4月7日(火曜日)、イランが米国の停戦提案を正式拒否しトランプ大統領が「一夜でイランを壊滅できる」と宣言したことで、前日の停戦ラリーが一転。リップル(XRP)はCoinDesk によると前日比約−1.9%の1.31ドルで取引を終えており、1.35ドルでの突破失敗という「典型的なブレイクアウト失敗」が本日の最大のチャートシグナルとなっています。一方で4月13日の上院復会とCLARITY法の審議進展が来週以降の最重要カタリストとして迫っています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年4月7日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、ビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)と同様にイラン停戦拒否の余波を受け下落しました。CoinDesk の4月7日付報告(午前4時30分・東部時間)によると、XRPは前日比−1.6%の1.32ドルとなっており、その後も午前5時41分のCoinDesk記事時点では−1.9%の1.31ドルで推移しています。円建てでは、bitFlyer参照レートで約216.9円(+3.74%という前日比は停戦ラリー直後の数値)が確認されていますが、イラン停戦拒否後は押し戻されています。
本日の最大のチャートシグナルは「1.35ドル突破の失敗」です。CoinDesk は「拒絶そのものより下落幅(1.9%)の方が重要ではなく、重要なのは上値抵抗での失敗だ」と指摘しています。1.35ドルでの高出来高を伴う上昇後の反落はセラー(売り手)が依然として上位価格帯を支配していることを示しており、Binanceの流動性が急低下する中では薄い板が方向感のある大きな動きを引き起こしやすい環境となっています。
来週以降の最大の材料は、4月13日(月曜日)の米上院イースター休会明けと、その後の4月後半を目標とするCLARITY法の上院銀行委員会マークアップ(採決審議)です。crypto.newsは「来週から始まる3週間がXRPにとって最も重要な期間だ」と位置づけており、法案可決なら追加ETF流入4〜80億ドルと1.60〜1.80ドルへの上昇、可決失敗なら1.20ドル以下・最悪シナリオで0.82ドルという二項対立が市場の焦点となっています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



SECとCFTCのデジタルコモディティ分類、7本のスポットETF、ドイツ銀行・ソシエテ・ジェネラルとのRipple連携、XRP東京2026での制度採用発表——これだけの材料が揃いながら、なぜXRPは1.28〜1.35ドルのレンジから脱せないのでしょうか。
本稿では価格動向・チャート概況、オンチェーンデータ、ファンダメンタルズ、地政学・規制環境の4つの角度からその答えを探ります。価格面では「1.35ドルの壁」を何度も試しながら突破できない状況が59日以上続いており、現在の相場は地政学リスクとCLARITY法という2つのバイナリーイベントの決着待ちという状態です。オンチェーン面では、大口クジラが蓄積を続ける一方でBinanceの流動性が歴史的低水準にあり、出来高が細る中で少ない売買で価格が大きく動く「薄板相場」が続いています。地政学面では今夜の期限が直接の変数、規制面では4月13日の上院復会が起点となるCLARITY法審議が最重要カタリストです。
短期の二択は明確です。CLARITY法がマークアップを通過すれば1.60〜1.80ドルへの上昇、イラン停戦が実現すれば追加で2.00〜4.00ドルのシナリオが開きます。逆に法案が5月を越えれば2026年中の可決は事実上消える可能性が高く、1.20ドル以下が視野に入ります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
日本時間4月7日時点のデータでは、リップル(XRP)はCoinDesk によると1.31ドル(前日比−1.9%・4月7日午前5時41分東部時間)、CoinMarketCap円建てでは約208.98円(24時間取引高約2,686億円・前日比−2.45%)で推移していました。前日(4月6日)には停戦報道に乗じて一時1.34〜1.35ドルに上昇したものの、イラン停戦拒否報道を受け急速に押し戻されました。bitFlyer参照レートでは本日時点で216.9円(+3.74%)との数値も確認されていますが、この数値は停戦ラリー後のもので、拒否報道後に押し戻されています。
チャート面では、2月末のイラン紛争開始以降、1.28〜1.37ドルのレンジが約59日間にわたって継続しています。1.35ドルが直近の最重要抵抗帯として機能しており、この水準での高出来高を伴う突破失敗は「売り勢力が依然として制御している」ことを示す典型的な弱気シグナルです。50日EMAは約1.38ドル、200日EMAは約1.88ドルと、現在価格は両線を大きく下回っています。下値では1.30〜1.28ドルが直近の緩衝帯で、同水準を割り込むと1.15〜1.11ドルへの下落リスクが顕在化するとみられています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(4/7) | 約209〜217円(約$1.31〜$1.32) | イラン停戦拒否後に前日比−1.6〜1.9% |
| 4/6 日中高値 | 約$1.34〜$1.35 | 停戦報道後の一時的な高値 |
| 24時間安値(4/7) | 約$1.30〜$1.31 | 拒否報道後の押し |
| 戦時レンジ(約59日間) | $1.28〜$1.37 | 2/28のイラン紛争開始以降継続 |
| 主要上値抵抗 | $1.35 / $1.40〜$1.45 | 何度も跳ね返されている水準 |
| 50日EMA | 約$1.38 | 現価格を上回る抵抗帯 |
| 200日EMA | 約$1.88 | 強力な上値抵抗・デスクロス形成中 |
| 主要下値サポート | $1.30〜$1.28 | 割れると$1.11〜$1.15まで下落リスク |
| 先物建玉(OI) | 急減後に回復途中 | ショートOI増加・ロングOIとの拮抗状態 |
| 時価総額 | 約$81億〜$83億(約1.28兆円) | 時価総額ランキング4〜5位 |
| 史上最高値 | $3.65〜$3.67 | 2025年7月18日 |



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
CoinDesk の4月7日付分析によると、XRPは1.35ドルでの突破失敗時に出来高が増加しており、これは「機会主義的なショートの積み増し」を示すシグナルです。オープンインタレスト(建玉)が上昇する一方で価格が下落するという組み合わせは、新規ショートポジションが積み上げられていることを意味します。一方で、Binanceの30日間流動性インデックスは依然として約0.062という歴史的低水準にあり(過去の正常水準は3超)、板が薄い分だけ価格の振れ幅が大きくなりやすい環境が続いています。
| 指標 | 数値(4月7日周辺) | 備考 |
|---|---|---|
| Binance 30日間流動性インデックス | 約0.062 | 2022〜24年の正常水準(3超)から急低下 |
| Binance 30日間ターンオーバー | 約$44.6億 | 過去の1,800〜2,400億XRPから大幅減 |
| 先物OI推移 | 上昇(価格下落時) | 新規ショートの積み上げを示す |
| 取引所純流出(3月末) | 4億4,200万XRP(約$5.92億) | Binance・Coinbaseから自己保管へ |
| クジラフロー30DMA | 10カ月ぶり高水準(1日あたり1,100万XRP超買い) | CryptoQuant(4/6確認) |
| XRP ETF AUM(現状) | 約$9.47億〜$10億 | ピーク$12.4億から流出・但し安定的 |
| XRPL 1日あたり取引件数 | 4月4日に449万件超(2年ぶり最高) | 価格と乖離した高い実需を示す |
| 流通量コスト(60%が含み損) | 平均取得コスト約$1.44 | 1.40〜1.45ドルに強い売り圧力 |
CoinMarketCap によると4月5日時点のデータでは、ボリンジャーバンドが数カ月ぶりの最収縮幅に達しており、「大きなボラティリティ拡大が近い」と分析されています。また、3月末から4月にかけてのクジラのBinance・Coinbaseからの4億4,200万XRP引き出し(約5億9,200万ドル)は、大口投資家が価格の大幅上昇に備えてポジションを自己保管に移している可能性を示しています。



出典:CoinDesk(XRP breakout failure分析)、The Market Periodical(Binance流動性)、CoinMarketCap(XRP最新情報)
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
本日のリップル(XRP)はビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)と連動してリスクオフ相場の影響を受けましたが、下落幅(−1.6〜1.9%)はBTC(−0.6%)・ETH(−1%)と概ね同水準となっており、過去に見られたような「アルトコインのアウトパフォーム下落」という極端な状況は回避されています。一方で、24/7 Wall St.が指摘するようにXRPにとってマクロ逆風は特に深刻です。Rippleのコアビジネスは国際送金であり、ホルムズ海峡の閉鎖が世界貿易を直接的に萎縮させることで、XRPが担うはずだった決済コリドーでのオンデマンド流動性(ODL)利用も減少しているからです。
Goldman Sachs の試算によると、イラン紛争が終結すれば原油は2026年末に71ドル前後まで下落する可能性があるとされており、その実現は「XRPのマクロ重石の除去」を意味します。24/7 Wall St.は「停戦ヒント一つで原油が5%下落し、仮想通貨市場に400億ドルが加わった(3月31日の例)」と分析しており、本格的な停戦実現時にXRPは急速に回復する可能性があります。原油が90ドルを下回って定着するシナリオでは、XRPは1.60〜1.85ドルの直近レジスタンスゾーンへの回復が視野に入るとアナリストはみています。



出典:24/7 Wall St. / Yahoo Finance(Goldman Sachs試算・停戦シナリオ)、CoinDesk(市場全体の動向)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
本日4月7日は、昨日に続きRippleのリーダーシップが東京・八芳園でのXRP Tokyo 2026(TEAMZ Web3/AIサミット)に参加しています。このイベントでは、RWA(現実世界資産)トークン化・XRPL上のDeFi展開・日本の金融機関との連携などについての発表が行われており、日本市場でのXRP採用加速への期待が高まっています。
ファンダメンタルズ面では、crypto.newsが伝えるFidelityの「デジタルコモディティインデックス」へのXRP追加が今週の注目ニュースです。FidelityはBTC・ETHに続き主要銘柄としてXRPを同インデックスに組み込んでおり、4,600万人の同社顧客へのXRP間接エクスポージャーが新たに生まれています。加えて、SECが4月16日(木曜日)にCLARITY法に関する公開円卓会議を開催予定であり、この会議の内容が4月後半のマークアップ本会議に向けた温度感を市場に伝える重要なシグナルとなります。
XRP ETFは現在7本が米国で取引されており、累計純流入は約14億4,000万ドルです。ただしETFの週間流入は月間2〜3百万ドル程度まで縮小しており、機関投資家の新規資金流入は一服状態です。CLARITY法が上院銀行委員会を通過した場合、スタンダードチャータード銀行のGeoffrey Kendrick氏の試算では追加で40〜80億ドルのXRP ETF流入が発生するとされており、これは現在のETF残高の4〜8倍に相当します。このシナリオが実現すれば流通XRPの需給が根本的に変わるとみられています。



出典:crypto.news(CLARITY法・上院審議状況)、OpenPR(Fidelityインデックス採用)、OpenPR(CLARITY法マークアップ見通し)
リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日4月7日のリップル(XRP)下落を直接引き起こしたのはイランの停戦拒否とトランプ大統領の強硬発言です。CoinDesk によると、イランはパキスタン経由で停戦提案への回答を伝達し、永続的な戦争終結・制裁解除・復興支援という3条件を提示して事実上拒否。トランプ大統領は記者会見で「イランを一夜で壊滅できる、その夜が明日かもしれない」と発言し、同日午後8時(東部時間)を期限として電力インフラ・橋梁への攻撃を予告しました。
24/7 Wall St.が分析する通り、XRPにとってイラン問題はビットコイン(BTC)以上に深刻です。なぜなら、リップル社のODL(オンデマンド流動性)サービスが最も活発に利用されているのは東南アジア・中東・中南米という地域であり、ホルムズ海峡の閉鎖による国際貿易の縮小はXRPの実需(送金・決済ユースケース)を直接的に抑制するからです。実際、XRPL上の決済量は2026年2月のピークから90%超縮小したとの報告もあります。
今後の地政学シナリオ別の見方は次の通りです。①攻撃実行の場合:原油急騰→インフレ→利下げ後退→XRP1.28ドル割れリスク。②期限再延長の場合:前回同様に短期ラリー後に逆戻り(1.33〜1.35ドル)。③停戦合意の場合:原油急落→CLARITY法マークアップの期待→XRP1.60〜1.80ドルへの反発・2.00ドル超のシナリオが開く。④制裁緩和・恒久停戦の場合:XRPが最大受益者となりうる(ODLの実需回復×CLARITY法×ETF流入の三重の追い風)。



出典:CoinDesk、24/7 Wall St. / Yahoo Finance(停戦シナリオ別分析)、24/7 Wall St.(地政学とXRP価格の関係)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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