ビットコイン(BTC)は$76,700近辺まで下落し、8月の上昇局面で支えとなってきた$77,057を割り込みました。8月の雇用統計が前年平均の5倍という強い内容となり、9月の利上げが主要な想定に変わっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年9月5日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$76,700近辺で推移しています。前日の$80,900近辺から約5.2%の下落となりました。
9月4日の雇用統計が、直接のきっかけです。8月の雇用者数は16万2,000人増で、前年の平均の5倍に達しました。
発表からの5分間で$1,430下げ、その後も水準を切り下げています。$81,000台から$76,000台まで、一日で5%を超える下落です。
注目すべきは、$77,057という水準を割り込んだ点です。8月の上昇局面を通じて支えとして機能してきた帯にあたります。
金融政策の見通しも変わりました。予測市場では9月の0.25%の利上げが、15分のうちに主要な想定へと転じています。
一方、需給面では前向きな動きもありました。最大の法人保有者が、2カ月ぶりとなる買い増しを実行しています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



雇用が前年平均の5倍のペースで増えたという明るい数字を受けて、この銘柄が5%を超えて下げたのはなぜでしょうか。
労働市場が強ければ、物価を抑えるために金利を上げる余地が生まれます。金利の上昇は、利息を生まない資産にとって逆風です。景気の良さがそのまま追い風になるとは限りません。
価格動向のセクションでは、割り込んだ支えと、下値の目安を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、雇用統計の中身と、金融政策の見通しを取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、2カ月ぶりの買い増しと、9月の日程に触れます。
8月7日の雇用統計では、逆に雇用者数の減少が上昇のきっかけとなりました。同じ指標が正反対に働く点は、意識しておきたいところです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年9月5日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は$76,700近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,220万円前後の水準です。
9月4日には$81,000を上回る場面がありましたが、雇用統計の発表後に押し戻されました。値幅は一日で$4,000を超えています。
時価総額は約1兆5,400億ドルです。史上最高値の$126,080からの下落率は約39%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(9月5日) | 約$76,700 | 約1,220万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $80,900近辺から約5.2%安 | 雇用統計を受けて大幅下落 |
| 9月4日の高値 | $81,000超 | 発表前に到達 |
| 発表後5分間の下げ幅 | $1,430 | その後も水準を切り下げる |
| 割り込んだ支え | $77,057 | 8月の上昇局面を通じて機能 |
| 上値抵抗 | $77,057、次に$81,000 | 前者は支えから抵抗へ転換 |
| 下値サポート | $76,000、次に$62,207 | 後者までは目立った節目が乏しい |
| 7日間変動率 | 約-2.5% | 週間ではマイナス圏 |
| 30日間変動率 | 約+18% | 8月の上昇分は一部維持 |
| 市場全体に占める比率 | 約57.6% | 資金の集中は続く |
| 24時間出来高 | 約345億ドル | 下落局面で売買が急増 |
| 時価総額 | 約$1.54兆 | 前日の約$1.624兆から減少 |
| 流通供給量 | 約2,008万BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 史上最高値からの下落率 | 約-39% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,080 | 2025年10月に記録 |
$77,057を割り込んだことで、この水準は今度は上値の抵抗として意識される可能性があります。8月の上昇局面を通じて守られてきただけに、性格の転換は大きな変化です。
市場では、この帯を失うと$62,207までの間に目立った節目がないとの指摘が出ていました。下値の目安が乏しい状態に入ったことになります。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
9月4日の雇用統計は、市場の想定を大きく上回りました。8月の雇用者数は16万2,000人増で、前年の平均の5倍に達しています。
労働市場の強さは、金利を上げる余地を生みます。物価が高止まりするなかで景気が堅調であれば、引き締めを続けやすくなるためです。
反応は速いものでした。予測市場では9月の0.25%の利上げについて、発表から15分のうちに主要な想定へと転じています。
暗号資産に関連する企業の株価も下げました。取引所を運営する企業は、それまでの1割を超える上昇分を失っています。
8月28日の講演では、ウォーシュ議長が物価の2%目標を優先する姿勢を明確にしていました。今回の雇用統計は、その方針を後押しする内容といえます。
ただし、9月9日には財務省による国債の買い戻しが拡大されます。中央銀行が引き締めに傾く一方で、財務省の措置が長期金利を抑えるという構図が続く可能性もあります。



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
最大の法人保有者が、動きました。同社は2カ月ぶりとなる買い増しを実行しています。
この2カ月間、同社は買い増しを休止していました。年の大半を含み損の状態で過ごし、8月上旬には保有分の一部を売却して優先株の配当に充てています。
状況が変わったのは、8月の上昇によるものです。保有量840,447BTCの平均取得単価は$75,385で、現在の価格はこれをわずかに上回る水準にあります。
ただし、本日の下落で差は縮まりました。$75,385を割り込めば、再び含み損の状態に戻ることになります。
9月には二つの日程が控えます。9月9日には財務省による国債の買い戻しが拡大され、9月15日には市場構造法案の採決が予定されています。
法案が成立すれば、暗号資産が証券にあたるのか商品にあたるのかという分類が法律で確定します。ただし論点は残っており、成立の見通しは楽観できません。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY