イーサリアム(ETH)は$2,455近辺まで下落し、24時間で約2%安となりました。上場商品への資金流入は12営業日で途切れた一方、週間では2025年10月以来の規模に達しています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年9月5日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$2,455近辺で推移しています。前日の$2,504近辺から約2.0%の下落となりました。
9月4日の雇用統計が、直接のきっかけです。8月の雇用者数は16万2,000人増で、前年の平均の5倍に達しました。
労働市場の強さは、金利を上げる余地を生みます。予測市場では9月の0.25%の利上げが、発表から15分のうちに主要な想定へと転じました。
上場商品への資金流入も途切れました。12営業日続いた流入が、9月2日に止まっています。
ただし週間では大きな規模でした。ビットコイン(BTC)と合わせた流入は26億ドルに達し、2025年10月以来の水準となっています。
市場全体に占める比率は約10.8%です。ビットコイン(BTC)の約57.6%と比べると、資金の集中は続いています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



84億ドルの含み損を抱えながら、なお保有比率5%の目標に近づこうとする企業の姿勢は、どう評価すべきでしょうか。
短期の損益ではなく、長期の保有比率を目標に据えているためです。ただし、含み損が膨らめば資金調達の条件も厳しくなります。
価格動向のセクションでは、下落した水準と、上下の目安を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、雇用統計の中身と、金利感応度を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、企業の保有姿勢と、国内企業の動きに触れます。
同じ資産に対して、買い増す企業と手放す企業が同時に存在します。どちらの判断が正しいかは、時間が経ってから分かることです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
2026年9月5日午後2時ごろ(JST)時点で、イーサリアム(ETH)は$2,455近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね39万円前後の水準です。
9月4日には$2,515.54まで上昇する場面がありましたが、雇用統計の発表後に押し戻されました。
時価総額は約2,996億ドルです。史上最高値の$4,946.05からの下落率は約50%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(9月5日) | 約$2,455 | 約39万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $2,504近辺から約2.0%安 | 雇用統計を受けて反落 |
| 9月4日の高値 | $2,515.54 | $2,550には届かず |
| 7日間変動率 | 約+0.7% | 週間ではわずかにプラス |
| 上値抵抗 | $2,550、次に$2,920 | 前者は繰り返しはね返された水準 |
| 下値サポート | $2,439、次に$2,220 | 前者は戻りの重要な水準 |
| 200日移動平均 | 約$2,160 | 中期の基調を測る水準 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0320 BTC | 前日の約0.0309から上昇 |
| 24時間出来高 | 約158億ドル | 下落局面で売買は活発 |
| 時価総額 | 約$2,996億 | 前日の約$3,055億から減少 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.8% | ビットコイン(BTC)は約57.6% |
| 流通供給量 | 約1億2,202万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 1日あたりの新規発行 | 約2,800ETH | ステーキング参加率により変動 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-50% | 8月18日の約-61%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
ETH/BTC比率は約0.0320まで上昇しました。ビットコイン(BTC)の下げ幅がこの銘柄より大きかったためで、相対的な優位が戻っています。
下値では$2,439が重要な水準です。8月の上昇局面で越えた戻りの目安にあたり、週足の終値でこの水準を維持できるかが焦点となります。



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
9月4日の雇用統計は、市場の想定を大きく上回りました。8月の雇用者数は16万2,000人増で、前年の平均の5倍に達しています。
労働市場の強さは、金利を上げる余地を生みます。予測市場では9月の0.25%の利上げについて、発表から15分のうちに主要な想定へと転じました。
この銘柄にとって、金利の水準は他の銘柄以上に意味を持ちます。ステーキングによる年2%台の利回りが、安全資産の利回りと直接比較されるためです。
金利が上がれば、預けて得られる収益の相対的な魅力は薄れます。8月の上昇局面では金利の低下が追い風となっていただけに、前提が変わったことになります。
8月7日の雇用統計では、逆の展開がありました。7月の雇用者数が2万3,000人の減少となり、追加利上げの観測が後退したことで上昇のきっかけとなっています。
9月9日には財務省による国債の買い戻しが拡大され、9月16日には金融政策の会合が開かれます。中央銀行が引き締めに傾く一方、財務省の措置が長期金利を抑えるという綱引きが続きます。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
企業の保有姿勢に、対照的な動きが出ています。最大の保有者は、84億ドルの含み損を抱えながら、なお流通供給の5%という目標に近づいています。
同社の保有量は590万ETHで、流通供給の約4.9%にあたります。短期の損益ではなく、長期の保有比率を目標に据えた運営です。
一方、国内では逆の判断もありました。東京証券取引所に上場するRemixpointは、保有していたこの銘柄やリップル(XRP)などを売却し、ビットコイン(BTC)のみを保有する方針へ転換しています。
同社はこの売却で1億1,780万円の利益を計上しました。残る暗号資産は約1,506BTCのみとなります。
技術面では、次の更新に向けた検討も進んでいます。開発者は66件の提案を審査しており、年内に予定される大型の更新のさらに先を見据えた作業です。
その大型の更新は、試験網での有効化が9月28日と10月26日、本体への適用が12月初旬と想定されています。ブロックあたりの処理量を現在の3倍以上に引き上げることが目標です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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