ビットコイン(BTC)は$64,550近辺まで上昇し、$64,000の節目を上抜けました。ただし3週間にわたり上値を抑えてきた50日指数平滑移動平均が目前に控えており、ここを越えられるかが焦点となっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年8月6日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$64,550近辺で推移しています。前日の$63,880近辺から水準を切り上げ、約1%の上昇となりました。
前日に上値抵抗として挙げた$64,000は、上抜けています。3営業日続けての上昇で、7月31日の急落からの戻りが続いている形です。
チャートを直接参照したところ、50日指数平滑移動平均は$64,587付近にあります。この水準は過去3週間、上昇の試みをすべてはね返してきた場所で、現在値はその目前です。
下値では、20日指数平滑移動平均の$63,943を上回った状態を維持しています。200週移動平均の$63,657も守られており、短期・長期の両方で節目の上に位置しています。
24時間の出来高は約234億ドルで、前日の約253億ドルから減少しました。上昇局面ながら商いは細っており、勢いは限定的です。
明日8月7日には米雇用統計の発表を控えています。50日指数平滑移動平均の攻防に決着がつくのは、この結果を受けてからになるとみられます。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



現物ETFという入り口が広がったはずなのに、その一つが閉じることになったという事実を、どう受け止めればよいでしょうか。
米国の現物ETFで初めて清算が決まったのは、資産規模が最も小さいファンドでした。資金が上位のファンドに集中し、下位は運営費すら賄えない構造が固まりつつあります。
価格動向のセクションでは、3週間はね返され続けた50日指数平滑移動平均との位置関係を整理します。
ファンダメンタルズのセクションでは、この清算が示す市場構造の変化を取り上げます。
地政学・国際情勢のセクションでは、中東情勢の緩和期待と、それでも上値が重い理由に触れます。
入り口の数が増えることと、資金が増えることは別の話です。どこに資金が向かっているのかを確認しておくことが、この市場の実態を理解する助けになります。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月6日午後2時ごろ(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$64,550近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね1,030万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$64,700近辺、安値は$63,500近辺でした。値幅は約$1,200で、前日の約$1,937から縮小しています。
24時間の出来高は約234億ドルで、前日から減少しました。時価総額は約1兆2,960億ドルで、7日間では約0.4%の上昇です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月6日) | 約$64,550 | 約1,030万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $63,880近辺から約+1% | 3営業日続けての上昇 |
| 24時間高値 | 約$64,700 | $64,000を明確に上抜ける |
| 24時間安値 | 約$63,500 | 前日の安値圏から切り上がる |
| 7日間変動率 | 約+0.4% | 週間でもプラス圏を維持 |
| 20日指数平滑移動平均 | $63,943 | 上回った状態を維持 |
| 50日指数平滑移動平均 | $64,587 | 過去3週間の上値を抑えてきた水準 |
| 100日・200日指数平滑移動平均 | $67,025/$72,569 | 中期の基調は依然として調整局面 |
| 200週移動平均 | 約$63,657 | 上回った状態を維持 |
| 上値抵抗 | $64,587、次に$65,500 | 前者は50日指数平滑移動平均 |
| 下値サポート | $63,898、次に$62,662 | 前者は直近の下値圏 |
| 24時間出来高 | 約234億ドル | 前日の約253億ドルから減少 |
| 時価総額 | 約$1.296兆 | 前日から小幅に増加 |
| 史上最高値(参考) | $126,198 | 2025年10月6日に記録 |
短期の移動平均を回復した一方、100日と200日の指数平滑移動平均は依然として大きく上にあります。中期の基調が調整局面にあるという構図は変わっていません。
50日指数平滑移動平均を明確に上抜ければ、$66,000から$67,000台までは目立った抵抗が薄くなります。逆に$63,898を割り込むと、$62,662が次の目安になります。



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
市場構造の変化を示す出来事がありました。CoinDeskによると、資産運用会社のHashdexは、米国で上場する現物ビットコインETFの一つを清算すると発表しました。米国の現物ビットコインETFとしては初めての清算になるとみられます。
対象のファンドは、7月30日時点の純資産が1,470万ドルでした。取引は8月17日までで、残った保有者には8月28日ごろに現金が分配される予定です。
規模の差は歴然としています。CoinDeskによると、次に小さいWisdomTreeのファンドが1億4,240万ドル、最大手であるBlackRockのファンドは470億8,000万ドルです。上位と下位で3,000倍を超える開きがあります。
資金の流入先も偏っています。CoinDeskによると、これまでの累計流入額はBlackRockのファンドが605億ドル、Fidelityのファンドが約99億5,000万ドルです。一方、信託から転換したGrayscaleのファンドは274億7,000万ドルの流出となっています。
清算の背景には、固定費の問題があります。保管、法令順守、上場に伴う費用は資産規模に比例して下がるわけではないため、小規模なファンドほど採算が合わなくなります。Hashdexは米国向けに2億ドル超を運用しており、事業からの撤退ではないとしています。
入り口の数が増えても、資金が上位に集中すれば下位は維持できません。ETFという枠組みが定着した一方で、その内部では選別が進んでいることを示す出来事です。



ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
中東情勢には、緩和に向けた動きが出ています。CoinDeskによると、米国とイランの新たな協議を受けて原油価格と米国債の利回りが低下し、インフレへの警戒が和らぎました。
株式市場はこれを好感しています。CoinDeskが引用したロイターの報道によると、欧州株は米株先物とともに上昇しました。ただし原油価格が反発した点については、戦闘が短期間で解決するとの見方に市場が懐疑的であることの表れだと指摘されています。
ここで注目したいのは、暗号資産の反応が鈍いことです。CoinDeskによると、リスク資産が上昇するなかでビットコイン(BTC)は狭いレンジにとどまりました。原油安、金利低下、株高という好条件がそろっても、素直に追随していません。
背景の一つは、市場に固有の要因です。CoinDeskは、ハードウェアウォレットの脆弱性をめぐる流出事件が重しになっており、下押しの要因が経済環境ではなく市場内部の安全性への不安から来ていると分析しています。
為替の面でも異例の動きがありました。CoinDeskによると、日本は円買い介入に最大366億ドルを投じた可能性があり、米国と歩調を合わせた対応は1998年以来とされています。円安の急激な進行を抑える効果は見込まれるものの、流れ自体を反転させるものではないとの見方が紹介されています。
金は中国の需要を背景に6週間ぶりの高値を付けました。同じ安全資産とされながら、ビットコイン(BTC)が$64,000台で足踏みしている点は、この局面での位置づけの違いを示しています。



出典:CoinDesk(中東情勢と暗号資産の反応)、CoinDesk(為替介入とリスク資産の動向)、CoinDesk(株式・原油市場の動き)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 設立 | 2024年11月13日 |
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