イーサリアム(ETH)は$2,455近辺で8月最終日を迎えました。月間では約32%の上昇で、6月に記録した1年ぶりの安値からの回復が一段と進んでいます。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月31日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$2,455近辺で推移しています。前日の$2,453近辺からほぼ横ばいの水準です。
8月全体では約32%の上昇となりました。同期間のビットコイン(BTC)の約21%を大きく上回っています。
この夏の値動きは激しいものでした。6月には$1,512まで下げて1年以上ぶりの安値をつけ、月間では約22%の下落となっています。
7月には$1,953まで戻し、8月中旬までは$1,950を挟んだ推移が続きました。そこから2週間で3割を超える上昇となった形です。
きっかけは8月19日でした。財務省による国債の買い戻し拡大を受け、24時間で18%から23%上昇しています。
資金の流入も伴いました。8月15日にはビットコイン(BTC)と合わせて1日で11億ドルが上場商品へ入っています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



6月に$1,512まで下げた資産が、8月末には$2,455まで戻したという事実は、何によってもたらされたのでしょうか。
直接のきっかけは、暗号資産の外側にありました。国債市場への措置が金利を押し下げ、値動きの大きい資産に資金が向かったためです。この銘柄固有の材料ではありません。
価格動向のセクションでは、3カ月の推移と、上下の目安を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、8月の資金流入と、預けられている数量を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、年内に予定される大型の更新に触れます。
外からの材料で動いた相場は、その材料が消えれば戻りやすくなります。9月に控える日程を通過した後、どこにいるかが本当の答えになります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
2026年8月31日午後2時ごろ(JST)時点で、イーサリアム(ETH)は$2,455近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね39万円前後の水準です。
6月の安値$1,512からは約62%の上昇です。一方、史上最高値の$4,946.05からは約50%低い水準にあります。
時価総額は約2,960億ドルです。暗号資産のなかでは第2位を維持しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月31日) | 約$2,455 | 約39万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $2,453近辺からほぼ横ばい | 月末を前に落ち着いた動き |
| 8月の上昇率 | 約32% | ビットコイン(BTC)の約21%を上回る |
| 7日間変動率 | 約+1.1% | 週間ではわずかにプラス |
| 6月の安値 | $1,512 | 1年以上ぶりの水準 |
| 安値からの上昇率 | 約+62% | 約2カ月での回復 |
| 6月の月間変動率 | 約-22% | 月末終値は$1,558 |
| 上値抵抗 | $2,500、次に$2,542 | 後者は8月22日の高値 |
| 下値サポート | $2,356、次に$2,136 | 後者は200日指数平滑移動平均 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0315 BTC | 前日の約0.0316からほぼ横ばい |
| 24時間出来高 | 約63億ドル | 月末で参加者は限られる |
| 時価総額 | 約2,960億ドル | 暗号資産で第2位 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値からの下落率 | 約-50% | 8月18日の約-61%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
6月の安値$1,512から約62%戻したことになります。ただし史上最高値からはまだ半値の水準で、回復は途上です。
上値では$2,500が最初の関門です。8月28日にはこの手前で売りが出ており、越えられていません。下値では8月28日の安値$2,356が目安となります。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
8月の資金流入は、月間で大きな規模となりました。米国の現物ETFへの流入は5億ドルを超え、2026年で最も多い月となっています。
5月には約5億4,088万ドル、6月には約5億2,899万ドルの流出でした。3カ月で流れが完全に逆転した形です。
流入の担い手は偏っています。最大手の運用会社が手がける商品が、8月中旬以降の需要の大半を占めました。
ステーキングへの参加も拡大しました。ネットワーク全体で預けられているETHは約4,230万枚で、流通供給の約35%にあたります。
企業の保有も積み上がっています。最大の保有者は585万ETHを抱えており、流通供給の約4.8%です。これらの分は、すぐには市場へ戻りません。
ネットワークの利用も増えました。8月下旬の手数料は1日あたり40万ドルを超える水準で、8月上旬の10倍を上回っています。手数料の一部は消却されるため、供給を絞る方向にも働きます。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 8月の現物ETF流入額 | 5億ドル超 | 2026年で最も多い月 |
| 5月の資金フロー | 約5億4,088万ドルの流出 | 今年前半は流出が続いた |
| 6月の資金フロー | 約5億2,899万ドルの流出 | 3カ月で流れが逆転 |
| ステーキング済みのETH | 約4,230万枚 | 流通供給の約35% |
| 最大企業保有者の保有量 | 585万ETH | 流通供給の約4.8% |
| 8月下旬の24時間手数料 | 40万ドル超 | 8月上旬の10倍を上回る |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 消却設計でわずかに減少方向 |



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
年内に予定される大型の更新が、最終段階に入りました。開発者向けの試験網での検証が最終の段階へ移り、公開の試験網は9月から10月にかけて設けられる見通しです。
この更新は、統合以降で最大規模の変更とされています。ブロックあたりの処理量を大幅に引き上げることが目的で、現在の約6,000万から2億程度への拡大が想定されています。
手数料の仕組みも変わります。これまで基本的な送金は一律21,000ガスでしたが、新規のアドレスへ送る場合には約183,600ガスが追加されます。既存のアドレスへの送金は従来通りです。
財団は、古い前提で書かれた一部の契約が正常に動作しなくなる可能性を警告しました。ただし大半は影響を受けず、多くは費用の上限を引き上げることで対応できるとしています。
処理量が3倍以上に増えれば、1件あたりの手数料は下がりやすくなります。利用者にとっては使いやすくなる一方、ネットワークの収入が減る可能性もあります。
9月には、金融政策と規制の両面で材料が控えます。9月9日には財務省による国債の買い戻しが拡大され、9月15日には暗号資産の市場構造法案の採決が予定されています。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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