ビットコイン(BTC)は$80,000に到達し、5月以来の水準を回復しました。今週金曜日にはウォーシュ議長がジャクソンホール会議で初めての講演を行う予定で、9月の利上げ確率は36%まで低下しています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月25日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$80,000近辺で推移しています。前日の$77,100近辺から約3.8%の上昇となりました。
$80,000という節目に到達したのは、5月以来です。8月21日に$79,463まで迫ったあと一度は押し戻されましたが、今回は明確に到達しました。
先週の上昇率は24%で、2023年3月以来の大きさとなりました。財務省による国債の買い戻し拡大が起点となり、30億ドルを超える売り建てが強制的に決済されています。
金も同時に上昇しました。1オンス4,700ドルを超え、史上最高値に近い水準にあります。株式が伸び悩むなか、この2つの資産が買われる展開です。
今週は材料が集中します。8月26日に物価指標が発表され、8月28日にはウォーシュ議長がジャクソンホール会議で初めての講演を行います。
金融政策の織り込みも変化しました。9月の利上げ確率は36%と、1週間前の40%超から低下しています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



政府の債務が膨らみすぎたとき、返済も踏み倒しも難しい状況で何が起きるのかを、市場は意識し始めているのでしょうか。
金利を物価上昇率より低く抑え、銀行や年金基金に国債を買わせる。こうした政策は、現金や債券で資産を持つ人から政府へ、実質的な価値を移すことになります。
価格動向のセクションでは、到達した$80,000と、上下の目安を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、今週の日程と、この考え方の中身を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、金融機関の参入と、規制の枠組みが広がる動きに触れます。
この見方が正しいかどうかは、数年単位で確認するしかありません。ただし、市場がそう考えて動いているという事実自体は、目先の需給を左右します。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年8月25日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は$80,000近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,280万円前後の水準です。
8月21日に$79,463まで迫ったあと、8月22日の急落で$76,500近辺まで下げていました。そこから3営業日で節目に到達しています。
時価総額は約1兆6,060億ドルです。史上最高値の$126,198からの下落率は約37%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月25日) | 約$80,000 | 約1,280万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $77,100近辺から約+3.8% | 5月以来の水準を回復 |
| 先週の上昇率 | 約+24% | 2023年3月以来の大きさ |
| 8月22日の急落時の安値 | $76,500近辺 | 3営業日で節目まで戻す |
| 上値抵抗 | $80,000、次に$82,000 | 前者は到達したばかりの節目 |
| 下値サポート | $76,500、次に$72,000 | 後者は上昇の途中で意識された水準 |
| 200日移動平均 | 約$69,010 | 大きく上回った状態 |
| 短期保有者の平均取得価格 | 約$67,176 | 現在値は大きく上回る |
| 長期保有者の平均取得価格 | 約$52,699 | 長期保有層は利益圏 |
| 時価総額 | 約$1.606兆 | 前日の約$1.548兆から増加 |
| 流通供給量 | 20,071,518BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 9月の利上げ確率 | 36% | 1週間前の40%超から低下 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-37% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
$80,000は市場が重視してきた境界です。8月21日には$537手前まで迫って届かず、今回ようやく到達しました。定着するかどうかが次の確認点となります。
市場では、次の押し目が重要だとの見方も出ています。急激な上昇の後に調整が入った際、どこで買いが入るかによって基調の強さが測れるためです。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
今週の焦点は、8月28日のジャクソンホール会議での講演です。ウォーシュ議長にとって、就任後初めての講演となります。
2026年の会議の主題は、金融の技術革新と決済への影響とされています。この分野が中心的な議題として掲げられるのは初めてです。
8月26日には物価指標も発表されます。9月の利上げ確率は36%まで低下しており、据え置きが基本線となっていますが、指標次第では見方が変わる可能性もあります。
市場では、より長期的な観点も語られるようになりました。CoinDeskによると、金融抑圧と呼ばれる政策への関心が高まっています。
これは、政府の債務が市場を通じた管理では手に負えなくなり、かつ債務不履行が政治的に許されない場合に用いられる手法です。金利を物価上昇率より低く抑える、銀行や年金基金に国債の購入を促す、資金の海外流出を制限するといった形をとります。
CoinDeskは、2020年以降ほとんどの先進国で債務残高の対国内総生産比が上昇しており、同じ計算がどの国にも当てはまると指摘しています。この見方が広がることが、ビットコイン(BTC)や金にとって長期的な支えになるという整理です。



出典:CoinDesk(金融抑圧をめぐる議論)、CoinDesk($80,000到達と市場の状況)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
金融機関の参入と規制の整備が、同時に進んでいます。CoinDeskによると、ステーブルコインを扱うデジタル銀行のFassetは8月24日、6,800万ドルを調達し企業価値10億ドルに達したと発表しました。
この調達には、日本のSBIグループが参加しています。同社は決済事業の拡大を目指しており、国内の金融グループが海外のステーブルコイン事業に出資する形です。
取引の場をめぐる動きもあります。CoinDeskによると、暗号資産取引所のGeminiは、規制を受けた市場運営会社と提携し、暗号資産に関する予測型の商品を扱う独占的な場となる計画です。
これまで規制の枠外で行われてきた取引を、当局の監督下に移す動きといえます。8月上旬に規制当局の規則案をめぐる採決が中止されたあとも、事業者側の整備は進んでいます。
各国の対応も広がっています。パキスタンは暗号資産事業者の登録制度を始め、9月5日を申請の期限としました。新興国でも枠組みづくりが動き始めています。
9月15日には、米国の市場構造法案の手続き上の採決が予定されています。制度面の整備が複数の経路で進むなか、この日程が引き続き最大の焦点です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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