イーサリアム(ETH)は$1,840近辺まで水準を切り下げ、7日間の安値を更新しました。ビットコイン(BTC)がほぼ横ばいだったのに対して下げ続けており、7月に積み上げた相対的な優位が縮んでいます。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年8月2日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,840近辺で推移しています。前日の$1,863近辺から水準を切り下げ、24時間では約1.3%の下落となりました。
前日に注目点として挙げた$1,850の支持線は、下抜けられました。安値は$1,823.55で、7日間の安値を更新しています。
同じ期間にビットコイン(BTC)は約0.3%安とほぼ横ばいでした。週末の薄商いのなかで、イーサリアム(ETH)だけが売られ続けた形になります。
チャートを直接参照したところ、ETH/BTC比率は約0.0293で、前日の約0.0297から低下していました。7月を通じて上昇してきたこの比率が、8月に入って反転しつつあります。
24時間の出来高は約45億ドルで、前日から約51.1%減少しました。ビットコイン(BTC)の約49.9%減とほぼ同じ縮み方で、市場全体が週末モードに入っています。
目先の材料は来週の米雇用統計です。それまでは、$1,823という直近安値を守れるかどうかが焦点になります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



ビットコイン(BTC)が止まっているのにイーサリアム(ETH)だけが下げ続けている状態を、単なる週末の値動きとして片づけてよいものでしょうか。
7月のイーサリアム(ETH)は、資金フローの差を背景に主要銘柄のなかで突出した成績を残しました。しかし8月に入って2日連続でビットコイン(BTC)を下回っており、その差は縮み始めています。
価格動向のセクションでは、更新された7日間安値と、低下しつつあるETH/BTC比率を整理します。
オンチェーンデータのセクションでは、出来高が半減するなかで手数料収入がむしろ増えているという、やや意外な数字を取り上げます。
マクロ環境との連動のセクションでは、資本が人工知能関連へ移っている構図と、金利の高止まりがステーキング利回りの魅力に与える影響に触れます。
相対的な強さは、積み上げるのに時間がかかり、失うのは早いという性質があります。7月の優位が本物だったかどうかは、8月の下落局面での踏みとどまり方で判断できるはずです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年8月2日午後2時ごろ(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,840近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね29万円前後の水準です。
同じ時点のデータでは、7日間のレンジは$1,823.55から$1,973.35でした。安値は本日更新されたもので、現在値はそこから1%程度しか離れていません。
24時間の出来高は約45億ドルで、前日から約51.1%の減少です。時価総額は約2,216億ドルで、暗号資産全体に占める比率は約10.3%でした。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(8月2日) | 約$1,840 | 約29万円前後で推移 |
| 前日水準・前日比 | $1,863近辺から約-1.3% | ビットコイン(BTC)の約-0.3%に劣後 |
| 7日間高値 | $1,973.35 | 週前半の水準 |
| 7日間安値 | $1,823.55 | 本日更新した直近の安値 |
| 7日間変動率 | 約-1.9% | 週間では下落 |
| 上値抵抗 | $1,850、次に$1,900 | 前者は前日に割り込んだ支持線 |
| 下値サポート | $1,823、次に$1,800 | 前者は7日間安値 |
| ETH/BTC比率 | 約0.0293 BTC | 前日の約0.0297から低下 |
| 24時間出来高 | 約45億ドル | 前日比約-51.1%と半減 |
| 時価総額 | 約$2,216億 | 前日の約$2,248億から減少 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.3% | 24時間では小幅に上昇 |
| 史上最高値からの下落率 | 約-62.9% | ビットコイン(BTC)の約-50%より深い |
| 史上最高値(参考) | $4,946.05 | 2025年8月24日に記録 |
前日まで支えとして機能していた$1,850は、いまや上値の抵抗として意識される位置にあります。ビットコイン(BTC)が$63,300で同じ構図に直面しているのと並行した動きです。
下値では、本日更新した$1,823.55が最初の防衛線となります。ここを明確に割り込むと、$1,800という心理的な節目までは目立った支えがありません。



イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
取引が細るなかで、ネットワークの数字にはやや意外な動きが出ています。チャートとネットワークデータを直接参照したところ、8月2日午後2時ごろ(JST)時点の直近24時間のネットワーク手数料は約37万8,546ドルでした。
前日の約34万7,000ドルから増加しています。取引所での出来高が半減するなかで、チェーン上の手数料収入はむしろ増えたことになります。
プロトコル収益はさらに大きく伸びました。同じ時点で約12万8,903ドルとなり、前日の約6万7,000ドルからほぼ倍増しています。価格が下がる局面でチェーン上の活動が増える現象は、決済や資金移動の需要が投機的な売買とは別に存在することを示唆します。
供給構造にも触れておきます。流通供給量は約1億2,068万ETHで、年間の供給インフレ率は約-0.02%と、わずかながら減少方向にあります。手数料の一部が消却される設計のため、活動が活発なほど供給は絞られる仕組みです。
| 指標 | 数値 | 傾向・補足 |
|---|---|---|
| 24時間ネットワーク手数料 | 約37万8,546ドル | 前日の約34万7,000ドルから増加 |
| 24時間プロトコル収益 | 約12万8,903ドル | 前日の約6万7,000ドルからほぼ倍増 |
| 24時間出来高 | 約45億ドル | 前日比約-51.1%と半減 |
| 流通供給量 | 約1億2,068万ETH | 発行上限の定めはなし |
| 年間供給インフレ率 | 約-0.02% | 消却設計によりわずかに減少方向 |
| 市場全体に占める比率 | 約10.3% | 24時間で小幅に上昇 |
| 時価総額 | 約$2,216億 | 暗号資産で第2位 |



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
暗号資産市場の外側で起きている構造変化が、改めて確認されています。CoinDeskによると、ビットコイン(BTC)の採掘難易度が前年比で低下し、その要因として資本・電力・事業者が人工知能や高性能計算の基盤へ移っていることが挙げられました。
イーサリアム(ETH)は持分証明へ移行済みのため、採掘の採算という問題は直接には関係しません。しかし、資本が人工知能関連へ向かうという流れ自体は、暗号資産全体への資金供給を細らせる要因になります。
7月後半の相場では、半導体関連株の急落と暗号資産の下落が同時に進みました。人工知能への期待が揺らげば暗号資産も売られ、期待が強まれば資金は人工知能側へ向かうという、どちらに転んでも不利になりやすい構図が続いています。
金利の環境も重しです。イーサリアム(ETH)にとって金利の水準は、他の銘柄以上に意味を持ちます。ステーキングによる利回りが安全資産の利回りと比較される以上、金利が高止まりするほど相対的な魅力は薄れやすくなるためです。
目先の焦点は来週の米雇用統計です。CoinDeskによると、投資家は追加利上げの可能性が残るなかで守りの姿勢を続けており、現物ETFへの資金流入が戻るかどうかが次の判断材料になるとみられます。



出典:CoinDesk(資本の人工知能分野への移動)、CoinDesk(投資家の姿勢と今後の材料)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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