ビットコイン(BTC)は$75,000を突破し、月曜日からの上昇率は15%を超えました。現物ETFへの資金流入は5億1,700万ドルと数カ月ぶりの規模に達し、踏み上げ主導だった上昇に実需が加わりつつあります。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月21日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$75,000前後で推移しています。前日の$69,300近辺から約8%の上昇で、3日続けての急騰となりました。
月曜日の水準からは15%を超える上昇です。7週間にわたって$62,000から$66,000の帯に閉じ込められていた相場が、一気に切り上がりました。
変化したのは、上昇の中身です。8月19日は売り建ての強制決済が主因でしたが、翌20日には現物ETFへ5億1,700万ドルが流入し、数カ月ぶりの規模となりました。
チャートを直接参照したところ、200日移動平均が位置する$69,010を明確に上回っています。6月の急落以降、この線を下回り続けていた状態から脱しました。
財務省の姿勢も注目されています。ベッセント財務長官は、長期金利の低下に向けてさらなる措置を示唆しました。
一方、上昇の持続には条件があります。9月15日に予定される市場構造法案の手続き上の採決が進まなければ、水準を維持できないとの見方も出ています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



売り方の買い戻しで始まった上昇が3日続いているという事実は、新たな買い手が現れたことを意味するのでしょうか。
強制決済による買いは、対象が尽きれば止まります。それでも上昇が続いているのは、別の資金が入っているからだと考えるのが自然です。
価格動向のセクションでは、回復した長期の移動平均と、上値の目安を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、数カ月ぶりの規模となった資金流入と、需要の変化を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、9月15日の採決と、規制当局が示した備えに触れます。
ただし、1日の大きな流入が流れの転換を確定させるわけではありません。同じ規模の買いが数日続くかどうかを確認することが、判断の前提になります。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月21日午後2時ごろ(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$75,000前後で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,200万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、8月20日に$72,000を上抜けたあと、さらに水準を切り上げています。時価総額は1兆4,000億ドルを超えました。
史上最高値の$126,198からの下落率は約40%まで縮まりました。8月18日時点の約49%からは、大きく改善しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月21日) | 約$75,000前後 | 約1,200万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $69,300近辺から約+8% | 3日続けての急騰 |
| 月曜日からの上昇率 | 15%超 | 7週間のレンジを脱する |
| 上抜けたレンジ | $62,000〜$66,000 | 7月から続いた帯 |
| 200日移動平均 | 約$69,010 | 6月以来の上抜け |
| 上値抵抗 | $76,000、次に$80,000 | 後者は心理的な節目 |
| 下値サポート | $72,000、次に$70,265 | 後者は戻りの半値水準 |
| 短期保有者の平均取得価格 | 約$67,176 | 現在値は大きく上回る |
| 長期保有者の平均取得価格 | 約$52,699 | 長期保有層は利益圏 |
| 移動平均の配置 | 短期線が長期線を上抜ける形へ | 上向きへの転換を示す配置 |
| 時価総額 | 1兆4,000億ドル超 | 前日の約$1.39兆から増加 |
| 流通供給量 | 約2,007万BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 史上最高値からの下落率 | 約-40% | 8月18日の約-49%から改善 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
200日移動平均を上抜けたことで、中期の基調が転換した可能性が出てきました。短期の移動平均が長期の線を上抜ける配置も近づいており、上向きへの転換を示す形が整いつつあります。
ただし、短期間で15%を超える上昇は、調整が入りやすい状態でもあります。下値では$72,000、その先に戻りの半値にあたる$70,265が目安となります。



ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
上昇の中身が変わりつつあります。CoinDeskによると、8月20日の米国の現物ビットコインETFへの純流入は5億1,700万ドルに達し、数カ月ぶりの規模となりました。
イーサリアム連動の商品にも1億8,900万ドルが流入しています。8月19日の上昇が強制決済によるものだったのに対し、翌日には実際の買いが入ったことになります。
需要の指標にも変化が出ました。The Blockによると、CryptoQuantの創業者は、現物と無期限先物の両方で需要が2025年10月の史上最高値以来初めてプラスに転じたと指摘しています。
同氏は、規模としてはまだ小さいとしたうえで、この状態がさらに1カ月続けば下落局面の終わりと判断してよいだろうと述べています。
強制決済の規模も記録を更新しました。CoinDeskによると、売り方の損失は1日で27億4,000万ドルに達し、2025年10月の急落局面における売り建て側の損失を上回りました。
CoinDeskは、この流入が続くかどうかが焦点だと整理しています。1日の大きな買いは上抜けを裏付けるものの、持続性までは示さないためです。同規模の買いが2日、3日と続けば、春先から不在だった機関投資家の買いが戻ったことになります。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 現物ETFの純流入(8月20日) | 5億1,700万ドル | 数カ月ぶりの規模 |
| イーサリアム連動商品への流入 | 1億8,900万ドル | 同日、こちらも大幅な流入 |
| 現物・先物の需要 | ともにプラスへ転換 | 2025年10月以来 |
| 売り方の損失(1日) | 27億4,000万ドル | 2025年10月の急落時を上回る |
| 時価総額 | 1兆4,000億ドル超 | 前日から増加 |
| 流通供給量 | 約2,007万BTC | 上限2,100万BTCの約96% |
| 1ブロックあたりの報酬 | 3.125BTC | 新規供給は年々減少 |



出典:CoinDesk(資金流入の規模と持続性の論点)、The Block(需要指標の転換)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
制度面の日程が、相場の焦点になりつつあります。市場構造法案の手続き上の採決は9月15日に予定されており、本会議での審議に進むかどうかが決まります。
CoinDeskによると、市場関係者の間では、この日程が目先の最大のリスク要因だとの見方が出ています。あるアナリストは、法案が9月15日の時点で前進しなければ$72,000から下げるだろうと述べました。
一方、規制当局は法案が成立しない場合への備えも進めています。CoinDeskによると、米商品先物取引委員会の委員長は、法案が不成立に終わった場合に備えて独自の規則づくりを始めるよう職員に指示しました。
立法が止まっても、当局が規則で対応する道筋が残されていることになります。8月14日には米証券取引委員会の採決が中止されており、規制の整備は複数の経路で進められている状況です。
法案自体の内容にも動きがあります。上院の銀行委員会と農業委員会がそれぞれ検討してきた案を統合した新しい版が、来週にも公表される可能性が指摘されています。
ただし、論点は残ります。暗号資産の報酬をめぐる扱い、分散型金融の規制範囲、そして議員が保有する暗号資産に関する倫理規定という3点で、意見の隔たりが続いています。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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