リップル(XRP)は$1.08近辺まで上昇し、24時間では約2%高と主要3銘柄のなかで最も高い上昇率となりました。基盤となる台帳の新バージョンが来週公開される見通しとなり、機能面の進展が材料視されています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年8月3日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.08近辺で推移しています。前日の$1.06近辺から水準を切り上げ、24時間では約2%の上昇となりました。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約1%高、イーサリアム(ETH)は約1.9%高でした。わずかな差ではありますが、本日は主要3銘柄のなかで最も上昇率が高かったことになります。
チャートを直接参照したところ、24時間の高値は$1.083、安値は$1.05でした。現在値はほぼ高値圏にあり、上昇の勢いを保ったまま推移しています。
24時間の出来高は約7.0億ドルで、前日の約5.5億ドルから約27%増加しました。週末に半減した商いが、月曜日のアジア時間に入って戻り始めています。
背景には、基盤となるXRP Ledgerの新バージョンが来週公開される見通しとなったことがあります。過去に不具合で撤回された機能を含む5件の改定案が、承認を問われる予定です。
ただし、7日間では約2%安のままです。上値では$1.10という節目が、7月を通じて何度もはね返されてきた水準として残っています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



この数週間、この銘柄を動かしてきたのは法案の日程ばかりでしたが、その外側から材料が出てきたことをどう評価すべきでしょうか。
来週公開される予定の台帳の新バージョンには、機関投資家の利用を想定した機能が並んでいます。制度が止まっている間も、技術面の開発は進んでいたということです。
価格動向のセクションでは、戻ってきた出来高と、$1.10という繰り返しの壁を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、市場全体でのこの銘柄の位置づけと、極めて小さいネットワーク手数料の構造を取り上げます。
ファンダメンタルズのセクションでは、5件の改定案の中身と、承認までの手続きに触れます。
技術の進展がすぐ価格に反映されるとは限りません。ただ、制度の日程だけを見ていると見落とすものがあるのも事実です。材料の幅を広げて確認しておく価値のある日といえます。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月3日午後2時ごろ(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.08近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね170円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、24時間の高値は$1.083、安値は$1.05でした。値幅は約$0.03で、前日までの膠着からはやや広がっています。
24時間の出来高は約7.0億ドルで、前日から約27%の増加です。時価総額は約677億ドルとなり、前日の約664億ドルから回復しました。暗号資産全体に占める比率は約3.1%です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月3日) | 約$1.08 | 約170円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1.06近辺から約+2% | 主要3銘柄で最も高い上昇率 |
| 24時間高値 | $1.083 | 現在値はほぼ高値圏 |
| 24時間安値 | $1.05 | 前日の下値圏を維持 |
| 7日間変動率 | 約-2% | 週間では下落基調が継続 |
| 上値抵抗 | $1.10、次に$1.12 | 前者は7月に繰り返しはね返された水準 |
| 下値サポート | $1.05、次に$1.04 | 後者は7日間安値 |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000171 BTC | 前日の約0.0000169から上昇 |
| 24時間出来高 | 約7.0億ドル | 前日から約27%増加 |
| 時価総額 | 約677億ドル | 前日の約664億ドルから回復 |
| 市場全体に占める比率 | 約3.1% | 暗号資産で第6位 |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 史上最高値(参考) | $3.65 | 2025年7月17日に記録 |
目先の関門は$1.10です。この水準は7月を通じて複数回試されながら超えられておらず、超えられれば7日間高値の$1.12が次の目標になります。
下値では$1.05、その下に7日間安値の$1.04があります。週末の薄商いのなかでも$1.04を割り込まなかったことは、目先の下値としては意味のある事実です。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
市場全体のなかでの位置づけにも、わずかな変化が出ています。チャートとネットワークデータを直接参照したところ、8月3日午後2時ごろ(JST)時点のリップル(XRP)の比率は約3.1%でした。
同じ時点でビットコイン(BTC)の比率は約56.5%と、前日の約57.2%から低下しています。資金がビットコイン(BTC)以外へわずかに戻り始めており、その恩恵をこの銘柄も受けた形です。
XRP/BTC比率も約0.0000169から約0.0000171へ上昇しました。8月に入って横ばいが続いていたこの比率が、久しぶりに動いたことになります。
ネットワークの手数料は、引き続き極めて小さい水準です。取引ごとにごく少量のXRPを消却する設計のため、送金コストは1回あたり1円に満たない水準にとどまります。
この構造は、来週の改定案とも関係します。新たに提案される機能のひとつは、企業が利用者に代わって手数料と口座の必要準備額を負担できるようにするもので、利用者が事前にXRPを保有しなくても使い始められる設計です。ネットワークの利用実態が変わる可能性のある変更といえます。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 市場全体に占める比率 | 約3.1% | 暗号資産で第6位 |
| ビットコイン(BTC)の比率 | 約56.5% | 前日の約57.2%から低下 |
| XRP/BTC比率 | 約0.0000171 BTC | 前日から上昇 |
| 24時間出来高 | 約7.0億ドル | 前日から約27%増加 |
| 流通供給量 | 約625億3,000万XRP | 上限1,000億XRPの約63% |
| 未流通分 | 約375億XRP | 預託分が段階的に解放される |
| 時価総額 | 約677億ドル | 前日の約664億ドルから回復 |



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
技術面で具体的な進展がありました。CoinDeskによると、XRP Ledgerの新バージョンxrpld 3.3.0が来週公開される見通しで、5件の改定案がバリデータの承認を問われます。RippleXの製品責任者であるJaazi Cooper氏が明らかにしました。
このうち2件は、過去に撤回された機能の修正版です。ひとつは複数口座にまたがる取引を最大8件まとめて実行する機能、もうひとつは機関投資家が権限を限定した署名を委任できる機能です。いずれも、ある口座が別の口座に手数料を負担させて残高を枯渇させかねない不具合が見つかり、いったん取り下げられていました。
残る3件は新規の提案です。CoinDeskによると、ひとつは多目的トークンの残高や送金額を秘匿しつつ、必要に応じて監査機関や規制当局が検証できるようにするものです。ゼロ知識証明と楕円曲線暗号を組み合わせる設計とされています。
もうひとつは、銀行や事業者が利用者に代わって手数料と口座の必要準備額を負担できるようにするものです。3つ目は、トークンの一部の属性を全面的な移行なしに変更できるようにする提案です。
いずれの改定案も、即座に有効になるわけではありません。CoinDeskによると、バリデータの80%以上の支持を2週間連続で得ることが条件となります。実際に有効化されるかどうかは、8月下旬にかけて判明する見通しです。
この銘柄をめぐる議論は、制度面の日程に偏りがちでした。ただ、機関投資家の利用を想定した機能が実装段階に入っているという事実は、中期的な評価を考えるうえで押さえておきたい材料です。



出典:CoinDesk(XRP Ledgerの改定案と承認手続き)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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