イーサリアム(ETH)は$1,860近辺で、$1,900の節目をうかがう構えが続いています。ETFへの資金流入は2週連続でビットコイン(BTC)を上回り、7月を通じて下値を切り上げる整った形が出来上がりつつあります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月21日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,856〜$1,870近辺で推移しています。$1,800の節目を複数のセッションにわたって維持しており、2026年で最も安定した上昇の形が続いています。
支えとなっているのが、ETFへの資金流入です。7月13日から17日の週には約1億500万ドルが流入し、4月以来で最も強い週となりました。前週の約8,400万ドルからさらに加速し、2週連続でビットコイン(BTC)向けの流入を上回っています。
チャートの形も整いつつあります。7月を通じて$1,450、$1,600、$1,700、$1,800と切り上がる安値を重ね、今は$1,900の直下で値幅を縮めています。ブレイクアウトを控えた典型的な形とも言えますが、来週のFOMCがその方向を左右しそうです。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



7月を通じて下値を切り上げてきたETHの形を、あなたは本格的な転換の準備と見るでしょうか、それとも上値の壁の前の足踏みと見るでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,900の直下で値幅を縮めています。価格動向のセクションでは、$1,801の50日EMAと$1,944の100日EMAという二段構えの関門を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETF資金の2週連続の流入と、その集中構造を掘り下げます。
重要なのは、この上昇が「資金の裏付け」を伴っている点です。8週間続いた流出が2週連続の流入へ転じ、しかもBTCを上回る規模になりました。単なる値ごろ買いではなく、機関投資家の姿勢が変わりつつある可能性を示唆します。
ただし、慎重に見るべき点もあります。流入の大半はBlackRockのETHAという単一商品に集中しており、この集中は裏を返せば脆さでもあります。また、大型アップグレードは第3四半期後半へ延期されたままで、技術面の起爆剤は当面ありません。
整った形に期待するのか、資金の集中と材料難を警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「$1,900を日足で超えられるか」という具体的な手がかりを見る視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月21日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,856〜$1,870近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円台後半の水準です。
7月20日午前6時(EDT)時点では$1,864.82で、前日同時刻からほぼ変わらずでした。1年前と比べると約$1,900低い水準です。7月2日の$1,708近辺からは着実に水準を切り上げ、$1,900の節目に迫っています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月21日) | 約$1,856〜$1,870 | 約27万円台後半で推移 |
| 24時間変動率 | 約+0.4% | ほぼ横ばいの小動き |
| 7月2日比 | 約+9% | $1,708近辺から回復 |
| 直近レンジ | $1,800〜$1,900 | 値幅を縮めて推移 |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$1,944 | 後者は100日EMA |
| 下値サポート | $1,806、次に$1,768 | 割れると7月の戻りが崩れる |
| 50日EMA | $1,801近辺 | 上回って推移 |
| 200日EMA | $2,217近辺 | 長期の上値抵抗 |
| RSI(14) | 約63.2 | 強含みだが過熱圏の手前 |
| 恐怖と強欲指数 | 28(恐怖) | 市場心理はなお慎重 |
| 時価総額 | 約$2,240億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、$1,900の突破が目先の焦点です。Cryptopolitanによると、4時間足では200日移動平均線が6月以来はじめて上向きに転じ、7月を通じて安値を切り上げる構造が確認されています。日足で$1,900を明確に超えれば$2,000への道が開けるとの見方があります。
一方、下値は$1,806〜$1,768が支持帯です。CoinDCXによると、RSIは約63.2と強含みながら過熱圏の70には届いておらず、上昇余地を残しています。ただし$1,800を割り込めば、7月の回復そのものが崩れかねない点には注意が必要です。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)を支える最大の材料が、ETFへの資金流入の加速です。Cryptonewsによると、7月13日から17日の週の純流入は約1億500万ドルで、4月以来最も強い週となりました。前週の約8,400万ドルからさらに勢いを増しています。
特筆すべきは、この2週間の流入がビットコイン(BTC)向けを上回った点です。CoinMarketCapによると、8週間続いた流出局面に終止符が打たれ、2週連続の流入となったことで、機関投資家の姿勢が変わりつつあるとの見方が広がっています。
ただし、流入は特定の商品に集中しています。BlackRockのETHAが日々の純流入の大半を占めており、7月15日には全体の約5,383万ドルのうち、ETHA単独で約4,529万ドルを集めました。この集中は、強さであると同時に脆さでもあります。
市場基盤の整備も進んでいます。7月20日には、Krakenが米ドル建て決済のETHオプションを開始しました。機関投資家向けの商品の幅が広がることで、市場の厚みが増すことが期待されます。



出典:Cryptonews(週間ETF流入額とETHAへの集中)、CoinMarketCap(ETF流入の推移とKrakenのオプション上場)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今週のイーサリアム(ETH)にとって最大の変数が、7月28〜29日のFOMCです。市場は金利据え置きをほぼ確実視していますが、Warsh FRB議長が示す先行きの姿勢が、リスク資産全般の方向を左右します。
ETHは金利動向に特に敏感な資産です。米国債利回りが上昇すると、ステーキング利回り(年率約3%)の相対的な魅力が薄れ、機関投資家の資金が債券へ向かいやすくなります。逆に金利の落ち着きは、ETHへの追い風となります。
市場心理は、価格の底堅さとは裏腹に慎重です。恐怖と強欲指数は28と「恐怖」の領域にとどまっています。$1,900の直下で値幅が縮んでいるのは、FOMCの結果を待つ投資家の様子見を映しているとも言えます。
加えて、中東情勢の再燃による原油高も引き続き重しです。原油価格の上昇がインフレを再燃させれば、FRBの姿勢は硬化しかねません。ETHにとっては、金利と地政学という二つの外部要因が当面の変数となります。



出典:Crypto Briefing(FOMCを控えた市場の様子見と心理指標)、CoinDCX(主要水準とテクニカル指標)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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