イーサリアム(ETH)は一時$2,663まで上昇し、2月以来となる$2,600台を回復しました。1時間で6.5%上昇する局面では2億1,500万ドルの売り建てが決済され、その後$2,533まで押し戻されています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年9月12日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$2,533近辺で推移しています。前日の$2,425近辺から約4.5%の上昇となりました。
9月11日の消費者物価指数の発表が、直接のきっかけです。基調的な物価が前年同月比2.4%と5年半ぶりの低さとなり、上昇に弾みがつきました。
上昇は二段階でした。まず$2,510まで上げて勢いを失った後、1時間で$150以上、率にして6.5%上昇して$2,663に達しています。
$2,600台は2月上旬以来です。その後は市場全体の反落を受けて$2,533まで戻しました。
売り建ての決済が上昇を増幅させました。24時間で2億1,500万ドルが決済され、買い建ての9,100万ドルを大きく上回っています。
年初来の下落率は15%まで縮まりました。年内にプラス圏へ戻る可能性も意識され始めています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



前日まで売り建てが優勢だったこの銘柄が、1時間で6.5%上昇したのはなぜでしょうか。
9月10日の卸売物価指数を受けて、資金調達率は大きく下がっていました。下落を見込む持ち高が積み上がったところに想定外の上昇が起き、買い戻しが連鎖したことになります。
価格動向のセクションでは、到達した水準と、上下の目安を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、決済の規模と、資金の流れを取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、指標の中身と、来週の会合に触れます。
ただし、踏み上げによる上昇は対象が尽きれば止まります。続くかどうかは、現物の買いが入るかで判断できます。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
2026年9月12日午後2時ごろ(JST)時点で、イーサリアム(ETH)は$2,533近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね40万円前後の水準です。
9月11日は$2,433.27から$2,647.68まで動きました。取引所によっては$2,663まで到達しています。
時価総額は約3,091億ドルです。史上最高値の$4,946.05からの下落率は約49%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(9月12日) | 約$2,533 | 約40万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $2,425近辺から約4.5%高 | 物価指標を受けて上昇 |
| 9月11日の高値 | $2,663 | 2月上旬以来の水準 |
| 9月11日の安値 | $2,433.27 | 発表前に記録 |
| 1時間の上昇率 | 6.5% | $150以上の値幅 |
| 7日間変動率 | 約+6.7% | 週間ではプラス圏 |
| 30日間変動率 | 約+37% | 8月の上昇が寄与 |
| 年初来の下落率 | 約15% | プラス圏への回復も視野に |
| 上値抵抗 | $2,626、次に$2,786 | 前者を回復すれば後者が視野に |
| 下値サポート | $2,500、次に$2,350 | 前者の維持が目標到達の条件 |
| 24時間の売り建て決済 | 2億1,500万ドル | 買い建ては9,100万ドル |
| 建玉 | 1,250万ETH | 1日で150万ETH減少 |
| 時価総額 | 約$3,091億 | 前日の約$2,959億から増加 |
| 流通供給量 | 約1億2,204万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値からの下落率 | 約-49% | 8月18日の約-61%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
市場では$2,500の維持が、次の目標へ進む条件とされています。この水準を守れれば$2,950近辺が視野に入るとの見方も出ています。
上値では$2,626を回復できるかが焦点です。越えられれば$2,786が次の関門となります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
売り建ての決済が、上昇を増幅させました。24時間で2億1,500万ドルが決済され、買い建ての9,100万ドルを大きく上回っています。
同じ期間のビットコイン(BTC)の清算額は2億1,100万ドルでした。時価総額で5分の1程度のこの銘柄が、同規模の決済を記録したことになります。
最大の決済は約2,030万ドル規模でした。分散型の取引所で発生しています。
建玉も大きく減りました。1,250万ETHとなり、1日で150万ETH減少しています。レバレッジをかけた持ち高が整理された状態です。
上場商品への資金は、商品によって分かれました。ステーキング機能を持つ商品には1,395万ドル、小型の商品には775万ドルが流入した一方、従来型の商品からは資金が引き揚げられています。
9月9日にも約3,475万ドルの流入がありました。ステーキング型の商品と企業の買い手が支える構図が続いています。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 24時間の売り建て決済 | 2億1,500万ドル | 買い建ては9,100万ドル |
| 参考:ビットコイン(BTC)の清算額 | 2億1,100万ドル | 時価総額は約5倍の規模 |
| 最大の決済 | 約2,030万ドル | 分散型の取引所で発生 |
| 建玉 | 1,250万ETH | 1日で150万ETH減少 |
| ステーキング型商品への流入 | 1,395万ドル | 保有の70%から95%を預ける設計 |
| 小型商品への流入 | 775万ドル | 従来型の商品からは流出 |
| 9月9日の純流入 | 約3,475万ドル | ステーキング型が主導 |



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
9月11日の消費者物価指数は、二つの顔を持つ内容でした。基調的な物価は前年同月比2.4%となり、5年半ぶりの低い水準です。
ただし月次では加速しています。前月比は0.3%の上昇で、市場が見込んでいた0.2%を上回りました。
全体の物価は前月比0.4%、前年同月比3.4%でした。月次の上昇分の3分の1以上をガソリンが占め、住居費も高止まりしています。
金利先物では、利上げの観測が強まりました。予測市場でも0.25%の引き上げが81%と見積もられています。
この銘柄にとって、金利の上昇は他の銘柄以上に響きます。ステーキングによる年2%台の利回りが、安全資産の利回りと直接比較されるためです。
それでも上昇したのは、売り建ての決済が主因とみられます。9月16日の会合では、政策当局が年次の改善と月次の加速のどちらを取るかが示されます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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