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価格・相場

ビットコイン(BTC)の週間相場|-2.6%、1時間の急落で8万ドル台前半へ(2026年10月5日〜11日)

ビットコイン(BTC)は8万3,000ドル台で週明けを迎えました。先週は9日未明に8万0,652ドルまで下げましたが、そこから3日かけて戻しています。ただし週初につけた8万6,636ドルには届いておらず、戻りは道半ばです。

目次

ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年10月12日 更新)

ビットコイン(BTC)の注目ポイント

ビットコイン(BTC)は8万3,000ドル台での推移となっています。先週の安値である8万0,652ドルからは約3.6%戻しましたが、週初の高値8万6,636ドルからはまだ約3.6%下の水準です。下げ幅のおよそ半分を取り戻した位置にあります。

先週の下落には、性質の違う2つが混ざっていました。10月7日は米国の現物ETFから1日で約4億8,500万ドルが流出し、日中を通じて水準が切り下がっています。一方で9日未明の急落は、日本時間の午前1時台の1時間に集中した動きでした。

戻し方を見ると、この2つの差がはっきり出ています。1時間で起きた下げは3日で取り戻した一方、ETFの資金流出でつくられた切り下がりは戻っていません。足元の8万3,000ドル台は、7日と8日につくられた水準とほぼ同じです。

今週の焦点は10月14日に発表される米国9月の消費者物価指数です。先週の下げが原油高と金利を通じた動きだったため、物価の数字はそのまま相場の材料になります。市場では前年比で伸びが加速するとの見方が出ています。

上値として意識されるのは8万4,200ドル、次に週初高値の8万6,636ドルです。下値は8万2,800ドル、次に先週の安値である8万0,652ドルになります。

ZUU Web3 竹原
下げ幅の半分は戻しました。残り半分が戻らない理由のほうが重要です。

ビットコイン(BTC)の先週1週間の値動き

先週は、週の入りでつけた高値から下げ、週の後半に底を打つ展開でした。10月5日の午前に8万6,636ドルまで上昇したあと水準を切り下げ、9日の未明には8万0,652ドルまで下げています。10月4日の8万5,231ドル近辺から11日の8万3,004ドル近辺まで、週間の騰落率は約2.6%の下落でした。

週間の値幅は、安値8万0,652ドルから高値8万6,636ドルまでの約7.4%です。前週の値幅が約1.6%だったため、静かな週から一転して動いた週だったことになります。

日付 終値 前日比 主な材料
10月5日(月) 約$86,389 約+1.4% 前週末の流れを引き継ぎ週間高値をつける
10月6日(火) 約$86,304 約-0.1% 高値圏で動かず
10月7日(水) 約$83,185 約-3.6% 米国の現物ETFから資金流出、利回りと原油の上昇
10月8日(木) 約$82,109 約-1.3% ETFの資金流出が2日続く
10月9日(金) 約$82,568 約+0.6% 未明に8万0,652ドルまで下げたあと戻す
10月10日(土) 約$82,762 約+0.2% 週末で参加者は限られる
10月11日(日) 約$83,004 約+0.3% 8万3,000ドル台を回復して週を終える

週の分岐点は10月9日の未明でした。日本時間の午前1時台の1時間で約2.0%下げ、そこから2時間で週間安値の8万0,652ドルに達しています。ただし下げ切ったあとの戻りは速く、同じ日の午後には8万1,700ドル台を回復しました。

この1時間の下げ方には特徴があります。ビットコイン(BTC)が約2.0%だったのに対し、イーサリアム(ETH)は約3.7%、リップル(XRP)は約4.1%下げました。値動きの小さい銘柄ほど浅く、大きい銘柄ほど深いという並びです。

この並びは、売り材料が出て投資家が判断して売った動きではなく、レバレッジをかけた買い持ちがまとめて決済された動きであることを示します。Cryptobriefingは、CoinGlassのデータとして10月8日の清算額が10億ドルを超え、その大半が買い持ちだったと報じています。

一方、週の前半の下げは性質が違います。10月7日の約3.6%は1時間で起きたものではなく、日中を通じて水準が切り下がったものでした。背景には米国の現物ETFからの資金流出があります。Cointelegraphによると10月7日の流出額は約4億8,500万ドルで、6月以来で最大の1日あたり流出額となりました。内訳はBlackRockが約2億700万ドル、Fidelityが約1億500万ドル、ARK 21Sharesが約1億100万ドルです。

この流出で、10月の最初の4営業日に積み上がっていた約3億2,200万ドルの流入は帳消しになりました。月初からの資金の流れが、1日で逆転したことになります。

出典:Cointelegraph(現物ETFの資金流出額)/Cryptobriefing(清算額)

ZUU Web3 竹原
同じ下げでも、7日と9日では原因が違います。分けて見てください。

ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解

ZUU Web3 竹原
週間で2.6%下げた週を、下落の週と呼んでよいのでしょうか。

この週の値動きをどう整理するかで、見え方が変わります。

週間騰落率だけを見れば約2.6%の下落で、大きな動きではありません。しかし週の中では8万6,636ドルから8万0,652ドルまで約7.4%の幅がありました。終値だけを追うと、週の中で起きたことが見えなくなります。

より重要なのは、下げた水準が維持されなかったことです。9日未明に8万0,652ドルまで下げたあと、相場は3日かけて8万3,000ドル台まで戻しています。もし8万ドル割れが実需の売りによるものであれば、ここまで素直には戻りません。戻りの速さは、あの下げが持ち高の整理だったことを裏づけています。

ただし、戻した先が週初の8万6,000ドル台ではなく8万3,000ドル台だった点は押さえておく必要があります。清算による下げ幅は取り戻しましたが、7日と8日にETFの資金流出でつくられた水準の切り下がりは、まだ戻っていません。

価格動向のセクションでは、先週つくった安値と足元の位置関係を整理します。

マクロ環境のセクションでは、利回りと原油が相場にどう効いたのかを見ます。

この先の予定のセクションでは、今週の米国の物価統計を確認します。


ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況

2026年10月12日午後1時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は8万3,533ドル近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,322万円前後の水準です(出典:CoinGecko・2026年10月12日時点)。

先週の値幅は、安値の8万0,652ドルから高値の8万6,636ドルまで、約7.4%でした。前週の約1.6%と比べると、4倍を超える広がりです。

終値ベースで見ると、安値は10月8日の8万2,109ドル、高値は10月5日の8万6,389ドルで、値幅は約5.2%になります。ザラ場の7.4%との差が、9日未明の急落と急回復が一時的なものだったことを示しています。

時価総額は約1兆6,782億ドルで、史上最高値からの下落率は約34%です。前週は約31%だったため、1週間で3ポイント開きました。

指標 数値 備考
直近の水準(10月12日) 約$83,533 約1,322万円前後で推移
前日比 約+0.6% 10月11日の約$83,004から上昇
週間騰落率(10月5日〜11日) 約-2.6% 3銘柄で最も浅い下げ
週間高値(終値ベース) 約$86,389 10月5日に記録
週間安値(終値ベース) 約$82,109 10月8日に記録
週間安値(ザラ場) 約$80,652 10月9日午前3時ごろに記録
週間の値幅 約7.4% 前週の約1.6%から大きく拡大
24時間の値幅 $82,805〜$84,199 約1.7%
上値抵抗 $84,200、次に$86,636 後者は10月5日の週間高値
下値サポート $82,800、次に$80,652 後者は先週の安値
時価総額 約$1.678兆 暗号資産で第1位
流通供給量 約2,009万BTC 上限は2,100万BTC
史上最高値 $126,080 2025年10月6日に記録
史上最高値からの下落率 約-34% 前週の約-31%から悪化

水準としては、8万0,652ドルが先週つくった下値のめどになります。ここは10月8日から9日にかけて買い持ちの決済が集中した価格帯で、同じ水準まで下げた場合に反応が出やすい場所です。上値では、週初につけた8万6,636ドルが直近の戻りのめどになります。

当面の判断材料は8万4,200ドルです。この24時間の高値であり、ここを終値で超えられるかどうかが、戻りが続くかの目安になります。

ZUU Web3 竹原
値幅が1.6%から7.4%へ。相場が動き出した週でした。

ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動

先週の下落は、この銘柄に固有の材料で起きたものではありませんでした。背景にあったのは、米国の金利と原油です。

原油は週を通じて高い水準が続きました。ZUU onlineの「日々是相場[夕刊]」は、10月9日の市況について「原油も高止まりとなった」と伝えています。原油高は物価の上振れ要因となるため、利下げ観測を後退させ、金利の高い状態を長引かせる方向に働きます。

同記事は同じ日の債券市場について「債券の買い戻しなどで利回りが低下した」とも記しています。週の終盤に利回りが落ち着いたことは、ビットコイン(BTC)が9日の安値から戻した動きと整合します。

整理すると、週の前半は原油高と利回り上昇がリスク資産の重荷になり、後半は利回りの低下とともに下げ止まった、という流れです。10月7日には米連邦公開市場委員会の議事要旨も公表されましたが、価格はその前後でほとんど動いておらず、相場を動かした材料とは言えません。

出典:ZUU online『日々是相場[夕刊]―― 2026年10月9日(金)』

ZUU Web3 竹原
動かしたのは議事要旨ではなく、原油と利回りでした。

ビットコイン(BTC)のこの先の予定

今週は米国の物価統計が集中します。先週の下げが原油高と利回りを通じた動きだったことを踏まえると、物価の数字は直接の材料になります。

日付 内容 見るポイント
10月14日(水) 米国 9月の消費者物価指数 原油高が物価に出ているかどうか
10月15日(木) 米国 9月の生産者物価指数・小売売上高 企業段階の物価と個人消費の動き
今週中 米連邦準備制度理事会 地区連銀経済報告 地域ごとの景気と物価の見方

注目は10月14日の消費者物価指数です。市場では前年比で伸びが加速するとの見方が出ており、先週の原油高が反映されていれば、利下げ観測はさらに後退します。

水準としては、先週の安値である8万0,652ドルを下回るかどうかが一つの目安になります。下回った場合は、9日の下げが持ち高の整理にとどまらなかったことになります。

ZUU Web3 竹原
先週は材料なしで下げました。今週は材料が出ます。

当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)

竹原 壮起

竹原 壮起(たけはら まさき)

株式会社NET MONEY 代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。

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配信:ZUU Web3

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