ビットコイン(BTC)は$63,450近辺で横ばいとなり、消費者物価指数の通過後も動きの乏しい状態が続いています。一方、日本と米国の上場企業2社が抱える含み損の合計は約100億ドルに達し、一つの資産に集中することの重さが改めて意識されています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月14日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$63,450近辺で推移しています。前日の$63,400近辺からほぼ横ばいの水準です。
チャートを直接参照したところ、24時間の出来高は約186億ドルで、前日から約13.6%減少しました。値動きが乏しいなか、売買も細っています。
8月13日には7月の米卸売物価指数が発表され、市場予想を下回る内容となりました。物価の落ち着きを示す材料が続いたことで、9月の金利据え置きへの見方が強まっています。
企業の決算では、含み損の規模が改めて注目されました。東京証券取引所に上場するMetaplanetは6月末時点で15億ドルの評価損を計上し、Strategyの82億ドルと合わせると約100億ドルに達します。
7日間では約1.4%の下落です。$62,000から$66,000という6週目に入るレンジのなかで、方向感を欠いた推移が続いています。
オンチェーンでは、長期保有者の残高が2026年で初めて週間ベースで減少しました。需給の構造にも変化の兆しが出ています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



上場企業2社が抱える約100億ドルの含み損は、企業がビットコイン(BTC)を保有するという手法そのものに何を問いかけているのでしょうか。
2社に共通するのは、借入や株式発行で資金を調達し、その全額を一つの資産に振り向けてきた点です。値上がりを前提とした構造は、価格が下がる局面では逆に働きます。
価格動向のセクションでは、6週目に入ったレンジと、細る出来高を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、長期保有者の残高が減少に転じた背景を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、含み損の規模と、日本企業の新たな資金調達の仕組みに触れます。
企業の保有は、市場にとって需要の柱の一つでした。その担い手が資金調達に苦しむようになれば、需給の前提も変わります。決算の数字は、価格とは別の角度から市場を映す鏡でもあります。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月14日午後2時ごろ(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$63,450近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,010万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の出来高は約186億ドルで、前日から約13.6%減少しています。時価総額は約1兆2,735億ドルです。
7日間では約1.4%の下落となりました。史上最高値からは約49.7%低い水準にあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月14日) | 約$63,450 | 約1,010万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $63,400近辺からほぼ横ばい | 低い変動率が続く |
| 7日間変動率 | 約-1.4% | 週間ではマイナス圏 |
| 6週間のレンジ | $62,000〜$66,000 | 抜け出せない状態が継続 |
| 上値抵抗 | $63,657、次に$64,587 | それぞれ200週・50日の移動平均 |
| 下値サポート | $63,000、次に$62,000 | 後者はレンジの下限 |
| 200週移動平均 | 約$63,657 | 現在値はわずかに下 |
| 50日指数平滑移動平均 | $64,587 | 戻りの次の関門 |
| 24時間出来高 | 約186億ドル | 前日比約-13.6% |
| 時価総額 | 約$1.2735兆 | 前日からほぼ横ばい |
| 流通供給量 | 約2,007万BTC | 上限2,100万BTCの約95.6% |
| 市場全体に占める比率 | 約57% | 資金の集中傾向は継続 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-49.7% | 中期の調整局面が続く |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
200週移動平均の$63,657をわずかに下回った状態が、3日続いています。この水準を回復できるかが、レンジの上半分へ戻る条件です。
出来高の減少は、参加者が次の材料を待っていることを示します。7月末以降、$62,000から$66,000という帯を抜け出せないまま6週目に入りました。



ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
保有構造に、注目すべき変化が出ています。The Blockによると、155日以上動いていない長期保有者の残高が約21万BTC減少しました。2026年に入って初めての週間ベースでの減少です。
減少の主因は、価格の高い局面で購入した層の売却とみられます。$71,000から$76,000で取得した保有分が155日という基準を超えて長期保有者に分類され、その一部が損失を確定させた形です。
Bitfinexのアナリストは、この動きについて、損失を抱えた層の売却が中心である点を挙げ、上昇の終盤に見られる利益確定とは性質が異なると分析しています。
一方、大口の保有は増えています。同じ集計では、1,000BTC以上を保有するアドレスの残高が8月8日に306万BTCとなり、2026年の最高水準に達しました。
デリバティブの取引は極端に細っています。K33の集計によると、無期限先物の取引高は指標の発表前に3年ぶりの低水準まで落ち込みました。同社はこの状態を、市場が冬眠に入ったようだと表現しています。
損失を抱えた長期保有者が手放し、大口が拾うという構図です。価格が動かないなかでも、保有の担い手は静かに入れ替わっています。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 長期保有者の残高減少 | 約21万BTC | 2026年で初の週間減少 |
| 売却の中心となった取得価格帯 | $71,000〜$76,000 | 損失を確定させた層が中心 |
| 1,000BTC以上のアドレス残高 | 306万BTC | 8月8日に2026年の最高水準 |
| 無期限先物の取引高 | 3年ぶりの低水準 | デリバティブの参加が縮小 |
| 24時間出来高 | 約186億ドル | 前日比約-13.6% |
| 流通供給量 | 約2,007万BTC | 上限2,100万BTCの約95.6% |
| 1ブロックあたりの報酬 | 3.125BTC | 新規供給は年々減少 |



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
企業の保有をめぐる構図が、決算で鮮明になりました。CoinDeskによると、東京証券取引所に上場するMetaplanetは8月13日、6月末時点で保有する43,000BTCについて15億ドルの評価損を明らかにしました。
先月にはStrategyが82億ドルの評価損を計上しています。両社を合わせると、含み損は約100億ドルに達する計算です。
CoinDeskは、この規模を暗号資産の時価総額と比較しています。仮にこの損失額そのものが一つの資産だとすれば、時価総額で11番目に位置し、ドージコイン(DOGE)のすぐ下に並ぶ規模になります。
問題は損失の額だけではありません。CoinDeskによると、この種の企業の多くは借入によって購入資金をまかなってきました。同社は、十分な収益を生まない投資に多額の借金を重ねる構図だと指摘しています。
それでも資金調達は続いています。CoinDeskによると、Metaplanetは債券を継続的に発行する新たな仕組みを公表し、第1回として約130万ドル分を私募で販売しました。
なお、同社が8月12日に3,881BTCを移動させた件について、経営陣は売却を否定し、43,000BTCの保有に変わりがないと説明しています。含み損の開示と保有の維持が同時に示された形です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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