リップル(XRP)は$1.51近辺で小幅に上昇し、8月17日の安値からの戻りは5割を超えています。ただし先週の上場商品への流入は3,978万ドルにとどまり、ビットコイン(BTC)の48分の1程度でした。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月25日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.51近辺で推移しています。前日の$1.50近辺から約0.7%の上昇となりました。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約3.8%、イーサリアム(ETH)は約2.5%上昇しています。本日は主要3銘柄のなかで最も上げ幅が小さくなりました。
8月17日の$0.9877という安値からは、4日間で約52%上昇しました。時価総額は約320億ドル増えた計算になります。
上昇のきっかけは複数ありました。長期金利の低下、大統領による法案支持の表明、約4億ドル規模の大口の買い、そして33億ドルにのぼる売り建ての強制決済です。
ただし、上場商品への資金流入は限定的でした。8月17日から21日までの5営業日で3,978万ドルにとどまり、ビットコイン(BTC)の19億1,800万ドルとは大きな差があります。
今週は8月26日に物価指標、8月28日にジャクソンホール会議での講演が控えます。9月15日の採決までの日程も、引き続き焦点です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



4日間で52%という上昇を記録しながら、上場商品への資金流入がビットコイン(BTC)の48分の1にとどまったという事実は、何を示しているのでしょうか。
制度を通じた買いが少ないなかでの上昇は、大口の直接の買い付けと、売り建ての強制決済によるものだったことになります。参加の層が異なれば、上昇の持続力も変わってきます。
価格動向のセクションでは、戻りの水準と、上下の目安を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、資金流入の内訳と、大口の動きを取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、今週の日程と、金利の低下が果たした役割に触れます。
上昇の理由を分解しておくことは、それが続くかどうかを判断する材料になります。数字を並べて確認する価値のある局面です。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
2026年8月25日午後2時ごろ(JST)時点で、リップル(XRP)は$1.51近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね241円前後の水準です。
8月17日の$0.9877という安値から、4日間で$1.50まで上昇しました。3カ月ぶりの高値圏です。
時価総額は約947億ドルです。史上最高値の$3.65からの下落率は約59%となっています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月25日) | 約$1.51 | 約241円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.50近辺から約+0.7% | 主要3銘柄で最も小幅な上昇 |
| 直近の安値からの上昇率 | 約+52% | 8月17日の$0.9877が起点 |
| 時価総額の増加分 | 約320億ドル | 4日間での増加 |
| 上値抵抗 | $1.62、次に$1.70 | それぞれ8月23日・22日の高値 |
| 下値サポート | $1.40、次に$1.29 | 後者は市場が意識する水準 |
| 上抜けた抵抗帯 | $1.40 | 5月以降の戻りを阻んできた水準 |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000189 BTC | 前日の約0.0000195から低下 |
| 時価総額 | 約947億ドル | 主要な集計では第4位 |
| 流通供給量 | 約627億4,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 完全希薄化後の時価総額 | 約1,510億ドル | 現在との差は約563億ドル |
| 史上最高値からの下落率 | 約-59% | 8月19日の約-72.6%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
5月以降、戻りを阻んできた$1.40という水準を上抜けました。この帯が支えとして機能するかどうかが、目先の確認点となります。
市場では、9月15日の採決まで$1.29を維持できるかが目安とされています。採決が不首尾に終わったり金利が再び上昇したりすれば、$1.20まで下げる可能性も指摘されています。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
今回の上昇の中身を、数字で分解してみます。8月17日から21日までの5営業日で、米国のXRP関連ETFへの純流入は3,978万ドルでした。
同じ期間、ビットコイン連動の商品には19億1,800万ドル、イーサリアム連動には6億9,700万ドルが入っています。この銘柄への流入は、ビットコイン(BTC)の48分の1程度です。
それにもかかわらず、上昇率ではこの銘柄が上回りました。制度を通じた買い以外の要因が、値動きを主導したことになります。
大口の動きが一つ目です。8月中旬から下旬にかけて、約4億ドル規模の買い付けが確認されています。上場商品への流入額の10倍に相当する規模です。
売り建ての強制決済も大きく寄与しました。この局面で決済された売り建ては約33億ドルにのぼり、買い戻しが次の買い戻しを呼ぶ連鎖が起きています。
供給の側は変わりません。流通供給量は約627億4,000万XRPで、9月1日には次の預託解放が予定されています。上昇局面では吸収されやすいものの、構造としては続いています。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 関連ETFの週間純流入 | 3,978万ドル | 8月17日から21日の5営業日 |
| 参考:ビットコイン連動商品 | 19億1,800万ドル | この銘柄の約48倍 |
| 参考:イーサリアム連動商品 | 6億9,700万ドル | この銘柄の約18倍 |
| 大口の買い付け規模 | 約4億ドル | 上場商品への流入額の約10倍 |
| 売り建ての強制決済 | 約33億ドル | 今回の上昇局面での累計 |
| 流通供給量 | 約627億4,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 次回の預託解放 | 9月1日 | 供給の純増は続く見通し |



リップル(XRP)とマクロ環境との連動
今回の上昇は、金利の低下から始まりました。米財務省が長期国債の買い戻し規模を倍増させると発表し、30年物国債の利回りは数時間のうちに5.19%まで低下しています。
利回りが下がれば、債券の魅力は相対的に薄れます。その分の資金が、値動きの大きい資産へ向かいやすくなる構図です。
制度面の材料も重なりました。8月20日には大統領がRipple社の最高経営責任者と同席した場で、議会に市場構造法案の可決を促しています。
上院では、多数党の院内総務が手続き上の動議を提出しました。これにより、9月15日の採決が正式に設定されています。
今週は8月26日に物価指標が発表され、8月28日にはウォーシュ議長がジャクソンホール会議で初めての講演を行います。金利の見通しが変われば、今回の上昇の前提も変わります。
ただし、この銘柄にとって決定的なのは9月15日です。法案が成立すれば、暗号資産を商品として扱う分類が法律で確定します。当局の解釈ではなく法律として固まる点に、意味があります。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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