ビットコイン(BTC)は$63,800近辺まで戻し、7月31日に下抜けた200週移動平均を3営業日ぶりに回復しました。一方、最大の法人保有者が1,638BTCを売却して優先株の配当に充てたことが明らかになり、保有姿勢の変化が鮮明になっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月4日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$63,800近辺で推移しています。前日の$63,300近辺から水準を切り上げ、24時間では約1%の上昇となりました。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$63,967で、$64,000の節目に迫る場面がありました。一方、安値は$62,232と前日の安値を下回っており、上下に振れた一日です。
値幅は約$1,735で、前日の約$1,053から大きく広がりました。24時間の出来高も約257億ドルと、前日から約66%増加しています。
注目したいのは、200週移動平均の$63,300を明確に上回った点です。7月31日にこの水準を下抜けてから3営業日で回復したことになります。
ただし、7日間では約1.7%安のままです。上値では$64,000、その先に$65,000という7月に何度もはね返された帯が控えています。
今週最大の材料は、8月7日発表の米雇用統計です。それまでは$63,300を維持できるかが、目先の判断材料になります。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



長年にわたって買い増しを続けてきた企業が、配当を支払うために保有分を手放したという事実を、どう受け止めればよいでしょうか。
売却規模そのものは1,638BTCと、保有量84万BTC超に対してごくわずかです。ただ、売らないことを掲げてきた企業が売ったという事実には、数量以上の意味があります。
価格動向のセクションでは、回復した200週移動平均と、広がった値幅を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、今週の米雇用統計と、止まってしまったETFの買いについて取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、この売却の中身と、資金の使い道を詳しく見ていきます。
需給を考えるとき、誰が買っているかと同じくらい、誰が売らざるを得ないかが重要になります。保有の動機が変わりつつあるのかどうかを、継続して確認しておきたい局面です。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月4日午後2時ごろ(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$63,800近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,020万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$63,967、安値は$62,232でした。$62,000台前半まで下げたあとに切り返しており、下値では買いが入っています。
24時間の出来高は約257億ドルで、前日から約66%増加しました。時価総額は約1兆2,800億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約56.2%です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月4日) | 約$63,800 | 約1,020万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $63,300近辺から約+1% | 2営業日続けて上昇 |
| 24時間高値 | $63,967 | $64,000の節目に接近 |
| 24時間安値 | $62,232 | 前日の安値を一時下回る |
| 24時間の値幅 | 約$1,735 | 前日の約$1,053から拡大 |
| 7日間変動率 | 約-1.7% | 週間では下落基調が継続 |
| 上値抵抗 | $64,000、次に$65,000 | 後者は7月に繰り返しはね返された帯 |
| 下値サポート | $63,300、次に$62,232 | 前者は200週移動平均 |
| 200週移動平均 | 約$63,300 | 3営業日ぶりに上回る |
| 24時間出来高 | 約257億ドル | 前日比約+66%と急増 |
| 時価総額 | 約$1.28兆 | 前日の約$1.27兆から増加 |
| 市場全体に占める比率 | 約56.2% | 前日から小幅に低下 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
200週移動平均を回復したことで、7月31日からの下落は一時的な調整だったと整理しやすくなりました。ただし、$64,000で止められている点は気になります。
下値では、$62,232まで下げたあとに切り返した動きが確認できます。この水準が守られているかぎり、当面のレンジは$62,000台前半から$64,000近辺とみておくのが妥当です。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
今週は、久しぶりに大きなマクロ材料が控えています。CoinDeskによると、8月7日発表の米雇用統計が、7月からの反発が続くかどうかを左右する最大の材料とされています。
望ましい結果は、雇用の伸びが緩やかにとどまることです。強すぎれば追加利上げ観測が再燃し、弱すぎれば景気後退への懸念が強まります。暗号資産にとっては、その中間が最も居心地のよい環境になります。
CoinDeskは、中東情勢の展開も今後数日で重要度を増す可能性があると指摘しています。7月に原油価格を押し上げた要因が、再び意識される局面もありえます。
一方、資金フローには弱さが出ています。CoinDeskによると、7月の回復を支えた現物ETFへの買いは止まり、直近1週間では約4,000BTC相当の純流出に転じました。
市場構造の面でも、参加者の減少が確認できます。CMEのビットコイン先物建玉は2023年以来の水準まで縮小しました。ARP DigitalのFakhro氏は、足元の弱さは強制的な売りではなく参加者の停滞を映したものだと指摘しています。
裁定取引の妙味も薄れています。CoinDeskによると、ビットコイン(BTC)先物のベーシス利回りは2月以降、2年物米国債の利回りを下回り続けています。かつて20%を超えた収益機会が消えたことは、市場の成熟を示す一方で、流動性の供給者が離れる要因にもなります。



出典:CoinDesk(今週の重要イベント)、CoinDesk(資金フローと市場構造)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
最大の法人保有者の姿勢に、明確な変化が出ています。CoinDeskによると、Strategyは7月27日から8月2日にかけて1,638BTCを売却し、約1億473万ドルを調達しました。8月3日に米証券取引委員会(SEC)へ提出した書類で明らかになったものです。
平均売却価格は1BTCあたり$63,957でした。同社の平均取得単価$75,419を約15%下回る水準での売却となります。保有量は842,138BTCへ減り、取得原価の総額635億1,000万ドルに対し、含み損を抱えた状態が続いています。
資金の使い道は明確です。約5,240万ドルが優先株の配当に、約5,230万ドルが優先株STRCの買い戻しに充てられました。ビットコイン(BTC)を売って、資本構成を支える費用をまかなった形です。
同時に、普通株の発行も進めています。CoinDeskによると、同社は301万1,361株を売却して2億9,060万ドルを調達し、うち2億5,000万ドルを米ドル準備へ、2,890万ドルをSTRCの買い戻しへ、1,170万ドルを現金へ振り向けました。
この結果、米ドル準備は40億ドルに達し、配当と利払いをまかなえる期間は約2.3年へ伸びました。STRCについては912,143株を8,120万ドルで買い戻しています。7月31日には、同株の年間配当率を12%に据え置くと発表したばかりでした。
調達額の内訳を見ると、先週の資金の大半は株式発行によるもので、ビットコイン(BTC)の売却はその一部です。とはいえ、買い増しを掲げてきた企業が売却側に回った事実は、法人保有をめぐる需給を考えるうえで見過ごせません。



出典:CoinDesk(Strategyの売却と資金の使途)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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