4月23日(木曜日)のイーサリアム(ETH)は、Trumpによる米イラン停戦無期限延長を受けて2,395ドル台まで急伸し、2月以来の高値圏を回復しました。ETHは前日比+3.47%とBTCに迫る強いリバウンドを見せ、2,400ドル節目突破への視界が開けています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年4月23日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、2,395ドル付近で+3.47%と大幅高となっています。4月22日にTrump大統領が米イラン停戦を無期限延長すると発表したことで、リスク資産全般に買い戻しが集中しました。ETHも2月以来の高値圏である2,400ドル近辺を回復しています。
Bloombergによれば、BTCが+3.6%で$78,400を突破する一方、ETHは+3.8%と主要コインの中で最も大きな上昇率を見せました。先週のKelp DAO事件($292M流出)による下押し圧は徐々に落ち着きを取り戻し、先週のETH ETF週次流入は約3.28億ドルと堅調でした。
テクニカル面では、CoinCodexのRSIが56.36と中立圏の上方、強気指標17・弱気指標12と強気優位に転換しつつあります。2,400ドル突破が明確となれば、次のターゲットは2,500〜2,600ドル圏です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日のETH相場を読み解くうえで軸になるのは、「停戦延長による地政学プレミアム解消」と「Kelp事件からのDeFi信認回復」という、2つの同時進行するポジティブ構造転換です。
後述の価格動向セクションでは、2,395ドル近辺の攻防と、上値2,500〜2,600ドル、下値2,200〜2,280ドルの重要レベルを整理していきます。オンチェーン項では、ETH ETFの6日連続純流入とBitMineの継続蓄積、Aave V4本稼働後のDeFi回復を確認します。
マクロ項では停戦延長後の米株・原油・金利の動き、ファンダメンタルズ項ではMegaETHローンチ後のL2競争、Pectraアップデート以降の技術ロードマップをお伝えします。最後に地政学項で、停戦延長後も残る火種と来週のFOMCを整理します。
読者の皆さまには、「停戦延長によるショートカバー」と「ETHの中期的なインフラ厚み」という、短期と中期の両方の物語を併せ持っていただければと思います。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月23日) | 約2,395ドル(約365,000円) | 2月以来の高値圏 |
| 前日比 | +3.47%(24時間) | BTCに迫る強いリバウンド |
| 週次騰落率 | 約+3.5% | BTCとほぼ同水準 |
| 直近週間高値 | 約2,464ドル | 4/17記録、2/4以来の高値 |
| 直近週間安値 | 約2,263ドル | 4/20月曜日の安値 |
| 30日騰落率 | +8.59% | 中期回復トレンドが継続 |
| 直近30日レンジ | 約1,940〜2,464ドル | 約520ドルの値幅 |
| 上値抵抗(直近) | 2,400ドル | 心理的節目、突破中 |
| 次の抵抗 | 2,500〜2,600ドル | 100日EMA圏 |
| 強い抵抗 | 2,700〜2,800ドル | 2025年12月水準 |
| 下値サポート | 2,280〜2,300ドル | ブレイクアウト折り返しライン |
| 次の下値 | 2,200ドル、2,050ドル | ブレイクすれば調整リスク |
| 50日EMA | 約2,127ドル | 上抜け維持 |
| 200日EMA | 約2,128ドル | 長期サポートラインとして機能 |
| RSI(14日) | 56.36 | 中立圏の上方、強気余地残る |
| 時価総額 | 約2,893億ドル(第2位) | BTCの約18%規模 |
| 24時間出来高 | 約150億ドル | ボラ拡大で出来高急増 |
| 史上最高値 | 約4,955.90ドル | 2025年8月24日、現在-52% |
2026年4月23日時点のデータでは、ETH/USDは2,395ドル付近で推移していました。日本円換算では約365,000円となり、月曜日の安値圏から約12,000円の急上昇です。
テクニカル面では、50日EMA(2,127ドル)と200日EMA(2,128ドル)の両方を上抜けた状態を維持しています。Cryptopolitanによれば、「ETHは$1,840から$2,350への段階的な高値切り上げ構造を築いており、1月の47%下落以降で最も建設的な構造」となっています。
CoinCodexによれば、「4月22日時点のETH予測は中立で、強気テクニカル指標17、弱気指標12」と強気指標が優位に転じています。RSI 56.36は中立圏の上方にあり、過熱感なしに2,500ドル圏への上昇余地を残しています。
Cryptopolitanは、「2,400ドル上抜けで2,500〜2,600ドル圏への上昇、下抜けで2,050ドルリスク」と分析しており、本日の2,400ドル攻防が方向性を決める局面です。



出典:CoinCodex
イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、ETHにとって明確な強気サインを示しています。CoinSharesによれば、先週のグローバル暗号資産ファンド流入は約14億ドルに達し、ETH単体で約3.28億ドルを集めました。これは1月以来の高水準です。
ETH ETFは6日連続の純流入となっており、機関投資家の中期目線はむしろ強気です。BlackRock ETHA、Fidelity FETH、BlackRock ETHB(staking対応)などが市場を牽引しています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| ETH週次ファンド流入(〜4/17) | 約3.28億ドル | 1月以来の高水準 |
| ETH ETF連続プラス流入 | 6日連続 | 機関中期目線の強さ |
| 累計ETH ETF純流入 | 約119億ドル | 2026年4月末時点 |
| BlackRock ETHA AUM | 65億ドル超 | ETH ETF市場リーダー |
| ETH Foundation ステーキング | 70,000 ETH完了 | 年間390〜540万ドル利回り |
| 総ステーキングETH | 約3,580万ETH | 循環供給の約30% |
| MegaETH(新L2) TVL | 約8,900万ドル | ローンチから拡大継続 |
| BitMine ETH保有 | 継続蓄積中 | ETHの”MicroStrategy moment” |
| DeFi TVL回復 | Kelp事件前の90%水準へ | 信認回復の兆し |
特筆すべきは、Kelp DAOエクスプロイト($292M流出)後のDeFi市場の回復です。Aave、SparkLend、Fluid、Upshiftといった主要プロトコルは段階的にマーケットを再開しており、DeFi全体のTVLも先週の急減(約132.1億ドル)から徐々に回復しています。
また、LayerZeroが攻撃を北朝鮮Lazarus Groupによるものと特定し、「ETHプロトコル自体の問題ではなく、Kelp側の設定不備が原因」と公式発表したことで、ETHの信認への悪影響も限定的にとどまっています。
Ethereum Foundationの「Ketman」プロジェクトは、北朝鮮IT労働者約100名を特定し、業界横断的なセキュリティ強化が進行中です。



出典:CoinDesk
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
マクロ環境は、ETHにとって理想的なリスクオン環境へと転換しつつあります。米株市場は、S&P500が+1.05%(7,137ポイント)、ナスダックが+1.64%(24,657ポイント)と堅調に反発し、VIXは18.92まで低下(-2.97%)しました。
ETHはBTCよりも米株(特にナスダック)との相関が高いハイベータ銘柄であり、ハイテク株の強さは直接的な追い風となります。ETHは2026年2月のローから約28%上昇しており、ナスダックの反発と軌を一にする動きです。
原油は停戦延長後も92.50ドル(+3.16%)と高止まりしており、インフレ面では重い材料ですが、金利面では米10年債利回りが4.24%付近を維持し、4月29日(来週)のFOMCに向けてハト派期待が残されています。
ETHは金利感応度が非常に高いハイベータ銘柄であり、FOMCでの意外なハト派メッセージが出れば、BTCに対して大幅アウトパフォームする可能性が高まります。逆にタカ派メッセージとなれば、利益確定売りが出やすい構造です。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
ETHのファンダメンタル面は、停戦延長と並行して技術進展が続いています。最大のトピックは、DeFi最大手Aaveが3月30日にV4プロトコルをEthereumメインネットで正式ローンチしたことです。Cryptopolitanによれば、V4は流動性管理の高度化、リスクコントロールの改善、DeFi市場でのAaveの地位強化を目的としており、Kelp事件を受けた「新世代DeFiインフラ」として機能しています。
Layer 2では、高性能ソリューション「MegaETH」が正式ローンチし、ブロックタイム10ms未満・10万TPS超の性能でTVL約8,900万ドルを集めています。Arbitrum・Optimism・Baseなど既存L2との競争が激化するなか、ユーザーにとっては選択肢が拡大しています。
Ethereum Foundationは、70,000 ETH(約1.43億ドル相当)のステーキング完了により、定期ETH売却モデルから年間ステーキング利回り獲得モデルへと戦略を転換しました。これはETHの売り圧力軽減に直接寄与する重要な構造変化です。
機関投資家関連では、BlackRock ETHBなどのstaking-enabled ETFが本格運用に入っており、年率約3.1%のステーキング利回りを投資家に還元する仕組みが広がっています。Standard Charteredの「2027年までに15,000ドル」という強気長期シナリオは依然として維持されています。
BitMine(Tom Lee氏のFundstrat関連)はETHの”MicroStrategy moment”とされ、企業財務戦略としてのETH採用を推進する旗手となっています。
技術ロードマップでは、2026年上半期予定の「Glamsterdam」アップグレード(並列実行・ガスリミット拡張)と、下半期の「Hegota」アップグレード(量子耐性・口座抽象化)に向けた準備が進んでいます。



イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
本日のETH相場を押し上げた最大の要因は、4月22日のTrump大統領による米イラン停戦無期限延長発表です。Trumpは「イラン政府が”深刻に分裂している”ため、統一された提案を提示する時間が必要」として停戦を延長しつつ、米国のイラン港湾封鎖は継続するという外交姿勢を示しました。
ETHはBTC(+3.75%)を上回る+3.47%(CoinDesk価格ベース、Yahooでは+3.47%)の急伸を記録しました。BloombergによればETHは一時+3.8%まで上昇し、2月以来の高値圏を回復しました。
ETHはBTCよりも地政学感応度が高いハイベータ銘柄で、過去のイランショックでも下げ幅がBTCを1〜2ポイント上回る傾向がありました。そのぶん、停戦延長のような好材料では上昇幅もBTCを上回る特性があります。今回の反発はこの構造を改めて示しています。
ただし、地政学リスクは完全には解消されていません。イラン革命防衛隊(IRGC)はペルシャ湾の海底インターネットケーブルとクラウドインフラへの脅威を警告しており、緊張再燃のリスクは残っています。Trumpは「早ければ金曜日に米イラン交渉再開」と示唆しており、今週末のパキスタン仲介での新ラウンドが注目されます。
ETHにとって、停戦延長は短期的な地政学プレミアム解消という意味で追い風ですが、4月29日のFOMC、5月前半のCLARITY Actマークアップ投票という次のマクロ・規制イベントが、中期トレンドを左右します。



出典:BeInCrypto
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 設立 | 2024年11月13日 |
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<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
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<加入団体>
日本証券業協会
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
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