動性がAI関連株やワールドカップの賭けといった他の対象へ吸い寄せられている構図があるとされています。
こうしたなか、ビットコインは米国株との連動が薄れ、独自の需給で動いています。当面は、ETF資金フローが流出から流入へ転じるか、そしてAI関連へ向かう資金の流れが一服するかが、相場の方向を左右する重要な手がかりとみられます。来週には新たな経済指標も控え、マクロの動向が引き続き注視されます。



出典:Artemis(ETF流出・年初来フローのマイナス転換)、Investing.com(株高・暗号資産安の乖離・流動性の吸い寄せ)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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