イーサリアム(ETH)は$2,507まで上昇し、週間の騰落率は約29%に達しました。現物ETFへの資金流入は2億2,077万ドルと2025年10月28日以来の規模で、5月と6月に流出が続いた商品群が明確に流れを変えています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月22日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$2,507近辺で推移しています。前日の$2,346近辺から約6.9%の上昇で、5日続けての値上がりとなりました。
週間の騰落率は約29%です。同期間のビットコイン(BTC)の約24%を上回っており、2週間前まで続いていた出遅れは完全に解消されました。
資金の流入が加速しています。8月20日の現物ETFへの純流入は2億2,077万ドルとなり、2025年10月28日以来の規模に達しました。
これで4営業日続けての流入です。この期間の合計は約5億1,225万ドルで、8月17日の約3,085万ドルから日を追うごとに勢いが増しています。
チャートを直接参照したところ、$2,500という節目を上抜けました。市場では、この水準が次の抵抗帯として意識されていました。
ただし、上昇のきっかけは市場全体に及ぶものでした。米財務省の措置による金利低下が起点であり、この銘柄固有の材料ではありません。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



7月から何度も跳ね返されてきた$2,000という壁が今回あっさり崩れた背景に、この銘柄固有の理由はあったのでしょうか。
市場全体の資金が膨らんだことで越えた水準は、その資金が引けば戻りやすくなります。一方、その銘柄を買う理由があって越えた水準は、比較的守られやすい傾向があります。
価格動向のセクションでは、上抜けた節目と、次に控える水準を整理します。
マクロ環境との連動のセクションでは、来週の日程と、この銘柄に固有の金利感応度を取り上げます。
オンチェーンデータのセクションでは、資金流入の中身と、大口の動きが分かれている点に触れます。
今回の上昇は前者の性格が強いものです。ただし、資金流入という固有の裏付けも同時に出ています。どちらが主導するかは、来週の数字で見えてくるはずです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月22日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$2,507近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね40万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、時価総額は約3,026億ドルです。8月19日以降、5営業日続けて上昇しました。
史上最高値の$4,946.05からの下落率は約49%まで縮まりました。8月18日時点の約61%からは、大きく改善しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月22日) | 約$2,507 | 約40万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $2,346近辺から約+6.9% | 5日続けての上昇 |
| 7日間変動率 | 約+29% | ビットコイン(BTC)の約+24%を上回る |
| 直近の安値からの上昇率 | 約+36% | 8月18日の$1,840台が起点 |
| 上抜けた節目 | $2,000、$2,400、$2,500 | 3週間で段階的に突破 |
| 上値抵抗 | $2,600、次に$2,800 | いずれも心理的な節目 |
| 下値サポート | $2,400、次に$2,122 | 後者は200日指数平滑移動平均 |
| 200日指数平滑移動平均 | 約$2,122 | 大きく上回った状態 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0320 BTC | 前日の約0.0313から上昇 |
| 時価総額 | 約$3,026億 | 前日の約$2,831億から増加 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 52週レンジ | $1,388.12〜$4,955.90 | 下限圏からは明確に脱する |
| 史上最高値からの下落率 | 約-49% | 8月18日の約-61%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
$2,000、$2,400、$2,500という節目を、3週間で段階的に突破しました。7月には$2,000の手前で何度も跳ね返されていたことを考えると、様相が大きく変わっています。
ETH/BTC比率も約0.0320まで上昇しました。前日の約0.0313から続伸しており、ビットコイン(BTC)に対する優位が維持されています。



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今回の上昇のきっかけは、暗号資産の外側にありました。米財務省が長期国債の買い戻し規模を1回あたり20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増させると発表し、長期金利が低下したためです。
イーサリアム(ETH)にとって、金利の低下は他の銘柄以上に意味を持ちます。ステーキングによる年2%台の利回りが安全資産の利回りと直接比較されるため、金利が下がるほど預けて得られる収益の相対的な価値が高まります。
週間の騰落率がビットコイン(BTC)を上回ったのは、この構造が働いた結果とみることもできます。
ただし、金利の見通しには不確かさが残ります。CoinDeskによると、9月の利上げ確率はむしろ40%超へ上昇し、1週間前の33%から高まりました。市場は政策金利ではなく流動性に反応している状態です。
来週にはジャクソンホール会議が控えます。ウォーシュ議長にとって初めての講演となり、就任後の政策運営の考え方が示される見通しです。
CoinDeskによると、市場では金融政策が引き締めから離れる方向にあることの確認が必要だとの見方が出ています。その確認が得られるかどうかが、上昇の持続を左右します。



出典:CoinDesk(金融政策をめぐる市場の見方)、CoinDesk(利上げ確率の推移)
イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
資金の流れが明確に転換しました。ファンドのデータを直接参照したところ、8月20日の米国の現物イーサリアムETFへの純流入は2億2,077万ドルに達しました。2025年10月28日以来の規模です。
4営業日続けての流入で、この期間の合計は約5億1,225万ドルとなりました。8月17日の約3,085万ドルから、日を追うごとに勢いが増しています。
月単位で見ると、転換の大きさが際立ちます。5月には約5億4,088万ドル、6月には約5億2,899万ドルの流出でした。8月は流入が5億ドルを超え、今年最も多い月となっています。
運用資産も回復しました。米国に上場する商品全体の残高は約135億8,000万ドルとなり、5月11日以来の高水準です。時価総額に占める比率は約4.86%にあたります。
注目したいのが、ステーキング機能を持つ商品の存在です。8月20日には最大手の運用会社が手がけるステーキング型の商品に約3,590万ドルが流入し、累計では約6億600万ドルに達しました。
一方、大口の動きは一様ではありません。取引所から資産を引き出す動きがある一方で、この戻りを利益確定の機会と捉える主体も確認されています。強い資金流入と利益確定が同時に進んでいる状態です。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 現物ETFの純流入(8月20日) | 2億2,077万ドル | 2025年10月28日以来の規模 |
| 4営業日の合計 | 約5億1,225万ドル | 日を追うごとに勢いが増す |
| 参考:8月17日の流入 | 約3,085万ドル | 4営業日で7倍以上に加速 |
| 5月の資金フロー | 約5億4,088万ドルの流出 | 今年前半は流出が続く |
| 6月の資金フロー | 約5億2,899万ドルの流出 | 8月に流れが逆転 |
| 米国上場商品の運用資産 | 約135億8,000万ドル | 5月11日以来の高水準 |
| 時価総額に占める比率 | 約4.86% | 上場商品が保有する割合 |
| ステーキング型商品への流入 | 約3,590万ドル | 累計は約6億600万ドル |



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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