リップル(XRP)にとって、待ち望んだ知らせは暗転しました。7月28日、上院がCLARITY Actをいったん棚上げし、ロシア制裁法案などを優先すると決めたのです。半年以上待った法案が、休会前の採決から遠のきました。FOMCの重圧も重なり、XRPは支持線を試す苦しい展開です。
リップル(XRP) 相場解説(2026年7月29日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、$1.05〜$1.09近辺で推移しています。最大の材料は、暗転した規制の行方です。7月28日、上院はCLARITY Actをいったん棚上げし、ロシア制裁法案と政府人事の承認を優先すると決めました。
これは、XRPにとって痛手です。8月7日の休会までに本会議で採決されなければ、機関投資家の参入を促す最大の材料が、少なくとも2026年後半まで遠のきます。中間選挙の日程を考えれば、さらに先送りされるリスクもあります。
ここに、FOMCの重圧が重なりました。利上げの可能性がサイクルで最も高い水準まで高まり、リスク資産全般に売りが波及しています。アルトコインは、その影響を最も強く受けています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



半年以上待った法案が採決前に棚上げされたこの現実を、あなたはどう受け止めるでしょうか。
本日のリップル(XRP)は、$1.05の支持を試す局面にあります。価格動向のセクションでは、この防衛線と、テクニカルの弱さを整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、法案棚上げの意味と、それでも残る長期の可能性を掘り下げます。
重要なのは、今回の後退が「時間切れ」のリスクを高めた点です。上院は8月7日に休会します。それまでに採決が実現しなければ、XRPの最大の材料は宙に浮きます。市場が失望するのは、この時間的な制約ゆえです。
ただし、二つの点は忘れるべきではありません。一つは、XRPが3月時点ですでにコモディティと分類されている事実です。法案は分類を「恒久化」するもので、現状の地位が消えるわけではありません。もう一つは、大口投資家が買いを止めていないことです。
目先の失望に沈むのか、揺るがない土台に目を向けるのか。判断材料は交錯していますが、「法案の遅れ」と「XRPの現在地」を分けて捉える視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月29日時点(JST)のデータでは、リップル(XRP)は$1.05〜$1.09近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね155円前後の水準です。
法案の棚上げとFOMCへの警戒から、XRPは$1.09の支持を割り込み、$1.05近辺まで下押しする場面が見られました。年初来では約40%超の下落です。テクニカル指標は総じて弱く、短期の構造は崩れつつあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月29日) | 約$1.05〜$1.09 | 155円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 下落基調 | 法案棚上げとFOMC警戒 |
| 年初来変動率 | 約-40%超 | 長期の下降トレンド |
| 上値抵抗 | $1.11〜$1.12、次に$1.145・$1.20 | 移動平均線が集中 |
| 下値サポート | $1.04、次に$1.00・$0.91 | $1.00割れで$0.86も視野 |
| RSI | 約40.9 | 売られ過ぎ気味だが弱い |
| デスクロス | 発生を確認 | 短期弱気シグナル |
| 移動平均線 | 20・50・100・200EMAの下 | 売り手が優勢 |
| $1.00の取得層 | 約8.3億XRP | 厚い下値支持 |
| 時価総額 | 約$630億 | 時価総額6位 |
| 史上最高値(参考) | $3.84 | 2018年1月に記録 |
テクニカル面では、$1.04〜$1.05の支持維持が最重要です。Decryptによると、XRPはデスクロスの発生、RSI約40.9、弱い勢いなど、テクニカル指標がほぼ一様に弱気を示しています。唯一の支えは、売られ過ぎの領域にあることです。
Coin Gabbarによると、$1.08を明確に割り込めば$0.91が最初の下値目標、その下の$0.86は現値から約21%の下落にあたります。一方、$1.00近辺には約8.3億XRPの取得層があり、厚い下値支持を形成しています。この岩盤を守れるかが、当面の焦点です。



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
本日のリップル(XRP)を動かした最大の材料が、CLARITY Actの棚上げです。Decryptによると、7月28日、上院はこの法案をいったん棚上げし、ロシア制裁法案と政府人事の承認を優先すると決めました。半年以上待たれた法案が、採決前に後回しにされた形です。
これは、XRPにとって重い後退です。上院は8月7日に休会します。それまでに本会議で採決されなければ、XRPの最大の材料である規制の恒久化は、少なくとも2026年後半、場合によってはそれ以降まで遠のきます。
ただし、完全に消えたわけではありません。一部の専門家は、8月3日の週に採決の窓が残る可能性を指摘しています。Scott銀行委員長らは、なお本会議上程を目指しています。棚上げが最終的な断念を意味するとは限りません。
忘れてはならないのが、XRPの現在地です。XRPは2026年3月、すでにコモディティと分類されています。CLARITY Actは、この分類を次の政権でも覆せない連邦法へと格上げするものです。仮に遅れても、XRPが今持つ地位が失われるわけではありません。



出典:Decrypt(上院の法案棚上げと休会日程)、cryptonews(8月3日の採決観測と共和党の動き)
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
本日のリップル(XRP)を取り巻くもう一つの重圧が、FOMCです。政策発表は日本時間30日午前3時に迫っています。据え置きが基本シナリオですが、利上げの可能性が高まっています。
Decryptによると、CME FedWatchでの利上げ確率は約38%と、サイクルで最も高い水準に達しました。新任のWarsh議長にとって2回目のFOMCであり、たとえタカ派的な据え置きでも、リスク資産を揺さぶりかねません。アルトコインは、その影響を最も強く受けています。
ビットコイン(BTC)が$63,400近辺まで下げるなか、XRPのようなアルトコインは、より大きな下押し圧力にさらされています。個別材料である法案が後退した今、XRPはマクロの逆風をまともに受けやすい状況です。
XRPは国際送金を主戦場とする銘柄です。目先の値動きはマクロと規制に大きく左右されますが、中長期の価値は決済インフラとしての実用性にあります。短期の失望と長期の展望を分けて捉える視点が、今こそ重要です。



出典:Decrypt(FOMCの利上げ確率とアルトコインへの影響)、CoinGape(FOMCとXRPの見通し)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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