ビットコイン(BTC)は$77,000近辺まで下落し、8月の上昇局面で支えとなってきた水準に近づいています。9月の利上げ観測が強まるなか、上場商品への資金流入が続くかが焦点です。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年9月3日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$77,000近辺で推移しています。前日の$78,700近辺から約2.2%の下落となりました。
8月の上昇局面で支えとなってきた$77,057という水準に近づいています。市場では、この帯を割り込むと下値の目安が乏しくなるとの見方が出ています。
8月の資金流入は大きな規模でした。上場商品への流入は35億ドルに達し、この12カ月では最も多い部類に入ります。
ただし、過去の実績は慎重な見方も示しています。月間で30億ドル以上の流入があった12回のうち、翌月に下落したのは7回でした。
デリバティブには偏りが残っています。大手取引所では、現在値より下に30億ドルの買い建て、上に18億ドルの売り建てが積み上がっています。
金融政策への警戒も続いています。8月28日の講演を受けて9月の利上げ観測が強まり、値動きの大きい資産から資金が引いている状況です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



8月に35億ドルの資金が流入したことは好材料に見えますが、過去の実績はどう語っているのでしょうか。
月間で30億ドル以上の流入があった12回のうち、翌月に下落したのは7回でした。その翌月の平均上昇率は0.13%で、通常の月の2.93%を大きく下回ります。
価格動向のセクションでは、近づいている支えの水準を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、持ち高の偏りと、取引所の在庫を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、9月に控える二つの日程に触れます。
資金は価格が動いた後に入る傾向があります。8月の流入も、25%上昇した後に集まったものでした。順序を意識しておくことが、判断の助けになります。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年9月3日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は$77,000近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,230万円前後の水準です。
先週は$76,877から$81,455まで動きました。現在値はその下限に近い位置にあります。
時価総額は約1兆5,460億ドルです。史上最高値の$126,080からの下落率は約39%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(9月3日) | 約$77,000 | 約1,230万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $78,700近辺から約2.2%安 | 支えの水準に接近 |
| 先週の高値 | $81,455 | 8月26日に記録 |
| 先週の安値 | $76,877 | 現在値はこの水準に近い |
| 上値抵抗 | $82,656、次に$91,719 | 前者を終値で超えるかが焦点 |
| 下値サポート | $77,057、次に$62,207 | 前者を割ると目安が乏しくなる |
| 52週レンジ | $57,748〜$126,198 | 現在値は中間よりやや上 |
| 恐怖と強欲を測る指標 | 69(強欲) | 8月下旬の74から低下 |
| 過去30日の上昇日数 | 17日 | 変動率は約9.8% |
| 時価総額 | 約$1.546兆 | 前日の約$1.58兆から減少 |
| 流通供給量 | 約2,008万BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 1年前との比較 | 約$31,000安 | 中長期では調整局面が続く |
| 史上最高値からの下落率 | 約-39% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,080 | 2025年10月に記録 |
$77,057という水準は、8月の上昇局面を通じて支えとして機能してきました。市場では、ここを割り込むと$62,207までの間に目立った節目がないとの指摘が出ています。
上値では$82,656が最初の関門です。終値でこの水準を超えられれば$91,719が視野に入りますが、そのためには出来高の伴った上昇が必要とされています。



ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
デリバティブの偏りが、下落局面のリスクとなっています。大手取引所では、現在値より下に30億ドルの買い建てが積み上がる一方、上には18億ドルの売り建てしかありません。
下方向の持ち高が上方向の1.7倍近くあることになります。価格が下げれば決済が連鎖し、下落が加速しやすい配置です。
取引所の保有量も増えています。大手取引所の保有量は約687,000BTCまで積み上がり、2026年で最も多い水準となりました。4月下旬の約617,000BTCから7万BTC以上の増加です。
買いに使える待機資金も細っています。取引所のステーブルコイン残高が減少しており、上昇局面での買い支えが弱まる可能性があります。
市場心理は落ち着いてきました。恐怖と強欲を測る指標は69で、8月下旬の74からは低下しています。ただし依然として強欲の領域です。
過去30日で上昇した日は17日、変動率は約9.8%でした。8月の上昇局面としては、比較的落ち着いた値動きだったことになります。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 現在値より下の買い建て | 30億ドル | 大手取引所の集計 |
| 現在値より上の売り建て | 18億ドル | 下方向が約1.7倍 |
| 大手取引所の保有量 | 約687,000BTC | 2026年で最も多い水準 |
| 参考:4月下旬の保有量 | 約617,000BTC | 7万BTC以上の増加 |
| 取引所のステーブルコイン残高 | 減少傾向 | 買いの待機資金が細る |
| 恐怖と強欲を測る指標 | 69(強欲) | 8月下旬の74から低下 |
| 過去30日の上昇日数 | 17日 | 変動率は約9.8% |



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
9月には、二つの重要な日程が控えています。一つは9月9日で、財務省による長期国債の買い戻しが拡大される日です。
1回あたりの規模が20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増します。8月19日の発表が上昇の起点だっただけに、実際の運用が始まる日は注目されます。
中央銀行が同じ方向を向かないことは、8月28日の講演で確認されました。ウォーシュ議長は物価の2%目標を優先する姿勢を明確にし、9月の利上げ観測はむしろ強まっています。
もう一つは9月15日です。暗号資産の市場構造法案について、本会議での審議に進むかどうかを決める手続き上の採決が行われます。
季節性については、見方が分かれています。2020年以降、8月が上昇で終えた2回はいずれも9月に7%を超える下落となりました。一方、直近3年の9月はすべて上昇しています。
市場では、当面$77,000から$80,000の帯での推移が基本線との見方が出ています。資金流入が戻れば$81,500を目指す一方、$76,800を割り込めば$70,000台前半を試す展開も想定されます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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