ビットコイン(BTC)は$64,000台で小動きが続いています。市場全体が来週のFOMCを待つ「待機モード」に入り、ETFへの資金は戻りつつあるものの、投資家心理はなお「恐怖」の領域にとどまっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年7月21日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、$64,200〜$65,000近辺で推移しています。前日からほぼ横ばいで、値動きの乏しい展開が続いています。市場全体が、来週7月28〜29日のFOMCを前に様子見の姿勢を強めています。
静けさのなかでも、需給には改善が見られます。米国の現物ビットコインETFには日次で約1億2,800万ドルが流入し、7月2日以降の累計では約2億7,300万ドルの純流入となりました。5月から6月にかけての約82億ドルの流出局面から、潮目が変わりつつあります。
ただし、投資家心理は依然として慎重です。恐怖と強欲指数は29と「恐怖」の領域にとどまり、前週の28からほとんど改善していません。価格は落ち着いても、市場の空気は晴れていないのが実情です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



資金が戻りつつあるのに市場心理が晴れないという状況を、あなたはどう読み解くでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、$64,000台で膠着しています。価格動向のセクションでは、$63,800という下降トレンド転換の分岐点と、$65,631の50カ月EMAという二段構えの関門を整理します。そして、マクロ環境との連動のセクションでは、来週のFOMCと、Warsh FRB議長が置かれた特異な状況を掘り下げます。
重要なのは、今回のFOMCが単なる金利決定ではない点です。市場は据え置きをほぼ確実視していますが、Warsh議長は6月の会合で「利下げバイアス」を声明から削除し、18人中9人が年内の利上げを見込む状況で今回に臨みます。
つまり、注目すべきは金利の数字ではなく、議長が示す方向感です。「金利が下がればハードアセットが買われる」という2023年以来の図式が崩れたまま、代わりの物語がまだ定まっていません。それが、資金は戻っても心理が晴れない理由でもあります。
ETF資金の回復に注目するのか、来週まで動かず待つのか。判断材料は出そろいつつありますが、「価格の予想」ではなく「FOMC後の言葉」という具体的な手がかりを見る視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月21日時点(JST)のデータでは、ビットコイン(BTC)は$64,200〜$65,000近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね950万円前後の水準です。
7月20日午前6時(EDT)時点では$64,199で、前日同時刻から約$332の小幅安でした。1年前と比べると約$53,100低い水準です。6月末の21カ月ぶり安値$58,000近辺からは着実に戻していますが、上値は重い状態が続いています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月21日) | 約$64,200〜$65,000 | 約950万円前後で推移 |
| 24時間変動率 | 約-0.5%〜+0.3% | ほぼ横ばいの小動き |
| 1年前比 | 約-$53,100 | 大幅な水準切り下げ |
| 直近レンジ | $63,000〜$65,000 | 狭い値幅での推移 |
| 上値抵抗 | $63,800、次に$65,631 | 後者は50カ月EMA |
| 下値サポート | $63,281、次に$58,115 | 後者は月間安値 |
| 50カ月EMA | $65,631近辺 | 回復で$70,000も視野 |
| 恐怖と強欲指数 | 29(恐怖) | 前週28からほぼ横ばい |
| 24時間出来高 | 約$116億 | やや低調 |
| 時価総額 | 約$1.29兆 | 時価総額1位 |
| 史上最高値(参考) | $126,000 | 2025年10月に記録 |
テクニカル面では、$65,631の50カ月EMAが最大の関門です。CoinDCXによると、この水準を日足で明確に上抜けられれば$70,000への道が開ける一方、回復できなければ短中期的な弱含みが続くとされています。
下値については、$63,281近辺が目先の支持、その下の$58,115が月間安値として意識されています。恐怖と強欲指数は29と「恐怖」の水準にあり、市場心理の改善には至っていません。今後7日間は$58,115〜$65,631のレンジ内での推移が想定されています。



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
今週のビットコイン(BTC)にとって最大の焦点が、7月28〜29日のFOMCです。Crypto Briefingによると、市場は金利据え置きの確率を95%と織り込んでおり、暗号資産市場は「待合室」のような状態になっています。
問題は、その先の姿勢です。TechTimesによると、Warsh FRB議長は6月の会合で声明から利下げバイアスを削除し、18人のFOMCメンバーのうち9人が年内の利上げを見込む状況です。議長自身は独自の予測を提出せず、明確な先行き指針もありません。
一方、需給面には改善の兆しがあります。99Bitcoinsによると、米国の現物ビットコインETFは7月2日以降の2週間で約2億7,300万ドルの純流入を記録し、5月から6月にかけての約82億ドルの流出局面に終止符を打ちました。
ただし、資金の流れは不安定です。7月14日には米・イラン情勢の緊張を受けて約4億2,470万ドルの流出を記録しており、地政学リスクが再燃すれば回復の芽が一気に摘まれかねません。FOMCの結果と合わせて、注視が必要な局面です。



出典:Crypto Briefing(FOMC据え置き確率と市場の様子見)、99Bitcoins(ETF資金流入の回復と地政学リスク)
ビットコイン(BTC)のオンチェーンデータ
価格が膠着するなか、資金の流れには構造的な変化が表れています。ETFの動きを中心に、現在の需給を確認しておきましょう。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| ETF日次流入 | 約1億2,800万ドル | 7月20日時点 |
| 7月2日以降の累計流入 | 約2億7,300万ドル | 2週間の合計 |
| 5〜6月の流出総額 | 約82億ドル | 過去最悪水準 |
| 7月14日の単日流出 | 約4億2,470万ドル | 地政学リスクで一時逆流 |
99Bitcoinsによると、ETFの回復は7月2日の約2億2,170万ドルの流入から始まり、10日間続いた流出に終止符を打ちました。7月6日には1カ月ぶりの大規模流入となる約2億6,570万ドルを記録し、BlackRockのIBITがけん引しました。
ただし、流入額は5月から6月にかけての約82億ドルという流出規模に比べれば、まだごく一部を取り戻したにすぎません。ETFの資金は現物の売買に直結するため、この流れが1週間以上続くかどうかが、本格的な回復の判断材料になるとみられます。



出典:99Bitcoins(ETF資金フローの詳細)、Crypto Briefing(7月20日の日次流入額)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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