4月26日(日曜日)のビットコイン(BTC)は、77,500ドル台で週末入りしています。停戦延長による短期的な地政学プレミアム解消の余韻が続く一方、米市場閉場下では新たなドライバーは限定的で、来週4月29日のFOMCに向けた静かな膠着状態となっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年4月26日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、77,500ドル付近で推移しています。Yahoo Financeによれば、2026年4月26日のBTC価格は77,508ドル、24時間で+0.03%と、ほぼ横ばいの静かな週末となっています。MetaMaskが伝える4月24日のデータではBTC価格78,254ドルで、停戦延長後の78,000ドル前後の攻防が継続中です。
米市場が土日閉場のなか、地政学ヘッドラインがBTCの主要ドライバーとなっていますが、ホルムズ海峡をめぐるイラン情勢は引き続き不透明です。停戦は無期限とされたものの、4月22日以降も実質的な和平協議の進展はなく、イラン革命防衛隊(IRGC)はペルシャ湾の海底インフラへの脅威を警告しています。
一方、テクニカル面ではCoinCodexのRSIが62.22と中立圏の上方、強気17・弱気12の指標が確認されており、80,000ドル試しへの構造は維持されています。来週はFOMC(4/29)、CLARITY Actマークアップ投票という最大級のイベントが控えており、本日は「嵐の前の静けさ」とも言える1日です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日の相場を読み解くうえで意識したい軸は、「78,000ドル圏での膠着」と「来週のマクロ・規制大型イベントへ向けた静かなポジション調整」という2つの構造です。
後述の価格動向セクションでは、77,500-78,500ドルの攻防と、上値80,000ドル、下値74,000ドルのETFコストベーシスを整理していきます。オンチェーン項では、Strategyの17ヶ月ぶり最大規模買い、5日連続のBTC ETF純流入、クジラの27万BTC月次蓄積を確認します。
マクロ項では原油・米株・金利の現状、ファンダメンタルズ項では来週のFOMC、CLARITY Actマークアップ、Bitcoin Core v31.0、Coinbase決算をお伝えします。最後に地政学項で、停戦延長後の残された火種と「次の試練」を整理します。
読者の皆さまには、「動きの少ない週末」を「来週の大型イベントへの準備期間」として活用していただければと思います。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月26日) | 約77,508ドル(約1,184万円) | 米市場閉場下の静かな推移 |
| 前日比 | +0.03%(24時間) | ほぼ横ばい |
| 週次騰落率 | 約+2.1% | 停戦延長分のプラスを保持 |
| 直近週間高値 | 約78,553ドル | 4/22-23記録、2月以来の高値 |
| 直近週間安値 | 約73,820ドル | 4/20月曜日の安値 |
| 直近30日レンジ | 約67,000〜78,553ドル | 値幅約1.15万ドル |
| 上値抵抗(直近) | 78,500ドル | 直近週間高値 |
| 次の抵抗 | 80,000ドル | 最大の心理的節目 |
| 強い抵抗 | 83,436〜84,000ドル | 5月初目標、200日EMA |
| 下値サポート | 76,500〜77,000ドル | 直近のサポートライン |
| 次の下値 | 74,000ドル | ETFコストベーシス、最重要防衛ライン |
| 50日移動平均 | 約71,700ドル | 上抜け維持 |
| 21週EMA | 約79,000ドル | 中期トレンドライン |
| 200日EMA | 約84,000ドル | 長期転換点 |
| RSI(14日) | 62.22 | 中立圏上方、強気余地あり |
| BTCドミナンス | 約58.1% | 上昇継続、安全志向 |
| 時価総額 | 約1.57兆ドル | 世界最大の仮想通貨資産 |
| 取引所BTC残高 | 約221万BTC(7年来低水準) | 浮動株タイト化継続 |
| Fear & Greed Index | 46(Fear圏) | センチメントは慎重 |
| 史上最高値 | 約126,198ドル | 2025年10月6日、現在-39% |
2026年4月26日時点のデータでは、BTC/USDは77,508ドル付近で推移していました。日本円換算では約1,184万円となり、先週末の急騰前後とほぼ同水準です。
テクニカル面では、CoinCodexの予測によれば「BTCは4/26までに$78,405に到達する見込み(+1.00%)、今週レンジは$78,405-$79,474、5/4までに$83,436到達の上値目標」とされ、短期トレンドは緩やかな上昇継続シナリオが描かれています。
注目すべき上値レベルは、直近週間高値の$78,500、心理的節目の$80,000、続いてFib 0.618の$83,436、200日EMAの$84,000です。下値では$76,500-$77,000のサポート、$74,000のETFコストベーシスが意識されます。
Bitcoin Magazineが伝えるBitfinexアナリストのコメントによれば「BTCの値動きは21週EMA($79,000近辺)に再び抑えられており、ここでのリジェクションは$73,000テストへのリスクを高める」との見方もあります。



出典:CoinCodex
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、機関投資家の継続的な買い圧力を引き続き示しています。先週1週間のBTC ETF純流入は約9.96億ドルに達し、2026年1月以来の最大規模となりました。今週も累計$2.5億ドル超の流入が継続しています。
Strategy(旧MicroStrategy)は先週、2024年11月以来最大規模となる34,164 BTC($25.4億ドル、平均単価$74,395)を取得し、累計BTC保有は815,061 BTC、平均単価$75,527に達しました。現在のBTC価格($77,508)は同社の平均単価を上回る水準で、安定的な評価益圏で推移しています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| BTC ETF週次流入(〜4/17) | 約9.96億ドル | 2026年1月以来最大 |
| 今週(4/21-25)累計流入 | $2.5億ドル超 | 5日連続プラス継続 |
| 累計BTC ETF純流入 | 約579.8億ドル | 機関需要の土台 |
| Strategy先週購入 | 34,164 BTC(約25.4億ドル) | 2024年11月以来最大 |
| Strategy累計BTC保有 | 815,061 BTC | 平均単価$75,527 |
| BlackRock IBIT保有BTC | 約77.3万BTC | 業界最大ETF |
| BTC流通供給 | 約2,002万BTC | 上限2,100万まで残り約100万 |
| 大口ウォレット月次蓄積 | 約27万BTC | 2013年以来最大の月次購入 |
| 取引所BTC残高 | 約221万BTC | 7年来の低水準 |
| パーペチュアル先物FR | 46日連続マイナス→転換兆候 | FTX崩壊以来最長 |
注目すべきは、CoinDeskが指摘する「公開BTCマイナーによる記録的な売却と、最近のマイニング難易度低下を考えると、マイナー売却を吸収しつつ$76,000-$80,000圏を明確に上抜けるには、継続的な買い圧力が不可欠」という構造です。需給面では、機関買いとマイナー売りの綱引きが続いています。
また、Kelp DAO事件($292M ETH流出)の余波として、AaveからはETHが大規模に流出する一方で、BTCはこの直接的な影響を受けていません。むしろDeFi信認悪化を受けた「シンプルで堅牢な資産」へのフライトトゥクオリティが、BTCの下値を支える構造になっています。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
マクロ環境は、来週のFOMCを前に静かな週末となっています。Yahoo Financeによれば、4月25日金曜日終値ベースでS&P500は7,137.90(+1.05%)、ナスダックは24,657.57(+1.64%)、VIXは18.92(-2.97%)と、株式市場はリスクオン地合いを維持して週を終えました。
原油は停戦延長後も高止まりしており、WTIは$87.31(+5.71%)、Brent crudeは$92前後で推移しています。Trumpがイラン港湾の封鎖継続方針を維持しているため、供給不安は完全には解消されていません。インフレ面では引き続き重い材料です。
米10年債利回りは4.24%付近を維持しており、4月29日(水曜日)のFOMCが最大の節目となります。原油$87の高止まり、インフレ3%超を受け、2026年内の利下げ期待は事実上消失しているとの見方が強まりつつあり、FOMCでのタカ派メッセージはBTCの上値の制約となる可能性があります。
また、来週はTesla(4/22終了済)に続き、Microsoft、Alphabet、Apple、Metaなどの大型ハイテク決算が集中します。BTCはナスダックとの相関0.85と高く、ハイテク株のパフォーマンス次第ではBTCの方向感も大きく動きそうです。



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
BTCのファンダメンタル面は、来週のイベント集中に向けて準備が整いつつあります。最大のトピックは、上院銀行委員会によるCLARITY Act(仮想通貨市場構造法案)のマークアップ投票です。これが通過すればSECとCFTCの管轄分担が連邦法で恒久化され、BTCが「デジタルコモディティ」として明確に規定されます。
続いて、Coinbaseの2026年第1四半期決算が4月30日(木曜日)に予定されており、取引量・手数料収入・Base L2の成長率など、業界全体のセンチメントを左右する材料となります。
機関投資家動向では、Morgan StanleyのMSBT(4/8ローンチ)が業界最安水準の0.14%手数料で、ローンチ6営業日でAUM$1.2億を突破しました。同行の16,000人のアドバイザーと$9.3兆ドルの顧客資産を通じた拡大が、Bloomberg Eric Balchunas氏の予測「初年度AUM $5億ドル」を後押ししています。
技術面では、Bitcoin Core v31.0rc4が4月11日にテスト版リリースされ、cluster mempool redesignによるブロック構成・手数料推定の改善と、Tor/I2P経由の取引ブロードキャスト義務化が予定されています。BIP-360とQSB(Quantum-Safe Bitcoin)プロトコルの量子耐性研究も活発化しています。
企業勢では、Strategyが先週の$25.4億ドル購入で累計BTC保有815,061 BTCに到達。Metaplanetも$53.7MのBTC購入を実施するなど、日本企業による蓄積も続いています。Alcoaがニューヨーク州のアルミ製錬所跡地をNYDIGに売却し、BTCマイニング企業へ転用するという動きも、エネルギー集約型産業のBTC採用拡大を示唆しています。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日の相場を左右している地政学要因は、停戦延長後も残る不透明感です。4月22日にTrump大統領が米イラン停戦を無期限延長したものの、和平協議には実質的な進展がなく、イラン革命防衛隊(IRGC)はペルシャ湾の海底インターネットケーブルとクラウドインフラへの脅威を警告しています。
米海軍によるイラン港湾封鎖は継続されており、過去2か月の「緊張→緩和→再緊張」のサイクルがいつでも再発する状況です。CoinDeskが伝えるところによれば「3隻の船舶がホルムズ海峡通過を試みており、米国とイランの双方の封鎖が依然として有効」な状況です。
2月以降のイラン関連ヘッドラインでBTCは複数回振り回されてきましたが、その都度耐性を高め、「地政学ショック吸収役」としての性質を強化してきました。CoinDeskが報じるTesseract Group Adam Saville Brown氏のコメント「5週間のガルフ紛争は、暗号資産を地政学のバロメーターに変えた」という見方が、現在のBTCの位置づけを端的に表しています。
また、Polymarketでは「ホルムズ海峡が4月末までに正常化する確率」は28%と低水準にとどまっていますが、「6月末までの正常化」は81%と高水準を維持しており、中長期の外交解決期待は残されています。
ダウンサイドシナリオとして、イランがホルムズ海峡を再閉鎖、または海底インフラへの攻撃を実行した場合、原油100ドル超・BTC70,000ドル圏への調整リスクが浮上します。逆に、Trump-Iran協議が来週(4/27-)に再開され、実質的な進展が見られれば、80,000ドル突破、84,000ドルの200日EMA圏までの上昇が期待できます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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東京都知事(3)第31603号
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日本証券業協会
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第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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