ビットコイン(BTC)は6月26日、一時6万ドルを割り込み一段安となったのち、6万1000ドル台へ小幅に戻しました。本日発表される米PCE物価指数と、年内最大となる約106億ドル規模のオプション満期が重なる重要な節目を迎え、6万ドルの防衛ラインを守れるかが最大の焦点となっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年6月26日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、前日6月25日に一時5万9023ドルまで下落し、2024年10月以来の安値を付けました。その後は6万1000ドル台へとやや戻し、6万ドルの大台を巡る攻防が続いています。
本日は、2つの大きなイベントが重なります。米連邦準備制度(FRB)が重視するPCE物価指数の発表と、年内最大規模となるオプションの満期です。これらが、6万ドルを守れるかどうかの試金石となります。
本日のビットコイン(BTC)は、インフレ指標とデリバティブ満期という二重の関門を前に、神経質な値動きとなる局面にあります。投資家にとっては、6万ドルの防衛ラインと、イベント通過後の方向性を見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



重要な節目を前に下値を試すいま、あなたはこの6万ドル割れを底入れの兆しと見るか、それともさらなる調整の入り口と捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万ドルを巡る攻防のなか、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、6万ドル割れからの小反発と、200週移動平均線という長期の節目を確認します。
マクロ環境のセクションでは、本日発表されるPCE物価指数と、相場を支配するインフレ・金利の動向を整理します。ファンダメンタルズのセクションでは、年内最大のオプション満期と、その需給への影響を取り上げます。
注目すべきは、PCEというマクロ指標と、年内最大のデリバティブ満期が同じタイミングで相場に作用しようとしている点です。目先の値動きに振らされるのか、それとも二重のイベントが持つ意味を冷静に見極めるのか。今の相場は、不確実性との向き合い方を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月25日のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万1285ドル前後で推移していました。同日のニューヨーク時間には一時5万9023ドルまで下落し、2024年10月以来の安値を付けたのち、やや持ち直した経緯があります。なお同日夜(協定世界時20時台)には5万9442ドルと、再び6万ドルを割り込む場面もありました。
6月16日に付けた約2週間ぶり高値の6万6700ドルからは、大きく水準を切り下げています。10月の史上最高値の約12万6080ドルからは、ほぼ半値の水準です。
テクニカル面で注目されるのが、200週移動平均線(約6万2457ドル)です。CoinStatsによると、今回の下落でビットコインはこの長期トレンドの節目まで押し戻されました。過去には大底圏の目安となった水準です。市場心理を示すFear & Greed Indexは17〜23と「極度の恐怖」圏にとどまりました。デリバティブ市場では、オプションの6万ドルのプット(売る権利)が、当面の構造的な下値の支えとして意識されています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月26日) | 約6万1285ドル | 6万ドル割れから小反発 |
| 前日比 | 小幅高 | 急落後の戻り |
| 当日安値(6月25日) | 約5万9023ドル | 2024年10月以来の安値 |
| 直近高値(6月16日) | 約6万6700ドル | 約2週間ぶりの高値圏 |
| 上値抵抗 | 約6万3000〜6万4500ドル | 戻り売りが意識される |
| 下値サポート | 約6万0000ドル | 構造的な防衛ライン |
| 200週移動平均線 | 約6万2457ドル | 長期的な強気・弱気の分岐点 |
| オプションのプット集中帯 | 6万0000ドル | 約4億5000万ドルの建玉 |
| 14日RSI | 30台 | 売られ過ぎ寄り |
| Fear & Greed Index | 17〜23(極度の恐怖) | 反発の前兆との見方も |
| 時価総額 | 約1.23兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6080ドル(2025年10月) | 現値は同水準から約半値圏 |



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
本日のビットコイン(BTC)にとって、最大のマクロ材料は米PCE物価指数です。cryptotimesによると、本日6月26日にFRBが重視する5月のコアPCEが発表され、2024年5月以来の強い物価上昇圧力を示すと予想されています。前回4月の総合PCEは前年比3.8%と、目標の2%の約2倍の水準でした。
市場が警戒するのは、この数値が予想を上回った場合の影響です。同メディアによると、PCEが高い数値となれば年内の利下げ観測がさらに後退し、債券・株式・暗号資産にわたって新たな売りを誘発する可能性があるとされています。生産者物価が前年比6.5%と2022年11月以来の高い伸びを示したことも、警戒感を高めています。
この背景には、6月18日のFOMCでのタカ派転換があります。FRBは緩和的な文言を削除し、年末のPCE見通しを3.6%へ引き上げました。これを受けて2年債利回りは4.22%まで上昇し、米ドルは1年ぶりの高値圏にあります。インフレが根強さを示せば、利回りを生まないビットコインへの逆風がさらに強まるとみられます。



出典:cryptotimes(PCE物価指数・インフレ動向)、cryptonews(FOMCのタカ派転換・金利上昇)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
本日のもう一つの大きな材料が、年内最大となるオプションの満期です。The Blockによると、6月26日に期限を迎えるビットコインオプションの建玉は約106億ドルにのぼり、これは2026年で最大規模です。このうち約80%が、現在の価格では権利行使されない「アウト・オブ・ザ・マネー」の状態にあるとされています。
注目されるのが、最大損失(マックスペイン)の水準です。cryptotimesによると、この満期のマックスペインは7万2000ドル前後と、現在価格を大きく上回っています。理論上は価格がこの水準に引き寄せられるとされますが、CoinDeskによると、今回は価格が6万ドルを割り込むなど、この「引き寄せ効果」は働いていないと指摘されています。
むしろ注目すべきは、満期に伴うヘッジ取引が値動きを増幅させる可能性です。The Blockによると、6万ドルのプットには約4億5000万ドルの建玉が集中し、構造的な下値の支えとなっています。一方で、資金調達率が2週間ぶりの高水準に上昇し、建玉も回復しつつあるなど、弱気心理のなかで新たな強気の持ち高が積み上がる動きも見られます。本日のPCEと満期が、この拮抗の行方を左右するとみられます。



出典:The Block(オプション満期の規模・建玉の構造)、CoinDesk(マックスペインと価格の乖離)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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