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価格・相場

2026年8月8日のイーサリアム(ETH)の価格・相場・動き・相場市況レポート

イーサリアム(ETH)は米雇用統計の下振れを受けて$1,929まで上昇し、4度目の挑戦で上値抵抗帯の目前に迫りました。同時に、ステーキング報酬を段階的に消却する提案をめぐる議論が業界を二分しています。

目次

イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月8日)

イーサリアム(ETH)の注目ポイント

本日のイーサリアム(ETH)は、$1,915近辺で推移しています。前日の$1,905近辺から約0.5%の上昇で、$1,900台を固めつつあります。

値動きの主役は、8月7日に発表された米雇用統計です。7月の非農業部門雇用者数が2万3,000人の減少となり、8万人程度の増加という予想を大きく裏切りました。

チャートを直接参照したところ、発表後の高値は$1,929.36でした。前日まで3度はね返されてきた$1,930から$1,940の帯に、4度目の挑戦であと一歩まで迫ったことになります。

ただし、突破には至っていません。ETH/BTC比率は約0.0295で、前日の約0.0294から小幅に上昇したにとどまります。

24時間の出来高は約90億ドルで、前日の約70.5億ドルから増加しました。統計を受けて売買が活発化した形です。

本日は土曜日で参加者は限られます。上値抵抗帯を試す本格的な展開は、週明け以降になるとみられます。

ZUU Web3 竹原
あと$1で届かなかった、という位置です。週明けに5度目の挑戦があるかが焦点ですね。

イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解

ZUU Web3 竹原
今日のイーサリアム(ETH)は、”利回りを減らす提案”が価値を高めるという逆説を考えたい局面です。

ステーキングの報酬をゼロに近づけるという提案が、なぜネットワークを守るための案として出てきているのでしょうか。

報酬が高いほど預ける量が増え、その受け皿は大手の取引所や事業者に集中していきます。分散を保つという設計思想からすれば、際限のない利回りはむしろ弊害だという見方が成り立ちます。

価格動向のセクションでは、あと一歩で届かなかった上値抵抗帯と、増えた出来高を整理します。

マクロ環境との連動のセクションでは、雇用統計の中身と、再び緊迫し始めた中東情勢を取り上げます。

ファンダメンタルズのセクションでは、報酬をめぐる提案の中身と、それを受けた事業者の対応に触れます。

利回りは投資家にとっての収益であると同時に、ネットワークが負担するコストでもあります。どちらの側から見るかで評価が変わる論点だけに、議論の行方は追っておく価値があります。


イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況

チャートを直接参照したところ、2026年8月8日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,915近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円台前半の水準です。

同じ時点のデータでは、8月7日の高値は$1,929.36、安値は$1,895近辺でした。統計の発表直後に高値を付け、その後は$1,900台前半で落ち着いています。

24時間の出来高は約90億ドルで、前日から増加しました。時価総額は約2,311億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約10.1%です。

指標 数値 備考
現在価格(8月8日) 約$1,915 約30万円台前半で推移
前日水準・前日比 $1,905近辺から約+0.5% $1,900台を固める
8月7日の高値 $1,929.36 上値抵抗帯にあと一歩
24時間安値 約$1,895 下値は着実に切り上がる
7日間変動率 約+3% 週間で明確にプラス
30日間変動率 約+5.8% 月間でも上昇を維持
上値抵抗 $1,930、次に$1,965 前者は4度はね返されている帯
下値サポート $1,860〜$1,845、次に$1,823 後者は8月2日の安値
ETH/BTC比率 約0.0295 BTC 前日の約0.0294から小幅上昇
24時間出来高 約90億ドル 前日の約70.5億ドルから増加
時価総額 約$2,311億 前日の約$2,295億から増加
市場全体に占める比率 約10.1% ビットコイン(BTC)は約56.8%
流通供給量 約1億2,068万ETH 発行上限の定めはなし
史上最高値(参考) $4,946.05 2025年8月24日に記録

下値の切り上がりは続いています。8月2日の$1,823から始まった戻りが、本日は$1,895近辺まで安値を押し上げました。

上値では$1,930が5度目の関門となります。統計という強い材料でも届かなかった以上、突破には別の要因が必要とみられます。抜ければ$1,965、その先に$2,000という節目が控えます。

ZUU Web3 竹原
下値は着実に切り上がっています。上の壁が厚いだけに、抜けたときの反動は大きくなりそうですね。

イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動

8月7日の米雇用統計は、市場の想定を大きく裏切る内容でした。The Blockによると、7月の非農業部門雇用者数は2万3,000人の減少となり、8万人程度の増加という予想から外れました。

過去分も下方修正されています。6月分は5万7,000人増から2万人増へ、5月分は12万9,000人増から6万3,000人増へ引き下げられ、両月合わせて10万3,000人分が消えました。平均時給の伸びも前月比0.1%と、予想の0.3%を下回っています。

この結果、9月の追加利上げ観測は急速に後退しました。イーサリアム(ETH)にとって金利の低下は、ステーキング利回りの相対的な魅力を高める方向に働きます。安全資産の利回りが下がるほど、預けて得られる収益の価値は増すためです。

ただし、追い風だけではありません。CoinDeskによると、イエメンのフーシ派がサウジアラビアを攻撃したことで中東情勢が再び緊迫し、北海ブレント原油は1バレル83ドルを超えました。

原油高はインフレ圧力を強める要因です。雇用の弱さが利上げ観測を消す一方で、原油高が物価を押し上げれば、金融緩和への道筋は単純ではなくなります。

今週前半には米国とイランの協議進展が原油を押し下げていました。その流れが数日で反転したことになり、地政学の変数が引き続き相場を揺らす構図が続いています。

ZUU Web3 竹原
金利には追い風、原油には逆風という状態です。どちらが優勢になるかで景色が変わりますね。

出典:The Block(雇用統計の内容と市場の反応)CoinDesk(中東情勢と原油価格の動き)


イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ

ステーキングの経済性をめぐって、大きな議論が起きています。CoinDeskによると、6名の著名な研究者が、預けられるETHが増えるほど検証者への報酬を段階的に消却していく提案を公表しました。

提案では、預入量が約6,025万ETH、流通供給のおよそ半分に達した時点で報酬がゼロになります。現在の水準では年2.6%程度の利回りが約1.2%まで下がる計算です。移行には約2年をかける設計とされています。

狙いは分散の維持です。CoinDeskによると、利回りが上がり続けると預入が大手の取引所やステーキング事業者へ集中し、ネットワークの分散性と安全性が損なわれるという懸念が背景にあります。消却の対象は新規発行分のみで、取引手数料や上乗せ分には手を付けません。

ただし、賛否は割れています。CoinDeskによると、開発者と分散型金融の参加者の間で意見が分かれており、2026年後半に予定される次回のアップグレードに含まれない可能性も指摘されています。

事業者側も動き始めました。CoinDeskによると、顧客からの預り資産約35億5,000万ドルを抱えるEther.fiは、主力のステーキング用トークンから再ステーキングの機能を切り離し、別のトークンへ移しました。

これにより、利用者は通常のステーキング報酬を得るか、より高い利回りと引き換えに追加のリスクを取るかを選べるようになります。同社の創業者は、報酬を削る提案は小規模な預入者やステーキング関連の商品に打撃を与えると主張しています。

ZUU Web3 竹原
利回りが下がれば、関連する商品の設計も変わります。投資家にとっても他人事ではない議論ですね。

出典:CoinDesk(報酬消却の提案内容)CoinDesk(事業者の対応と業界の反応)The Block(提案の技術的な位置づけ)

当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)

竹原 壮起

竹原 壮起(たけはら まさき)

株式会社NET MONEY 代表取締役

慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。

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ZUU Web3編集部

配信:ZUU Web3

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社名 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.)
設立 2024年11月13日
代表取締役 竹原 壮起
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