4月17日(金曜日)のイーサリアム(ETH)は、2,300ドル台前半で横ばいの展開となっており、ビットコイン(BTC)と比べて回復ペースが鈍いことが最大の注目点となっています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年4月17日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、2,300ドル台前半での持ち合いが続いています。4月上旬から中旬にかけて米イラン2週間停戦を受けてリスクオンムードが広がり、一時2,400ドルまで上昇しましたが、その後は上値を切り下げる形でのもみ合いとなっています。
注目すべきはビットコイン(BTC)との対比です。BTCが75,000ドル付近まで戻している一方で、ETHは史上最高値から50%以上下落した水準にとどまっています。
この「ETH劣後」の背景には、ETH/BTC比率が0.03台で伸び悩んでいる点、スポットETH ETFへの資金流入がBTC ETFに大きく見劣りする点、そして2,388〜2,450ドルに分厚いテクニカル抵抗帯が存在する点が挙げられます。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



このように考えられるのではないでしょうか。
本日のETH相場を読み解くうえで意識したいのは、「ファンダメンタルズの堅調さ」と「価格の鈍さ」のズレです。ネットワークのトランザクション数は週次で41%増加し、Ethereum Foundationは70,000ETHのステーキングを完了、さらにGlamsterdamアップグレードを控えるなど、技術面・採用面の材料は揃いつつあります。
後述の価格動向セクションでは、2,300ドル台前半での狭いレンジ推移と、上値の壁となる2,388〜2,450ドルのゾーンを具体的な数値で確認していきます。オンチェーン項では、クジラの利益確定シグナルと取引アクティビティの急増という、強気・弱気が混在するデータを整理します。
マクロ項では、ETH/BTC比率の回復と米国株との連動性に触れ、ファンダメンタルズ項ではGlamsterdamアップグレードやステーキングETFの動向、地政学項では中東情勢がリスク資産全般に与える影響をお伝えします。
今のETHは「基盤を固める時期」にあるとも読めますが、短期的にはBTC主導の相場で相対的に見劣りしやすい構造にあります。読者の皆さまには、ETH固有のストーリーとマクロ環境、両方の視点を持っていただければと思います。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月17日) | 約2,333ドル(約35.7万円) | 2,300ドル台前半でもみ合い |
| 前日終値 | 約2,341.95ドル | 前日比-0.66% |
| 24時間高値 | 約2,350.80ドル | 2,350ドル手前で頭打ち |
| 24時間安値 | 約2,318.26ドル | 下値は限定的 |
| 直近30日レンジ | 約1,940〜2,412ドル | 約472ドル幅のボックス相場 |
| 上値抵抗 | 2,388〜2,450ドル | 100日EMAが重なる重要ゾーン |
| 下値サポート | 2,100〜2,200ドル | 破れれば1,909ドル試しの可能性 |
| 50日移動平均 | 約2,127ドル | 現在値は50日線上に回復 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0313 | 3カ月ぶりの高水準、ただし0.034の抵抗下 |
| 史上最高値 | 約4,955.90ドル | 2025年8月24日に記録 |
| 時価総額 | 約2,821億ドル(第2位) | BTCの約21%の規模 |
| 24時間出来高 | 約75.1億ドル | BTC ETF関連ニュースに比べ小ぶり |
2026年4月17日時点のデータでは、ETH/USDは2,333ドル台で推移していました。24時間の値幅は2,318〜2,350ドルと、約32ドル幅の非常に狭いレンジにとどまっています。
前日終値は2,341.95ドルで、わずかに下押しされる形で本日の取引が始まりました。前日比は約-0.66%と小幅安ですが、過去12カ月では約47%の上昇を維持しています。
テクニカル面では、RSIが62.27と中立圏上方、50日・200日移動平均線を上抜けしており、短期モメンタムは改善傾向にあります。ただし、2,388〜2,450ドルの100日EMAを含む分厚い抵抗帯が依然として上値を抑えている状況です。
ETH/BTC比率は0.0313まで回復し、3カ月ぶりの高水準となっていますが、重要抵抗の0.034をまだ突破できていません。この比率を抜けられるかが、ETHが本格的にBTCへのキャッチアップを始める分岐点となりそうです。



出典:CoinDesk
イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
ここ24時間のオンチェーンデータでは、強気と弱気のシグナルが混在しています。日次ネットワーク取引数が前週比41%急増し、約250万件から360万件へと大きく拡大しました。これは主要ブロックチェーンの中で最大の伸び率となっています。
一方で、4月13日には「クジラ利益確定シグナル」が点灯し、大口保有者が久しぶりに含み益圏へ戻ってきたことが確認されました。過去このパターンは、ETHの本格的なラリー直前に何度も観測されています。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 日次トランザクション数 | 約360万件 | 前週比+41%、主要L1で最大伸び率 |
| 総ステーキングETH | 約3,580万ETH | 循環供給の約30%が拘束 |
| ステーキング利回り | 約2.8〜3.5%(年率) | BlackRock ETHBは約82%を投資家に分配 |
| 取引所ETH残高 | 減少傾向 | コールドストレージへ移動、強気シグナル |
| ステーブルコイン送金額 | 約-42.6% | 取引急増の一方で送金は減少、警戒材料 |
このように、ネットワーク利用は活発化している一方で、ステーブルコイン送金額の減少は実需面での翳りを示唆しており、「投機的な取引増加」と「実需の停滞」が同居している状態です。



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
足元のイーサリアム(ETH)は、ビットコイン(BTC)と同様にマクロ環境と強く連動しています。4月上旬の米イラン2週間停戦を受けて原油価格が急落し、リスクオンムードが広がったことで、4月14日にはETHが単日+8.80%と急騰、2,400ドル近辺まで上昇しました。
ただし、その後はS&P500が過去最高値を更新する中でETHは失速しており、株式市場ほどの勢いが伝わっていません。BOJ(日銀)が利上げペースの慎重化を示唆したことは、円キャリートレード巻き戻しリスクを後退させる要因として、ETHを含む高ベータ資産にとって追い風と見られます。
一方で、原油高によるインフレ懸念と、4月29日のFOMCでのタカ派継続観測は、利上げ期間長期化を意識させ、ETHの上値を重くする要因となっています。米国10年債利回り、DXY(ドル指数)、ゴールドの動きと合わせて確認したい局面です。



出典:CoinGabbar
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
イーサリアム(ETH)のファンダメンタル面で、ここ24時間〜直近の注目材料は複数あります。まずETF関連では、米スポットETH ETFが4月10日までの1週間で約1億8,700万ドルの流入を記録し、ローンチ以来最大の週次流入となりました。累積流入は116.8億ドルに到達しています。
ただし、その後は3日連続で流入が続いたものの、単日ではわずか940万ドル程度にとどまり、BTC ETFの勢いには及ばない状況です。
技術面では、2026年上半期予定の「Glamsterdam」アップグレードがXLでの注目材料となっています。並列実行とガスリミット引き上げを通じて、L1の処理能力を大幅に向上させる狙いです。下半期には量子耐性と口座抽象化を実装する「Hegota」アップグレードも控えています。
さらに、Ethereum Foundationが70,000ETH(約1億4,300万ドル相当)のステーキングを完了し、年間390〜540万ドル相当のステーキング報酬を得られる見通しとなりました。これまでETHを売却してきた同財団が、持続可能なファンディングモデルへ転換した象徴的な動きです。



出典:CoinGecko
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
2026年2月末に始まった米国・イスラエルとイランの軍事衝突は、ETH相場にも無視できない影響を与えてきました。ETHは2025年末の約3,000ドルから2026年2月には1,800ドル割れまで急落しましたが、その一因には地政学リスクの上昇とリスクオフ心理がありました。
4月上旬の米イラン2週間停戦でETHは一時2,400ドルを回復したものの、4月11日にパキスタンでの交渉が不調に終わったとの報道を受け、約2%下落する場面もありました。停戦期限が近づくにつれ、原油価格・インフレ期待・金利観測を通じてETHにも下押し圧力がかかりやすい構造です。
BTCが「デジタルゴールド」として相対的に買われやすい一方で、ETHはハイベータなリスク資産として扱われる傾向があり、地政学的緊張が再燃した際にはBTCよりも売られやすい点には留意が必要です。



出典:TradingKey
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
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