リップル(XRP)は$1.38まで下落し、時価総額上位10銘柄のなかで最も大きな下げ幅となりました。上場商品への資金流入は9営業日連続で続いているものの、短期的な持ち高の整理が優先された形です。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月27日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.38近辺で推移しています。前日の$1.43近辺から約3.5%の下落となりました。
24時間では6%を超える下落で、時価総額上位10銘柄のなかで最も大きな下げ幅です。同じ期間にビットコイン(BTC)は約1.1%、イーサリアム(ETH)は約0.6%の下落にとどまりました。
直前の上昇が急だったことが背景にあります。相対力指数は87まで上昇し、買われすぎとされる領域に深く入っていました。
それでも7日間では35%を超える上昇を維持しています。上位10銘柄のなかでは、依然として上位の成績です。
資金の流入は続いています。上場商品への純流入は9営業日連続となり、8月26日にも約2,387万ドルが入りました。
目先は$1.40を維持できるかが焦点です。終値で割り込むと、8月の上昇局面で積み上がった支えの下限まで下げる可能性が指摘されています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



上場商品への資金が9営業日続けて入っているにもかかわらず、価格が最も下げたという事実をどう整理すればよいでしょうか。
制度を通じた買いは、時間をかけて積み上がるものです。一方、レバレッジをかけた持ち高は数時間で解消されます。両者が同時に進めば、短期の力が価格を動かします。
価格動向のセクションでは、下落した水準と、上下の目安を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、物価指標の結果と、明日の講演を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、国内の新しい取引所と、台帳の改定の進み具合に触れます。
短期の値動きと中期の資金の流れは、別々に見ておく必要があります。どちらか一方だけを追うと、判断を誤りやすくなります。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
2026年8月27日午後2時ごろ(JST)時点で、リップル(XRP)は$1.38近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね220円前後の水準です。
8月26日には$1.55まで上昇したあと、$1.42まで下げる場面がありました。その後も水準を切り下げています。
時価総額は約866億ドルです。史上最高値の$3.65からの下落率は約62%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月27日) | 約$1.38 | 約220円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.43近辺から約-3.5% | 24時間では6%超の下落 |
| 上位10銘柄での順位 | 下落率が最大 | ビットコイン(BTC)は約-1.1% |
| 7日間変動率 | 約+35% | 週間では依然として上位 |
| 相対力指数(RSI) | 一時87 | 買われすぎの領域に深く到達 |
| 上値抵抗 | $1.42、次に$1.55 | 後者は8月26日の高値 |
| 下値サポート | $1.40、次に$1.29 | 前者を終値で割ると下値を試す |
| 関連ETFの連続流入 | 9営業日 | 8月26日は約2,387万ドル |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000177 BTC | 前日の約0.0000181から低下 |
| 24時間出来高 | 約37億ドル | 前日の約44億ドルから減少 |
| 時価総額 | 約866億ドル | 前日の約897億ドルから減少 |
| 流通供給量 | 約627億4,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約1,380億ドル | 現在との差は約514億ドル |
| 史上最高値からの下落率 | 約-62% | 8月19日の約-72.6%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
相対力指数が87まで上昇していた点は、押さえておきたいところです。70を超えると買われすぎとされるため、調整が入りやすい状態でした。
目先は$1.40が焦点です。この水準を終値で維持できれば通常の調整として整理できますが、割り込むと8月の上昇で積み上がった支えの下限まで下げる可能性があります。



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
8月26日に発表された7月の物価指標は、市場の想定を上回りました。個人消費支出物価指数は前月比0.2%の上昇で、予想の0.1%を超えています。
前年同月比は3.7%で、予想の3.6%を上回りました。6月と同じ水準にとどまり、物価が下がる流れが止まったことを示しています。
市場は金利の高止まりを意識しました。米国債の利回りは上昇し、株式も下落しています。値動きの大きい資産ほど、影響を受けやすい局面でした。
この銘柄の下げ幅が最も大きかったのは、直前の上昇が急だったためとみられます。8月17日の$0.9877から約60%上昇した後だけに、利益確定の売りが出やすい状態にありました。
明日8月28日には、ウォーシュ議長がジャクソンホール会議で講演します。就任後初めての講演で、金利の方向を占う最大の材料です。
ただし、この銘柄にとって決定的なのは9月15日の採決です。市場構造法案が本会議での審議に進むかどうかが決まる日で、マクロ要因とは別に確認しておく必要があります。



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
国内でも動きがありました。野村グループの傘下企業が、日本で4年ぶりとなる新規の暗号資産交換業の登録を取得し、取り扱い銘柄にこの銘柄が含まれています。
国内の交換業者の登録は、2022年以降ほとんど進んでいませんでした。大手証券グループの参入は、機関投資家向けの取引環境が整うことを意味します。
台帳の改定も進んでいます。8月上旬に公開されたXRP Ledgerの新バージョンでは、5件の改定案がバリデータの承認を問われました。
内容は機関投資家の利用を想定したものです。トークンの残高を秘匿しつつ監査を可能にする機能、複数の取引をまとめて実行する機能、権限を限定して署名を委任する機能、企業が利用者の手数料を肩代わりする機能、そしてトークンの属性を後から変更する機能が含まれます。
8月26日には、開発者向けの道具も更新されました。台帳上でアプリケーションを構築する際の作業を簡素化するもので、新しい機能の利用を後押しします。
制度面では、9月15日の採決が最大の焦点です。法案が成立すれば、暗号資産を商品として扱う分類が法律で確定します。技術と制度の両面で、日程が近づいている局面です。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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