今日のイーサリアム(ETH)は$2,500の節目を前に上値の重い展開が続き、本日もビットコイン(BTC)の足踏みに同調するかたちで$2,300台前半で推移しています。本日最大の注目点は、4月24日にイーサリアム財団がBitMineへ1万ETHをOTCで売却した取引と、10営業日続いたスポットETHのETF純流入が4月23日に途絶えた点です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年4月25日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)を読み解くキーワードは「需給の綱引き」です。買い手側ではBitMine Immersion Technologiesによる大型蓄積と継続的なステーキングが下値を支える一方、売り手側ではイーサリアム財団のOTC売却とETFの流出転換が上値を抑えています。
ビットコイン(BTC)が4月の月間ベースで強さを取り戻しつつあるのに対して、ETHは伸び悩みが目立ちます。CoinDeskによれば4月23日のスポットETH ETFは7,590万ドルの純流出となり、10営業日続いた連続流入の流れが途絶えました。
一方で4月24日には、イーサリアム財団がBitMineに対して平均価格2,387ドルで1万ETH(約2,387万ドル相当)をOTC売却したとCoinDeskが報じています。ETHは現状この取引価格より約3%低い水準で推移しており、需給バランスの拮抗が続いていることが示唆されます。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



このような相場の見方ができるのではないでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)を考えるうえで重要なのは、ファンダメンタルズが明確に強気と弱気の両側に分かれているという点です。
後段では、価格動向のセクションで$2,300〜$2,400のレンジ膠着とBTCに対する相対的な弱さを整理し、オンチェーンデータのセクションではBitMineのステーキング拡大とETF流出転換という対照的な動きを確認していきます。
マクロ環境のセクションではドル指数(DXY)上昇とリスクオフへの感応度を、ファンダメンタルズのセクションでは財団売却・上場企業の蓄積・年内アップグレードのロードマップを取り上げます。地政学パートでは、原油高経由のリスクオフがアルトコイン全般に重しをかけている構造を確認します。
こうした相反する力が同時に働く局面では、結論を急がず時間軸を分けて見ることが大切と言えるかもしれません。短期はレンジ、中期は需給、長期は技術ロードマップ、と分けて考える視点が求められそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
4月24日21時26分(UTC)時点のチャートデータでは、イーサリアム(ETH)は2,317ドル台で推移していました。前日比では約0.2%の小幅下落で、同時間帯のビットコイン(BTC)の-0.3%とほぼ同水準の値動きでした。
ただし、4月24日アジア時間オープンの2,375ドル付近からは約2.4%下落しており、セッションベースではETHの弱さが確認できます。今週を振り返ると、4月22日に2,403ドル台まで上昇したものの、$2,400ラインの上値抵抗を上抜けできず、その後は$2,300〜$2,400のレンジ内で推移する展開となっています。
同時刻時点のチャートデータでは、24時間取引高は約76.6億ドル、時価総額は約2,793億ドルとなっていました。CryptoQuantが指摘する短期保有者のリアライズドプライス2,308ドル付近が直近の重要な下値サポートとして機能しているとみられます。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
米国上場のスポットETH ETFは、4月23日に7,590万ドルの純流出を記録し、10営業日続いた連続流入が途切れたとSoSoValueのデータをCoinDeskが報じています。同日のスポットBTC ETFが2.23億ドルの純流入だったのと対照的な動きでした。
一方、上場企業の動きでは、Bitmine Immersion Technologiesが直近24時間で約3.2億ドル相当のETHをステーキング(約7.56万ETHをCoinbase Primeへ移動)したとThe Blockが報じています。同社のステーキング残高は約350万ETH(約81億ドル相当)に達し、保有量の70.1%超がステーキング中となりました。
イーサリアム財団も4月24日付でBitMineへ1万ETHを売却しており、保有量は約9.25万ETHまで減少しています。指標を整理すると以下の通りです。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| スポットETH ETF純流出(4/23) | -7,590万ドル | 10営業日連続流入が終了 |
| BitMineのETH保有量 | 約497万ETH | 総供給量の約4.12%相当 |
| BitMineのステーキング残高 | 約350万ETH(約81億ドル) | 保有量の70.1%超 |
| 過去24時間ETH清算額 | 約2,680万ドル | うちロング清算約1,440万ドル |



出典:The Block
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
ビットコイン(BTC)同様、イーサリアム(ETH)もドル指数(DXY)の反発に上値を抑えられる構図が続いています。CoinDeskによれば、DXYは4月17日の97.63から98.75付近まで反発しており、リスク資産全体の重しとなっています。
ETHの場合、BTC以上にリスクオフ局面での感応度が高く、Bitcoin dominance(BTC市場シェア)が約60%まで上昇していることがETHの相対的な弱さを示しています。アルトコイン全般から資金がBTCへ回帰する典型的な「リスクオフ・ローテーション」の局面と言えるでしょう。
来週4月29〜30日のFOMCはETHにとっても重要な節目となります。市場では政策金利の据え置きが大筋のメインシナリオとなっていますが、声明文や記者会見のトーン次第ではアルトコイン全般の方向感に影響が及ぶとみられます。



出典:CoinDesk
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日最大のファンダメンタルズ材料は、イーサリアム財団による1万ETHのOTC売却です。CoinDeskによると、4月24日にBitMine Immersion Technologies(NASDAQ:BMNR)に対し平均価格2,387ドルで売却され、取引総額は約2,387万ドルとなりました。
BitMineは財団からの今回の購入を含めて、総供給量の約5%にあたるETHの蓄積を目指しているとされます。3月にも財団から5,000ETH(平均価格2,043ドル)を取得しており、財団とBitMineの直接取引は反復的なパターンとなりつつあります。
売却資金はプロトコル研究、エコシステム開発、コミュニティ助成金などに充てられる方針です。財団の保有量は売却後も約9.25万ETH(約2.14億ドル相当)が残されており、トレジャリー管理の透明性を維持しつつ運営費を確保する戦略が継続しています。
また、年内に予定されているGlamsterdamアップグレードも引き続き中長期の注目材料です。並列実行の導入とガスリミットの引き上げによるベースレイヤーのスケーリングが計画されており、ネットワーク競争力の向上につながると期待されています。



出典:CoinDesk
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
地政学要因では、ビットコイン(BTC)と同様にイラン情勢と原油高がイーサリアム(ETH)にも逆風となっています。WTI原油は4月24日21時台(UTC)のチャートデータでは94.88ドル台で推移しており、米国のインフレ再燃懸念を通じて利下げ期待を後退させています。
こうしたリスクオフ局面では、ETHを含むアルトコインはBTCよりも下落幅が大きくなりやすい傾向があります。CoinDeskによれば、4月24日のETHは24時間で約1.8%下落し、BTCの-0.3%を大きく下回りました。
ホルムズ海峡を巡る米国とイランの停戦協議は不透明感を残したまま続いており、当面はヘッドラインに振られやすい相場展開が続くとみられます。



出典:CoinDesk
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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