4月22日(水曜日)のビットコイン(BTC)は、米イラン停戦期限当日を迎え、75,500ドル台で神経質な推移となっています。副大統領Vance氏のパキスタン訪問キャンセルとイランの正式な交渉拒否を受け、市場は停戦終了シナリオを織り込みつつあります。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年4月22日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、75,543ドル付近で-0.56%の小幅安となっています。約2週間にわたる米イラン停戦が本日夜(ET)に期限切れとなる「運命の日」を迎え、市場は神経質に動いています。
最大のニュースは、JD Vance副大統領が予定されていたパキスタン訪問をキャンセルしたことです。理由は明示されていないものの、イラン側が交渉不参加を正式に表明したことが背景とみられます。The Kobeissi Letterの報道によれば、イランは「パキスタン仲介の10点停戦計画は”弱い執行”によって損なわれた」として、ワシントンとの対話を拒否しています。
テクニカル面では、BTCは先週からの下値74,000ドル(ETFコストベーシス)を維持していますが、Vance氏訪問キャンセル報道を受けて再び75,000ドルを割り込むリスクも出てきました。本日夜の停戦期限切れがBTCの次の方向性を決定づける見込みです。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日の相場を読み解くうえで意識したい軸は、「米イラン停戦期限切れ当日」と「BTCのETFコストベーシス74,000ドル防衛」という、今月最大級の2つのイベントが重なっている点です。
後述の価格動向セクションでは、75,500ドル付近の攻防と、上値77,000〜78,000ドル、下値73,000〜74,000ドルという重要レベルを整理していきます。オンチェーン項では、46日連続マイナスのファンディングレートや公開マイナーの記録的売りなど、短期的なネガティブ圧力も確認します。
マクロ項では停戦期限を巡る原油・米株の反応、ファンダメンタルズ項では先週約9.96億ドルに達したBTC ETF流入とFRB議長指名公聴会をお伝えします。最後に地政学項で、停戦期限切れ後の想定シナリオを整理します。
読者の皆さまには、「ニュースで動く相場」と「ニュースを消化する相場」の2つの局面を意識的に区別して捉えていただければと思います。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月22日) | 約75,543ドル(約1,153万円) | 停戦期限当日の神経質な推移 |
| 前日比 | -0.56%(24時間) | Vance訪問キャンセル報道で反落 |
| 週次騰落率 | 約+1.7% | 先週の上昇分を保持 |
| 直近週間高値 | 約78,348ドル | 4/17記録、2/4以来の高値 |
| 直近週間安値 | 約73,753ドル | 4/19の押し目 |
| 直近30日レンジ | 約67,000〜78,348ドル | 値幅は約1.1万ドル |
| 上値抵抗 | 76,000〜78,000ドル | 2/5以来の重要レジスタンス |
| 次の抵抗 | 80,000ドル | 心理的節目 |
| 下値サポート | 74,000ドル | ETFコストベーシス、最重要防衛ライン |
| 次の下値 | 73,000ドル、70,500ドル | ブレイクすればさらなる調整リスク |
| 50日移動平均 | 約71,700ドル | 上抜け維持 |
| 200日移動平均 | 約87,519ドル | 長期線は依然として上値 |
| 時価総額 | 約1.51兆ドル | 世界最大の仮想通貨資産 |
| 24時間出来高 | 約172億ドル | 平均的な出来高 |
| Fear & Greed Index | 29(Fear圏) | 投資家心理は慎重 |
| 史上最高値 | 約126,198ドル | 2025年10月6日、現在-40% |
2026年4月22日時点のデータでは、BTC/USDは75,543ドル付近で推移していました。Vance副大統領のパキスタン訪問キャンセル報道を受け、先週の反発の勢いは一時的に鈍っています。
日本円換算では約1,153万円となり、昨日からほぼ横ばいの水準です。
テクニカル面では、50日移動平均線(71,700ドル)の上抜けを維持しており、日足構造は依然として強気寄りです。ただし、24/7 Wall St.が指摘するように、本日夜(ET)の停戦期限切れが「BTC相場にとって今月の決定的な分岐点」となる可能性が高まっています。
24/7 Wall St.によれば、「停戦が延長または新協議発表となれば、原油は90ドル台へ下落しBTCは76,000〜78,000ドル圏へ戻す。逆に戦闘再開・原油100ドル超となれば、BTCは65,000ドル圏まで調整するリスクがある」としています。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、「機関投資家の強気」と「短期トレーダーの弱気」という相反するシグナルを示しています。SoSoValueのデータによれば、BTC ETFは先週(〜4/17)に約9.96億ドルの純流入を記録し、2026年1月以来の最大規模となりました。ETH ETFも同週に約2.76億ドルを集めています。
一方で、Bloombergが伝えるCoinDeskの分析では、BTCパーペチュアル先物のファンディングレートは約46日連続でマイナス圏を維持しており、2022年後半のFTX崩壊以来最長の期間となっています。これは短期トレーダーの根強い弱気姿勢を示しています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| BTC ETF週次流入(〜4/17) | 約9.96億ドル | 2026年1月以来の最大規模 |
| ETH ETF週次流入 | 約2.76億ドル | 記録的な機関需要 |
| パーペチュアル先物FR | 46日連続マイナス | FTX崩壊以来最長のベア姿勢 |
| 24時間総清算額 | 約2.17億ドル | 10万以上のポジションが清算 |
| うちショート清算 | 約1.40億ドル(65%) | 反発時のショートカバーが主因 |
| 大口ウォレット月次蓄積 | 約27万BTC | 2013年以来最大の月次購入 |
| 取引所BTC残高 | 7年来の低水準 | 浮動株細り継続 |
| 公開マイナー売却 | 記録的水準 | マイニング難易度低下と共に |
24/7 Wall St.によれば、大口ウォレット(1,000 BTC以上)は過去30日間で約27万BTCを静かに蓄積しており、これは2013年以来最大の月次購入規模となります。一方で、取引所BTC残高は7年来の低水準まで減少しています。
CoinDeskは「公開BTCマイナーによる記録的な売却と、最近のマイニング難易度低下を考えると、マイナー売却を吸収しつつ76,000〜80,000ドル圏を明確に上抜けるには、継続的な買い圧力が不可欠」と分析しています。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
マクロ環境は、停戦期限当日を迎えて不透明感が強まっています。Brent原油は停戦期限への警戒感から再度じり高となり、88〜90ドル付近で推移しています。米株市場は昨日S&P500が-0.35%と小幅安でしたが、CoinDeskが伝えるように「BTCはMSCI ACWIが11日間連続上昇するなか、同期間ずっと74,000ドル下抜けからの回復に費やした」と、米株から相対的に出遅れている構造が続いています。
金利面では、米10年債利回りは4.24%付近を維持しており、本日のFRB議長指名候補Kevin Warsh氏の公聴会に市場は注目しています。同氏の金融政策スタンスと中央銀行独立性に関する発言は、今後の金利パスとBTCなど流動性資産に直結します。
CTAs(コモディティ・トレーディング・アドバイザー)は「4月末までにS&P500のエクスポージャーを4倍に拡大する可能性」とUBSが指摘しており、株式市場にはシステマティックな買い圧力が潜在しています。BTCがこの流れに追随できるかが注目点です。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
BTCのファンダメンタル面は、地政学的な不透明感の陰で堅調な進展を続けています。最大のトピックは、先週のBTC ETF週次流入約9.96億ドルで、2026年1月以来の最大規模となりました。SoSoValueのデータによれば、4月17日単日では約6.63億ドルが流入し、同週のうち4日がプラス流入となりました。
Strategy(旧MicroStrategy)は先週1週間で34,164 BTC(約25.4億ドル相当)を追加購入し、平均単価は74,395ドルとなりました。累計BTC取得コストは約615.6億ドル、平均単価75,527ドルに達しており、現在のBTC価格75,543ドルをわずかに上回る評価益圏で推移しています。
規制面では、本日Kevin Warsh氏のFRB議長指名公聴会が開催されます。また、CLARITY Actのマークアップ投票が来週に予定されており、法案成立が「強気サプライズ」となる可能性があります。BigGo Financeによれば、銀行業界ロビーの反対は根強いものの、委員会通過の期待は残っています。
一方で、ネガティブ材料もあります。BigGo Financeは「Kelp分散型金融(DeFi)プロトコルの3億ドルハッキング事件の余波を市場は消化中」と指摘し、DeFi信認への影響が続いています。DeFi市場の混乱がクリプト全体のセンチメントを抑制する可能性があります。
今週の別のイベントとしては、Hong Kong Web3 Festival 2026(4/20-23)、Solana Economic Zone Dubai 2026(4/20-26)、Tesla決算(4/22)、VanEck Southern California Blockchain Conference(4/22-23)などが重なっています。



ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日最大の注目点は、米イラン停戦期限切れ当日(4/22水曜夜ET)という「運命の日」です。4月7日に成立した2週間停戦は、パキスタン協議決裂(4/11-12)、ホルムズ海峡封鎖命令(4/13)、一時開放(4/17)、再閉鎖・発砲(4/18)、イラン2回目交渉拒否(4/19)、米海軍イラン船拿捕(4/20)、Vance副大統領訪問キャンセル(4/21)と、目まぐるしく変化してきました。
The Kobeissi Letterが入手した詳細によれば、イランは「パキスタン仲介の10点停戦計画」が提案されたものの、「弱い執行」により機能していないとして、正式に交渉不参加を決定しました。イラン側はホルムズ海峡の支配を米国への交渉カードとして使う姿勢を明確にしています。
Trump大統領は月曜日に「停戦を延長する可能性は低い」と発言しており、Bankless Timesは「停戦期限切れ後は戦闘激化リスクが高まる」と分析しています。本日早朝には、3隻の船舶がホルムズ海峡の通過を試みたとされ、米海軍とイランの双方による封鎖が依然として維持されています。
停戦期限切れ後のシナリオは大きく2つに分かれます。(1)最後の瞬間で協議再開・停戦延長となれば、BTCは77,000〜80,000ドル圏への上昇が期待できます。(2)戦闘激化・ホルムズ封鎖強化となれば、原油100ドル超、BTC65,000〜70,000ドル圏への調整リスクが浮上します。
BTCは過去2カ月のあいだに、同じような「緊張→緩和→再緊張」のサイクルを複数回経験しており、今回もその延長線上にあります。「地政学ショック吸収役」としてのBTCの機能が、本日夜に最大の試練を迎えることとなります。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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