イーサリアム(ETH)が$1,950の手前まで迫り、$2,000の大台に挑もうとしています。ナスダックの反発が追い風となる一方、$1,950近辺には売り建ての清算が集中する「燃料」も溜まっています。突破すれば加速、はね返されれば失速という、緊張感のある局面です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月23日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,930〜$1,950近辺で推移しています。6月末の安値$1,514近辺から上昇チャネルを形成し、7月を通じて高値と安値を切り上げてきました。$2,000の大台が、いよいよ視界に入ってきています。
追い風となっているのが、ナスダックの反発です。半導体株を中心としたテック株の持ち直しが、ナスダックとの相関が高いETHに直接的な恩恵をもたらしました。ETFへの資金流入も2週連続で続いています。
注目したいのが、$1,950〜$1,960という価格帯です。ここには売り建てポジションの清算が集中しており、突破すれば買い戻しを誘発して$2,000への動きが加速する可能性があります。逆に、はね返されれば失速のリスクもあります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



7月を通じて着実に下値を切り上げてきたETHが、$2,000という節目に挑む局面を、あなたはどう捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,950の手前で力を溜めています。価格動向のセクションでは、上昇チャネルの構造と、$1,950〜$1,960の清算集中帯という構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETF資金の回復と、その中身の偏りを掘り下げます。
重要なのは、ETHの回復が「相対的な強さ」を伴っている点です。7月17日までの週、ETH建てETFへの流入は約1億544万ドルと、BTC建ての約7,567万ドルを上回りました。ETF上場以来はじめて、機関投資家の資金がETHに傾いた形です。
ただし、この強さは「深く沈んだところからの反発」でもあります。ETHは2026年上半期、2022年以来最悪のパフォーマンスでした。安値からの戻りが大きく見えるのは自然なことで、循環の始まりと決めつけるには早いといえます。
大台突破に期待するのか、戻りの限界を警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「$2,000を日足で超えて維持できるか」という具体的な手がかりを見る視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月23日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,930〜$1,950近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね28万円台後半の水準です。
7月21日には$1,953の日中高値をつけ、6月2日以来の高水準となりました。6月末の安値$1,514からは約28%の上昇です。日足では上昇チャネルを形成し、20日単純移動平均線の$1,828を上回って推移しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月23日) | 約$1,930〜$1,950 | 約28万円台後半で推移 |
| 直近高値 | 約$1,953 | 7月21日、6月2日以来 |
| 6月末安値からの回復 | 約+28% | $1,514から |
| 上値抵抗 | $1,953、次に$1,980〜$2,000 | 清算集中帯が重なる |
| 清算プール集中帯 | $1,950〜$1,960 | 突破で買い戻しを誘発 |
| 下値サポート | $1,870〜$1,900、次に$1,859 | この帯の維持が条件 |
| 20日単純移動平均線 | $1,828近辺 | 上回って推移 |
| 100日EMA | $1,938近辺 | 下降トレンドラインと重なる |
| 上昇チャネル上限 | $2,080近辺 | 突破時の上値余地 |
| RSI | 約63 | 強含みだが過熱圏の手前 |
| 時価総額 | 約$2,330億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,946 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、$1,950〜$1,960の清算集中帯が焦点です。crypto.newsによると、CoinGlassのデータでは、この価格帯に売り建てポジションの清算が最も濃く集中しています。$1,953を突破すれば、買い戻しが連鎖して$2,000への動きが加速する可能性があります。
下値については、トレーダーのTed Pillows氏が$1,870〜$1,900を重要な支持帯と位置づけています。この水準を維持できれば$2,000超えも見込めるとの見方です。一方、割り込めば4時間足のトレンドラインが崩れ、上昇の構造が弱まるとされます。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)を支える最大の材料が、ETFへの資金回帰です。AMBCryptoによると、米国の現物イーサリアムETFは7月17日までの週に約1億544万ドルの純流入を記録し、前週の約8,442万ドルに続く2週連続のプラスとなりました。
特筆すべきは、この流入がビットコイン(BTC)向けを上回った点です。Bitfinexによると、同じ週のBTC建てETFへの流入は約7,567万ドルで、ETH建てがこれを上回りました。ETF上場以来はじめて、機関投資家の資金がETHに傾いた形です。
ただし、流入の中身には偏りがあります。crypto.newsによると、BlackRockのETHAが約1億3,531万ドルを集めた一方、FidelityのFETHは約2,156万ドルの流出でした。特定の商品への一極集中が進んでいます。
もう一つの支えが、Ethereum Foundationの取り組みです。同財団は、政府や機関向けの活用事例をまとめた指針を公開し、デジタル身分証明や公的記録、資産のトークン化といった用途を示しました。約760億ドル相当のETHがネットワークを支えている点も強調されています。



出典:AMBCrypto(ETF2週連続の資金流入)、Bitfinex(ETHとBTCのETF資金比較)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)の上昇を後押ししたのが、ナスダックの反発です。半導体株を中心としたテック株の持ち直しにより、リスク選好が回復しました。ETHはナスダックとの相関が高く、この動きの恩恵を直接受けやすい資産です。
一方で、逆風も残っています。米・イラン情勢の再燃による原油価格の変動が、リスク資産への警戒を残しています。crypto.newsによると、ETHが7月中旬の高値$1,944から一度失速したのも、ホルムズ海峡の緊張が背景にありました。
最大の変数は、7月28〜29日のFOMCです。6月のコアCPIが前年比2.6%と鈍化し、7月の利上げ確率は10%程度まで低下しました。ただし、Warsh FRB議長の姿勢次第では、リスク選好が反転する可能性も残ります。
加えて、ビットコイン(BTC)の動向も無視できません。crypto.newsによると、BTCが再び売られれば、ETHが相対的に強くても資金は流出しかねません。市場全体の地合いが、ETHの$2,000挑戦を左右する構図です。



出典:crypto.news(ナスダック反発とBTC動向の影響)、crypto.news(地政学リスクとCPI・利上げ確率)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
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