イーサリアム(ETH)は$1,900台を回復し、24時間で約2%上昇しました。大口の保有者が取引所から資金を引き出してステーキングへ回す動きが続いており、売り建ての踏み上げも上昇を後押ししています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月6日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,900近辺で推移しています。前日の$1,860近辺から水準を切り上げ、約2%の上昇となりました。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約1%高でした。8月に入って劣後が続いていましたが、本日は久しぶりにビットコイン(BTC)を上回っています。
チャートを直接参照したところ、ETH/BTC比率は約0.0294で、前日の約0.0291から上昇しました。4営業日ぶりの上昇です。
上値では、依然として$1,935から$1,940の帯が意識されます。この水準は直近1週間で3度はね返されており、4度目の挑戦が視野に入ってきました。
24時間の出来高は約80億ドルで、前日の約72億ドルから増加しました。上昇に商いが伴っている点は、前日までとの違いです。
明日8月7日には米雇用統計の発表を控えています。$1,935から$1,940の帯を試す局面があるとすれば、この結果を受けてからになる可能性が高いとみられます。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



大口の保有者が取引所から資産を引き出し、ステーキングへ預け入れ続けている事実は、需給にどう影響するのでしょうか。
ステーキングへ移した分は、すぐには売れません。市場に出てくる可能性のある供給が、その分だけ減ることになります。
価格動向のセクションでは、回復した$1,900と、4度目の挑戦が近づく上値の帯を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、大口の引き出し規模と、売り建ての踏み上げについて取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、明日の米雇用統計と、金利がこの銘柄に与える特有の影響に触れます。
価格が動かない期間にも、保有の形は静かに変わっています。誰がどこへ資産を移しているのかを確認しておくことが、次の局面での判断材料になります。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月6日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,900近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね30万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の出来高は約80億ドルで、前日から増加しています。時価総額は約2,293億ドルとなり、暗号資産全体に占める比率は約10.1%でした。
7日間では約1%の下落です。8月2日に記録した$1,823.55という下値からは、約4%戻したことになります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月6日) | 約$1,900 | 約30万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,860近辺から約+2% | ビットコイン(BTC)の約+1%を上回る |
| 7日間変動率 | 約-1% | 週間ではまだマイナス圏 |
| 直近安値からの戻り | 約+4% | 8月2日の$1,823.55が起点 |
| 上値抵抗 | $1,935〜$1,940、次に$1,975 | 前者は直近1週間で3度はね返された帯 |
| 下値サポート | $1,850、次に$1,823 | 後者は8月2日の安値 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0294 BTC | 4営業日ぶりに上昇 |
| 24時間出来高 | 約80億ドル | 前日の約72億ドルから増加 |
| 時価総額 | 約$2,293億 | 前日の約$2,245億から増加 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.1% | 前日の約10.0%から小幅上昇 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 史上最高値からの下落率 | 約-61.6% | ビットコイン(BTC)の約-49%より深い |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
$1,900を回復したことで、4度目の上値挑戦が視野に入りました。ただし過去3回はいずれも$1,935から$1,940の帯ではね返されており、ここを抜けるには新たな材料が必要とみられます。
下値では$1,850が最初の目安です。8月2日の$1,823.55まで下げても買いが入った経緯があり、この帯が守られているかぎり基調は横ばいと整理できます。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
本日の上昇には、明確な裏付けがあります。台帳のデータを直接参照したところ、8月4日にある大口ウォレットが取引所から19,000 ETHを引き出し、ステーキング契約へ預け入れていました。
このウォレットの動きは今回が初めてではありません。過去3週間で、同じ取引所から合計112,000 ETHを引き出し、いずれもステーキングへ回しています。時価にすると約2億1,000万ドル相当です。
別の大口も買いを進めています。同じ時点のデータでは、あるウォレットが8月5日に3,960 ETHを取得しました。このウォレットは6月30日以降、平均$1,777で合計79,216 ETHを積み上げています。
ステーキングへ移された分は、引き出しに時間がかかるため、すぐに売却できません。取引所から消えた供給がそのまま拘束される構図になり、需給の面では上値を軽くする方向に働きます。
短期の需給にも変化がありました。同じ時点で、直近24時間の清算額は約4,980万ドルです。このうち約4,070万ドルが売り建ての清算で、下落を見込んだ持ち高が踏み上げられたことが上昇を加速させました。
買い手の勢いも戻りつつあります。成行の買いと売りの比率を7日平均で見ると、8月3日に0.974と6月6日以来の低水準まで落ち込んだあと、0.994まで回復しました。1を下回っているため売り優勢ではあるものの、底は打った形です。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 大口ウォレットの引き出し(8月4日) | 19,000 ETH | ステーキング契約へ預け入れ |
| 同ウォレットの3週間累計 | 112,000 ETH | 時価で約2億1,000万ドル相当 |
| 別の大口の取得(8月5日) | 3,960 ETH | 6月30日以降の累計は79,216 ETH |
| 同ウォレットの平均取得単価 | 約$1,777 | 現在値は取得単価を上回る |
| 24時間の清算額 | 約4,980万ドル | うち売り建てが約4,070万ドル |
| 成行の買い売り比率(7日平均) | 0.994 | 8月3日の0.974から回復 |
| 24時間出来高 | 約80億ドル | 前日から増加 |



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
明日8月7日には、今週最大のマクロ材料が控えています。米雇用統計の結果次第で、追加利上げの観測が再燃するか後退するかが決まります。
イーサリアム(ETH)にとって、金利の水準は他の銘柄以上に意味を持ちます。ステーキングによる利回りが安全資産の利回りと直接比較されるためです。金利が下がれば、預けて得られる利回りの相対的な魅力が増します。
足元の環境は、やや改善しています。CoinDeskによると、米国とイランの新たな協議を受けて原油価格と米国債の利回りが低下し、インフレへの警戒が和らぎました。
ただし、楽観は限定的です。CoinDeskが引用したロイターの報道によると、原油価格が反発した点は、戦闘が短期間で解決するとの見方に市場が懐疑的であることの表れだと指摘されています。
為替では異例の動きがありました。CoinDeskによると、日本は円買い介入に最大366億ドルを投じた可能性があり、米国と歩調を合わせた対応は1998年以来とされています。急激な円安を抑える効果は見込まれるものの、流れ自体を反転させるものではないとの見方が紹介されています。
本日のイーサリアム(ETH)は、こうした外部環境の改善に素直に反応した形です。ただし上昇の主因は大口の買いと売り建ての踏み上げであり、マクロ要因はあくまで背景にとどまります。明日の統計が、その関係を変えるかどうかが焦点です。



出典:CoinDesk(中東情勢と金利・原油の動き)、CoinDesk(為替介入の規模と評価)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
ビットコイン・イーサリアム・XRPをはじめとする主要銘柄の相場レポートを毎日更新。価格動向・オンチェーンデータ・マクロ環境・ファンダメンタルズを多角的に分析してお届け。読者が「自分で判断できる力」を養えることを第一に、中立・正確な情報発信。
法人概要
会社ミッション:「お金の情報格差を解消する。」
| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
株式会社ZUU グループ会社一覧
ZUU Singapore
株式会社ZUUM-A
株式会社COOL
<加入団体>
第二種金融商品取引業協会
日本投資顧問業協会
<登録番号>
第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第 2229 号
株式会社COOL SERVICE
<加入団体>
日本貸金業協会 会員 第005946号
<登録番号>
東京都知事(3)第31603号
株式会社Unicorn(第一種少額電子募集取扱業者)
<加入団体>
日本証券業協会
<登録番号>
第一種少額電子募集取扱業者 関東財務局長(金商)第3110号
株式会社ZUU Wealth Management
(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
<登録番号>
金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第923号
ZUU Funders株式会社
株式会社ZUU IFA
株式会社経済界
株式会社NET MONEY