ビットコイン(BTC)は$78,000近辺まで下落しました。ウォーシュ議長がジャクソンホール会議で物価への警戒を崩さない姿勢を示し、金も3%下げる一方、米国株は上昇するという分かれた反応となっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月29日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$78,000近辺で推移しています。前日の$80,500近辺から約3.1%の下落となりました。
8月28日の講演が、直接のきっかけです。ウォーシュ議長は物価の2%目標への責任を強調し、この夏の指標が改善したことについて基調の変化を示すものではないと述べました。
講演前は$79,000台で推移していましたが、発言を受けて$77,812まで下げています。24時間では約3.2%の下落でした。
反応は資産によって分かれました。金は約3%下げて1オンス4,500ドルを割り込む一方、米国株の主要指数は0.5%前後の上昇となっています。
強制決済も発生しました。24時間の清算額は約1億8,500万ドルで、そのうち約1億3,800万ドルが買い建てです。
本日はオプションの満期も重なります。規模は約64億4,000万ドルで、最も痛みが少ないとされる価格は$69,000です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



同じ講演を受けて、金とビットコイン(BTC)は下げ、株式は上げたという分かれ方は、この銘柄の位置づけについて何を示しているのでしょうか。
講演では、企業の業績や人工知能分野の成長について前向きな評価も示されました。株式にとっては支えとなる一方、金利が下がらないことは金や暗号資産には逆風となります。
価格動向のセクションでは、下落した水準と、本日の満期を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、講演の中身を詳しく取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、9月に控える二つの日程に触れます。
今回の上昇は、金利が下がるという前提の上に築かれたものでした。その前提が揺らいだ以上、次に何を支えとするかが問われます。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
2026年8月29日午後2時ごろ(JST)時点で、ビットコイン(BTC)は$78,000近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,240万円前後の水準です。
8月28日には講演前に$81,000を上回る場面がありましたが、その後$77,812まで下げました。値幅は3,000ドルを超えています。
時価総額は約1兆5,660億ドルです。史上最高値の$126,198からの下落率は約38%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月29日) | 約$78,000 | 約1,240万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $80,500近辺から約-3.1% | 講演を受けて反落 |
| 8月28日の高値 | $81,000超 | 講演前に到達 |
| 8月28日の安値 | $77,812 | 講演後に記録 |
| 上値抵抗 | $80,000、次に$81,235 | 前者は繰り返し試された節目 |
| 下値サポート | $77,800、次に$75,500 | 前者は講演後の安値 |
| 本日のオプション満期 | 約64億4,000万ドル | 約81,000枚分の契約 |
| 最も痛みが少ない価格 | $69,000 | 満期時に損失が最小となる水準 |
| 買う権利と売る権利の比率 | 0.83 | 買う権利がやや優勢 |
| 24時間の清算額 | 約1億8,500万ドル | うち買い建てが約1億3,800万ドル |
| 200日移動平均 | 約$69,010 | 上回った状態を維持 |
| 時価総額 | 約$1.566兆 | 前日の約$1.616兆から減少 |
| 流通供給量 | 20,071,518BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 史上最高値からの下落率 | 約-38% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
本日は約64億4,000万ドル規模のオプション満期を迎えます。最も痛みが少ないとされる価格は$69,000で、現在値からは大きく離れています。
買う権利と売る権利の比率は0.83で、買う権利がやや優勢です。ただし、この比率は方向の予測を示すものではありません。値幅が広がりやすい一日となる可能性があります。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
8月28日の講演は、引き締め寄りの内容でした。ウォーシュ議長は物価の2%目標を優先する姿勢を明確にし、市場の期待を打ち消しています。
特に重要だったのは、この夏の物価指標への評価です。同議長は、消費者物価指数と個人消費支出物価指数がいずれも予想を下回ったことについて、基調が大きく改善したことを示すものではないと述べました。
金融環境についても厳しい見方を示しています。「金融環境が引き締め的だとは言いにくいと感じています」と述べ、現在の水準では十分な引き締めになっていないとの認識をにじませました。
景気の評価は前向きでした。消費は堅調で労働市場は安定しており、企業の投資も速いペースで伸びていると述べています。人工知能分野の成長についても好意的な見方を示しました。
市場との対話についても踏み込みました。同議長は、中央銀行が先行きの指針を示す手法について、その役割を終えたとの認識を示しています。就任以来、指針の提示を避けてきた姿勢を改めて明確にした形です。
反応は資産により分かれました。景気の評価を好感した株式は上昇する一方、金利が下がらないことを嫌気した金は3%下げ、ビットコイン(BTC)も約3%の下落となっています。



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
9月には、二つの重要な日程が控えています。一つは9月9日で、財務省による長期国債の買い戻しが拡大される日です。
1回あたりの規模が20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増します。8月19日の発表が今回の上昇の起点だっただけに、実際の運用が始まる日は注目されます。
市場では、この措置が期待通りの効果を持つかが試されるとの見方が出ています。中央銀行が同じ方向を向かないことが講演で確認された以上、財務省の措置だけでどこまで金利を抑えられるかが問われます。
もう一つは9月15日です。暗号資産の市場構造法案について、本会議での審議に進むかどうかを決める手続き上の採決が行われます。
この法案は、暗号資産が証券にあたるのか商品にあたるのかという分類を法律で確定させる内容です。成立すれば、機関投資家が商品を組成する際の前提が整います。
ただし、論点は残っています。暗号資産の報酬をめぐる扱い、分散型金融の規制範囲、議員が保有する暗号資産に関する倫理規定という3点で、意見の隔たりが続いている状況です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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