イーサリアム(ETH)は$1,905近辺で小幅に上昇し、24時間の値幅が約$25という極めて狭いレンジで推移しました。日本時間の今夜に米雇用統計を控え、上値抵抗帯の手前で様子見の姿勢が強まっています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月7日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,905近辺で推移しています。前日の$1,900近辺から約0.3%の上昇で、$1,900台を維持しました。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1,916.71、安値は$1,891.72でした。値幅は約$25にとどまり、前日までと比べても極端に狭い範囲での推移です。
注目すべきは、安値が$1,891台で止まった点です。前日まで意識されてきた$1,850から$1,845の支持帯を大きく上回る位置で下値が固まりつつあります。
一方、上値では$1,930から$1,940の帯が依然として重い状態です。この水準は直近1週間で3度はね返されており、本日も$1,916までしか届いていません。
ETH/BTC比率は約0.0294で、前日から横ばいでした。24時間の出来高は約70.5億ドルと、前日の約80億ドルから減少しています。
日本時間の今夜には米雇用統計が発表されます。狭いレンジがどちらに解けるかは、この結果次第となる可能性が高いとみられます。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



ハードウェアウォレットの流出事件が、規制された金融商品への需要を押し上げるという見方が広がっていることを、どう受け止めればよいでしょうか。
自己保管は暗号資産の根幹にある考え方です。その前提が揺らげば、専門の保管業者や上場商品を選ぶ層が増えても不思議ではありません。
価格動向のセクションでは、極端に狭まった値幅と、4度目の挑戦を控える上値抵抗帯を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、大口の買い集めと、手数料水準から見えるネットワークの活性度を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、流出事件が制度商品にもたらす影響と、停滞する法案の見通しに触れます。
保管の方法をめぐる選択は、価格そのものとは別の判断です。ただ、その判断が需給の形を変えていく点は押さえておく価値があります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月7日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,905近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1,916.71、安値は$1,891.72でした。値幅は約$25で、前日の値動きと比べても著しく圧縮されています。
24時間の出来高は約70.5億ドルで、前日から減少しました。時価総額は約2,295億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約10.0%です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月7日) | 約$1,905 | 約30万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,900近辺から約+0.3% | $1,900台を維持 |
| 24時間高値 | $1,916.71 | 上値抵抗帯には届かず |
| 24時間安値 | $1,891.72 | 支持帯を大きく上回る位置 |
| 24時間の値幅 | 約$25 | 極端に圧縮された状態 |
| 上値抵抗 | $1,930〜$1,940、次に$1,960 | 前者は直近1週間で3度はね返された帯 |
| 下値サポート | $1,860〜$1,845、次に$1,823 | 後者は8月2日の安値 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0294 BTC | 前日から横ばい |
| 24時間出来高 | 約70.5億ドル | 前日の約80億ドルから減少 |
| 時価総額 | 約$2,295億 | 前日の約$2,293億から横ばい |
| 市場全体に占める比率 | 約10.0% | ビットコイン(BTC)は約56.9% |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
下値の切り上がりは、目先の需給が改善していることを示しています。8月2日の$1,823から始まった戻りが、$1,891台まで安値を押し上げた形です。
ただし、上値抵抗帯を抜けるには材料が必要です。$1,930から$1,940を明確に上回れば$1,960が次の目標となりますが、届かなければ再び$1,860台まで押し戻される展開も想定されます。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
大口の買い集めは続いています。台帳のデータを直接参照したところ、8月6日にある大口ウォレットが1時間のうちに取引所から10,500 ETHを引き出していました。時価にすると約2,006万ドル相当です。
前日には別の大口が3週間で112,000 ETHを取引所から引き出し、ステーキングへ回していたことを確認しています。取引所から資産が消えていく流れは、複数の主体によって継続している状況です。
資金フローの面でも改善が見られます。同じ時点のデータでは、米国の現物イーサリアムETFは8月5日に6,080万ドルの純流入を記録しました。7月に細っていた流入が、8月に入って戻り始めています。
ネットワークの利用も活発化しています。同じ時点の標準的なガス価格は0.096 GWEIで、7月31日時点の0.081 GWEIから上昇しました。絶対水準としては依然低いものの、取引の需要が増えていることを示す変化です。
取引所から資産が抜け、ETFへの資金が戻り、ネットワークの利用が増える。この3つが同時に進んでいる点は、狭いレンジで動かない価格の裏側で需給が締まりつつあることを示唆します。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 大口の引き出し(8月6日) | 10,500 ETH | 1時間のうちに取引所から流出 |
| 同引き出しの時価 | 約2,006万ドル | 大口による買い集めが継続 |
| 別の大口の3週間累計 | 112,000 ETH | ステーキングへ振り向け |
| 現物ETFの純流入(8月5日) | 約6,080万ドル | 8月に入って流入が回復 |
| ガス価格(標準) | 0.096 GWEI | 7月31日の0.081 GWEIから上昇 |
| 24時間出来高 | 約70.5億ドル | 前日から減少 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 消却設計でわずかに減少方向 |



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
先週から続く流出事件が、制度商品への追い風になるという見方が出ています。CoinDeskによると、Cantorは、ハードウェアウォレットの脆弱性をめぐる問題が、機関投資家向けサービスを手がける企業の株式にとって前向きに働く可能性があると指摘しました。
FRNT Financialも、投資家が自己保管に代わる手段を求めることで、上場商品への需要が増えるとの見方を示しています。この事件では7月30日以降、1,816BTC、約1億1,400万ドル相当が5,200を超えるアドレスから流出しました。
ただし、両社とも長期的には放棄ではなく適応が進むとみています。ハードウェアウォレットの提供者が安全性を高める一方、一部の投資家が上場商品へ移るという二方向の変化です。
イーサリアム(ETH)にとって、この流れは無関係ではありません。7月下旬にはステーキング報酬を投資家へ還元する設計の連動商品が新たに上場しており、自己保管を避けたい層の受け皿はすでに整っています。
一方、制度面の停滞は変わりません。CoinDeskによると、市場構造法案をめぐっては、8月上旬の夏季休会前の採決が見送られ、複数の道筋が想定される状況が続いています。上院議員が復帰するのは9月中旬です。
暗号資産をどう扱うかという法律上の位置づけが定まらない以上、機関投資家が本格的に資金を配分する条件は整いません。保管方法の選択が広がる一方で、制度の側は足踏みしているのが現状です。



出典:CoinDesk(流出事件と規制対応商品への需要)、CoinDesk(市場構造法案の見通し)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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