イーサリアム(ETH)は$1,850近辺で膠着しています。7月はビットコイン(BTC)を上回る戻りを見せましたが、$1,930で失速しました。今月の月足終値が今後の大きなトレンドを決めるとの見方があり、来週のFOMCがその行方を左右します。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月19日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,830〜$1,880近辺で推移しています。週末は目立った材料に乏しく、7月17日の半導体株安による下落から下げ渋ったまま、方向感を欠いた動きが続いています。
今週を振り返ると、ETHはビットコイン(BTC)を大きく上回る7日間で約11%の上昇を記録し、7月15日には$1,931の高値を付けました。しかし$1,900を維持できず、そこから約4%押し戻された形です。
注目すべきは、7月の月足終値です。複数のアナリストが、この終値が今後のトレンドを決める重要な分岐点になると指摘しています。来週のFOMCが、その方向性を左右する最大の変数となりそうです。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



今週BTCを上回る戻りを見せながら、$1,930で失速したETHの動きを、あなたはどう受け止めるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,850近辺で膠着しています。価格動向のセクションでは、$1,801の50日EMAと$1,960の抵抗という、今月の攻防を規定してきた構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、ETF資金の回帰と、大型アップグレードの延期という相反する材料を掘り下げます。
重要なのは、ETHの回復が「資金の力」で進んでいる点です。今週は7月14日だけで約5,840万ドル、週前半3日間では約9,600万ドルの資金がETF経由で流入しました。その大半がBlackRockの低コスト商品向けでした。
一方で、技術面の追い風は後ずれしています。大型アップグレード「Glamsterdam」は第3四半期後半へと延期され、目先の起爆剤を欠く状態です。つまり今のETHは、開発の進展ではなく、資金の流れに支えられているといえます。
資金の勢いに乗るのか、材料難を警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「価格の予想」ではなく「月末の終値とETF資金の継続性」という具体的な手がかりを見る視点を持って、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月19日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,830〜$1,880近辺で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円台後半の水準です。
週末は小動きにとどまり、7月15日に付けた高値$1,931からは約4%低い水準です。ただし週間ベースでは4%超の上昇を保っており、6月末の安値圏からの回復基調そのものは維持されています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月19日) | 約$1,830〜$1,880 | 約27万円台後半で推移 |
| 週末の値動き | ほぼ横ばい | 材料難で小動き |
| 今週の高値 | 約$1,931 | 7月15日に到達 |
| 週間変動率 | 約+4%超 | 回復基調は維持 |
| 直近レンジ | $1,800〜$1,950 | 今後1週間の想定範囲 |
| 上値抵抗 | $1,950、次に$2,000〜$2,050 | $2,050超で強気転換の見方 |
| 下値サポート | $1,806、次に$1,718 | $1,718割れで売り圧力 |
| 50日EMA | $1,801近辺 | 今月の攻防の中心 |
| 100日EMA | $1,945〜$1,960近辺 | 次の主要抵抗 |
| RSI(14) | 約59.6 | 中立的な水準 |
| 時価総額 | 約$2,240億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、50日EMAの$1,801が今月の攻防の中心です。CoinDCXによると、この水準を上回って月足を終えられれば、100日EMAの$1,960近辺への道が開けるとの見方があります。一方、$1,718を割ると再び売り圧力が強まるとされています。
より大きな節目は$2,050です。Coin Gabbarによると、7月の月足終値がこの水準を超えれば新たな上昇局面を見込む声がある一方、届かなければ$1,300〜$1,700への調整も想定されるとしています。RSIは約59.6と中立で、方向感は定まっていません。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
今週のイーサリアム(ETH)の相対的な強さを支えたのが、ETFへの資金回帰です。CoinDeskによると、米国の現物イーサリアムETFには週前半の3日間で約9,600万ドルが流入し、その大半がBlackRockの低コスト商品向けでした。
Phemexによると、7月14日単体では約5,840万ドルの流入があり、そのほぼ全額がBlackRockのETHAによるものでした。手数料の高いGrayscaleの商品からは流出が続いており、資金の移動先が明確に分かれています。
一方、技術面では逆風もあります。大型アップグレード「Glamsterdam」は、当初の2026年前半目標から第3四半期後半へと延期されました。ガス上限を6,000万から2億へ引き上げ、手数料を最大約78%削減する構想ですが、当面の起爆剤としては期待しにくい状況です。
加えて、上院民主党のCLARITY Act不支持により、規制の明確化への期待も後退しています。ステーキングやDeFiの法的な位置づけを左右するだけに、この停滞はETHにとって見過ごせない変数です。資金の流れが、当面の下支えの中心となっています。



出典:CoinDesk(ETF資金の回帰とBlackRockへの集中)、Coin Gabbar(Glamsterdamの延期と想定仕様)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
来週のイーサリアム(ETH)にとって最大の焦点が、7月28〜29日のFOMCです。Warsh FRB議長のもとで金融引き締めへの警戒が続いており、リスク資産全般に圧力がかかっています。
特にETHは、金利動向に敏感な資産です。米国債利回りが上昇すると、ステーキング利回り(年率約3%)の相対的な魅力が薄れ、機関投資家の資金が債券へ向かいやすくなります。FOMCの結果は、この綱引きの行方を左右します。
加えて、AI・半導体株の調整も引き続き重しです。ETHはナスダックとの相関が高く、テック株安の局面ではBTCより大きく下げやすい傾向があります。前週の下落局面では、BTCの約2倍下げました。
もっとも、今週のETF資金流入が示すように、機関投資家は現在の水準を「値ごろ」と見て買いに動いている面もあります。マクロの逆風と資金の追い風、どちらが優勢になるかがFOMCで問われることになります。



出典:Capital.com(Warsh議長下の金融環境とETHへの影響)、Phemex(ETF資金流入と機関投資家の姿勢)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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