ビットコイン(BTC)は、警戒されていた米国の6月CPIが予想を下回る好結果となり、$65,000の大台目前まで急反発しました。ただし、新任のWarsh(ウォーシュ)FRB議長のタカ派的な姿勢と、ホルムズ海峡情勢の再燃が、上値を抑える要因として残っています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年7月15日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$64,000台後半まで水準を切り上げ、$65,000の大台をうかがう展開となっています。前日に一時$62,000台前半まで下落していた地合いから、一転して約4%の急反発を演じました。
反発の最大の要因は、7月14日に発表された米国の6月CPI(消費者物価指数)です。市場予想を下回る「歴史的な鈍化」となり、7月のFRB利上げ観測が一気に後退しました。これがリスク資産全般を押し上げました。
ただし、勢いは限定的です。$65,000を一気に突破するには至らず、新任のWarsh FRB議長がタカ派的な姿勢を崩さなかったことや、ホルムズ海峡情勢の再燃が、慎重ムードを残しています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



待ち望んだ良好なインフレ指標が出ても$65,000を超えきれないこの状況を、あなたはどう捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、CPIの好結果を受けて急反発しました。価格動向のセクションでは、$65,000の抵抗と$61,376の支持線をめぐる構図を整理します。そして、マクロ環境との連動のセクションでは、CPIの中身とWarsh議長の発言、利上げ観測の変化を掘り下げます。
注目すべきは、好材料に対する市場の反応が意外に慎重だった点です。CPIの鈍化は、6月の米・イラン暫定合意による原油安が主因でした。しかしその合意はすでに終了し、原油は再び$80台へ戻しています。つまり、今回の良い数字は「過去のもの」との見方が根強いのです。
加えて、Warsh議長は利下げの時期について明言を避け、タカ派的な姿勢を維持しました。目先の安心材料と、先行きの警戒感が同居しているのが現状です。
インフレ鈍化の安心に乗るのか、原油高と議長のタカ派姿勢を警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「今の数字」と「これからのリスク」を分けて捉える視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月15日時点(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$64,900近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね960万円前後の水準です。
7月14日にCPI発表後、一時$64,988まで急伸し、$65,000の大台に迫りました。前日の安値$62,380からは約4%の反発です。ただし$65,000は明確に突破できず、この水準が上値の壁として意識されています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月15日) | 約$64,900 | 約960万円前後で推移 |
| CPI後の高値 | 約$64,988 | $65,000の大台目前 |
| 前日安値 | 約$62,380 | CPI前の弱含み局面 |
| 24時間反発率 | 約+4% | CPI好結果を好感 |
| 直近レンジ | $58,000〜$65,581 | 明確なレンジ相場 |
| 上値抵抗 | $65,000、次に$65,581 | 突破で$70,000も視野 |
| 下値サポート | $61,376、次に$58,000 | 前者はフィボナッチ水準 |
| RSI(14) | 約60 | 上昇余地を残す |
| 24時間出来高 | 約$120億 | 反発局面で増加 |
| 時価総額 | 約$1.29兆 | 時価総額1位 |
| 史上最高値(参考) | $126,000 | 2025年10月に記録 |
テクニカル面では、$65,000〜$65,581が明確な上値の壁として意識されています。cryptonewsによると、この水準を出来高を伴って突破できれば$70,000への道が開ける一方、跳ね返されればレンジ相場が続くとの見方があります。
下値については、$61,376のフィボナッチ支持線と、その下の$58,000が重要とされています。RSIは約60と過熱感はなく、上昇余地を残していますが、CPI後の反発が「薄商いの中での動き」だった点には注意が必要です。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
本日のビットコイン(BTC)を動かした最大の要因が、7月14日発表の米国6月CPIです。CoinDeskによると、コアCPIは前年比2.6%と予想の2.8%を下回り、1月以来初めて鈍化しました。エネルギー指数が単月で5.7%下落したことが主因です。
この結果、7月のFRB利上げ観測は急速に後退しました。CoinDeskによると、一時50%近くまで高まっていた7月の利上げ確率は、CPI発表後に12%程度まで低下しました。利上げ回避の期待が、ビットコインを押し上げました。
ただし、注意点もあります。新任のWarsh FRB議長は議会証言で、インフレ高止まりへの「一切の許容はない」と述べ、タカ派的な姿勢を鮮明にしました。9月の利上げ確率は51%程度と、依然高いままです。
さらに、CPIの鈍化は6月の原油安を反映したものです。足元では米・イラン情勢の再燃で原油が$80台へ戻しており、7月以降のインフレが再燃するとの懸念もくすぶっています。目先の安心が長続きするとは限りません。



出典:CoinDesk(6月CPIと利上げ観測・Warsh議長証言)、CoinDesk(CPI前の利上げ観測の高まり)
ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日のビットコイン(BTC)の上値を抑えるもう一つの要因が、米・イラン情勢の再燃です。tradingkeyによると、6月に成立した米・イランの暫定合意はその後終了し、ホルムズ海峡での軍事的な応酬が再び活発化しています。
この地政学リスクは、原油価格を通じてビットコインに影響します。ホルムズ海峡の緊張で原油は$80台へ戻しており、これがインフレ再燃の懸念を生み、FRBの利下げを遅らせる要因になりかねません。
皮肉なことに、今回のCPIの好結果自体が、6月の一時的な停戦による原油安の産物でした。停戦が終わった今、同じ経路で今度はインフレ押し上げ圧力が働く可能性があります。地政学と物価は表裏一体です。
一方、トランプ政権がホルムズ海峡の通航料を撤廃する決定を下したことは、市場心理をやや改善させました。緊張の緩和と再燃が交錯しており、原油価格の動向から目が離せない状況です。



出典:TradingKey(ホルムズ海峡情勢と原油・CPIの関係)、CoinDesk(米・イラン軍事情勢の再燃)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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