4月23日(木曜日)のビットコイン(BTC)は、Trumpによる米イラン停戦無期限延長を受けた急騰を受け、78,500ドル台で推移しています。2月3日以来の高値圏を回復し、心理的節目の80,000ドル突破へ視界が開けた転換点の朝となっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年4月23日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、78,553ドル付近で+3.75%と急伸しています。4月22日、Trump大統領が米イラン停戦を無期限延長すると発表したことで、それまで地政学不安で抑えられていた買い圧力が一気に解放されました。
BTCは水曜日だけで$75,901から$78,400まで一気に押し上げられ、2月3日以来約11週間ぶりの高値圏に到達しました。Bloombergによれば「BTCはTrumpの停戦延長表明を受けて最大+3.6%上昇し、一時$78,400を超えた」とされ、市場は「戦争ディスカウント」を一気に外しました。
この動きは、CLARITY Act進展への期待、Strategyによる17か月ぶり最大規模のBTC大量購入、5日連続のBTC ETF純流入という3つのポジティブ要因と合流しています。次の焦点は心理的節目の80,000ドル、その先が200日EMA付近の84,000ドルとなります。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日の相場を読み解くうえで意識したい軸は、「停戦延長による地政学プレミアムの解消」と「機関投資家の需給が揃って顕在化する局面」という2つの構造変化です。
後述の価格動向セクションでは、80,000ドル突破への道筋と、上値84,000ドル、下値75,000ドルの重要レベルを整理していきます。オンチェーン項では、Strategyの17か月ぶり大型購入、5日連続のBTC ETF純流入、クジラの270,000 BTC蓄積といった強烈な買い圧力を確認します。
マクロ項では停戦延長後の原油・米株・金利の動き、ファンダメンタルズ項では来週のFOMC、Bitcoin Core v31.0アップデート、次期CLARITY Act審議をお伝えします。最後に地政学項で、停戦延長後も残る火種を整理します。
読者の皆さまには、「ラリーの初動」と「次のリスク要因」を同時に意識しながら、今週後半から来週前半の動きを注視していただければと思います。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月23日) | 約78,553ドル(約1,200万円) | 2月3日以来の高値圏 |
| 前日比 | +3.75%(24時間) | 停戦延長でブレイクアウト |
| 週次騰落率 | 約+5.4% | 主要資産の中でも強い反発 |
| 直近週間高値 | 約78,553ドル | 本日更新中 |
| 直近週間安値 | 約73,820ドル | 4/20月曜日の安値 |
| 直近30日レンジ | 約67,000〜78,553ドル | 値幅は約1.15万ドル |
| 上値抵抗(直近) | 80,000ドル | 心理的節目・最大の分岐点 |
| 次の抵抗 | 83,312ドル(Fib 0.618) | その先が84,000ドル(200日EMA) |
| 下値サポート | 75,000ドル | ブレイクアウトの折り返しライン |
| 次の下値 | 74,397ドル(Fib 0.382) | ETFコストベーシス近辺 |
| 21週EMA | 約79,000ドル | 中期トレンドライン |
| 200日EMA | 約84,000ドル | 長期転換点 |
| Short-term holder平均 | 約69,400ドル | BTCは上方で推移、下押し圧低下 |
| 時価総額 | 約1.57兆ドル | 世界最大の仮想通貨資産 |
| 取引所BTC残高 | 約221万BTC(7年来の低水準) | 浮動株タイト化継続 |
| Fear & Greed Index | 32(Fear圏から中立へ) | センチメント改善中 |
| 史上最高値 | 約126,198ドル | 2025年10月6日、現在-38% |
2026年4月23日時点のデータでは、BTC/USDは78,553ドル付近で推移していました。日本円換算では約1,200万円となり、月曜日の安値圏から約70万円の急上昇です。
テクニカル面では、BTCは$76,000〜$78,000の2カ月間の上値抵抗帯を明確に上抜けた状態にあり、日足構造は強気転換を示唆しています。CoinDeskは「BTCがShort-term holderの平均コスト($69,400)を明確に上回ったことで、下押し時のカスケード清算リスクが歴史的に低下している」と指摘しています。
次の重要な上値目標は心理的節目の80,000ドル、続いてFib 0.618の83,312ドル、200日EMAの84,000ドルです。CSFX Researchによれば、「80,000ドルを明確にクリアすれば、46日間続いたファンディングレートのマイナス圏がショートスクイーズに転じ、数日以内に84,000ドルの200日EMAまで上昇する可能性」があります。
Polymarketでは、「4月末までにBTCが80,000ドルに到達する確率」が74.5%YESまで上昇しており、市場参加者のコンセンサスも強気に傾いています。



出典:CoinDesk
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、機関投資家の強烈な買い圧力を全方位で示しています。最大のトピックは、Strategy(旧MicroStrategy)が2024年11月以来最大規模となる34,164 BTC(約25.4億ドル、平均単価74,395ドル)を取得したことです。これで同社のBTC保有は815,061 BTCに達し、累計取得コスト615.6億ドル、平均単価75,527ドルで、数か月ぶりにプラス圏に浮上しました。
CoinSharesによれば、先週のグローバル暗号資産ファンド流入は約14億ドルに達し、1月中旬以来の最強週となりました。BTCが約11.2億ドル、ETHが約3.28億ドルを集めました。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| Strategy 先週購入 | 34,164 BTC(約25.4億ドル) | 2024年11月以来最大 |
| Strategy累計BTC保有 | 815,061 BTC | 平均単価$75,527、プラス圏へ |
| 週次グローバル暗号ファンド流入 | 約14億ドル | 1月中旬以来最強 |
| BTC週次ファンド流入 | 約11.2億ドル | 市場を牽引 |
| 4/20 BTC ETF単日流入 | 約2.38億ドル | 5日連続プラス、累計579.8億ドル |
| BlackRock IBIT 4/20単日 | 約2.56億ドル | ETF市場を独占的にリード |
| 大口ウォレット月次蓄積 | 約270,000 BTC | 2013年以来最大の月次購入 |
| 取引所BTC残高 | 約221万BTC | 7年来の低水準 |
| パーペチュアル先物FR | 46日連続マイナス→転換兆候 | ショートスクイーズ準備 |
CoinMarketCapが伝えるデータによれば、「4月20日のBTC ETF純流入は約2.38億ドルで、5日連続のプラス流入となり、累計純流入は579.8億ドルに到達」しました。BlackRockのIBIT単体が約2.56億ドルを集める一方、GrayscaleのGBTCは流出となっており、より手数料の低い商品へのローテーションが進んでいます。
また、CSFX Researchが指摘するように、クジラ(大口ウォレット)は過去30日間で約270,000 BTCを蓄積しており、これは2013年以来最大の月次購入規模です。取引所BTC残高は約221万BTCと7年来の低水準にあり、供給側のひっ迫は構造的に進行しています。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
マクロ環境も、BTCにとって追い風の構造へと転換しつつあります。米株市場は昨日、S&P500が+1.05%(7,137ポイント)、ナスダックが+1.64%(24,657ポイント)と堅調に反発し、VIXは18.92まで低下(-2.97%)しました。リスク選好が明確に回復する動きとなっています。
一方、Brent原油は停戦延長後も92.50ドル(+3.16%)と高止まりしています。これはTrumpがイラン港湾の封鎖は継続すると明言したためで、原油の供給不安は完全には解消されていません。インフレ面ではやや重い材料です。
金利面では、米10年債利回りは4.24%付近を維持しており、4月29日(来週)のFOMCが目前に迫っています。CSFX Researchは「インフレが3%超で原油も高止まりするなか、2026年の利下げ期待は事実上消滅している」と指摘しており、FOMCでのタカ派メッセージがBTCの上値の制約となる可能性があります。
ただし、BTCは停戦延長という直接的な地政学プレミアム解消を材料に、金利タカ派リスクを凌駕する形でブレイクアウトしています。米株とBTCの85%相関という構造のなか、ハイテク株の堅調も追い風となっています。



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
BTCのファンダメンタル面は、非常に多様な進展が同時進行しています。最大のトピックは、前述のStrategyによる34,164 BTC($25.4億)大量購入です。これは2024年11月以来の最大規模で、同社のBTC保有は815,061 BTCに達しました。
技術面では、Bitcoin Core v31.0rc4が4月11日にテスト版リリースされました。CoinMarketCapによれば、「redesigned cluster mempool(再設計クラスターメモプール)によってブロック構成と手数料推定が改善される主要ノードソフトウェアアップグレード」であり、Tor/I2P経由の取引ブロードキャストも義務化されます。プライバシー面の強化と手数料効率の改善が期待されています。
また、BIP-360とQSB(Quantum-Safe Bitcoin)プロトコルの量子耐性研究も活発化しており、長期的なセキュリティ確保に向けた取り組みが進んでいます。
規制面では、CLARITY Actの上院銀行委員会マークアップ投票が来週に予定されており、法案通過は「強気サプライズ」となる可能性があります。また、米戦略ビットコイン準備フレームワークが2026年半ばに公表される可能性も指摘されています。
興味深い動きとしては、ベネズエラの反体制派が「石油とBTCの交換による国家準備構築」を提案していると報じられています。CoinMarketCapは「主要国で初めての国家準備石油→BTC変換の提案」と評価しており、新興国でのBTC採用の新たな形として注目されます。
企業勢では、Metaplanetが$53.7MのBTC購入を実施するなど、日本の企業による蓄積も継続しています。



ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日のBTC相場を押し上げた最大の要因は、4月22日にTrump大統領が米イラン停戦を無期限延長すると発表したことです。BeInCryptoによれば、「Trumpは火曜日に2週間停戦を延長し、イラン政府が”深刻に分裂している”ため、統一された提案を提示する時間が必要だと述べた」とされます。
ただし、米国のイラン港湾封鎖は継続されており、外交的な譲歩は限定的です。Trumpは「米イラン交渉が早ければ金曜日にも再開される可能性」を示唆しており、パキスタンの仲介者が36〜72時間以内の新ラウンドの開催を推進中と報じられています。
地政学リスクは完全には解消されていません。イラン革命防衛隊(IRGC)はペルシャ湾の海底インターネットケーブルとクラウドインフラを切断する可能性を示唆する警告を発しており、緊張が再燃すれば市場は再び動揺する可能性があります。
Polymarketでは、イラン政権崩壊の確率は停戦延長を受けて低下しており、短期的には外交的解決への期待が強気に傾いています。「4月末までのBTC $80,000到達確率」も74.5%YESまで急上昇しており、市場は楽観的です。
ただし、「イランがホルムズ海峡を再閉鎖すれば原油は100ドル超へ急騰し、リスク資産は再び打撃を受ける」というダウンサイドシナリオは依然として残っています。停戦延長は勝利というよりも「時間の確保」であり、本質的な核合意・戦争終結への道筋はまだ見えていない点には留意したいところです。



出典:BeInCrypto
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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