イーサリアム(ETH)は、米国の6月CPIの好結果を受けて約5〜6%急伸し、$1,870台まで水準を切り上げました。ビットコイン(BTC)を上回る上昇率の裏には、CPIという追い風に加え、BitMineによる大型のETH買い増しという固有の材料があります。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月15日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、$1,870台まで急伸しました。直近24時間の上昇率は約5〜6%に達し、市場全体の約2.3%上昇を大きく上回る、際立ったパフォーマンスとなっています。
上昇を後押しした要因は二つあります。一つは、7月14日に発表された米国の6月CPIが予想を下回り、FRBの利下げ期待が高まったこと。もう一つは、ETHトレジャリー最大手のBitMineが約4,900万ドル相当のETHを買い増したことです。
マクロの追い風と企業の実需が重なり、ETHはビットコイン(BTC)を上回る強さを見せました。$1,900、そしてその先の$2,000という節目が、久々に視野に入りつつあります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



市場全体が上げる中で、ETHがひときわ大きく跳ねた理由を、あなたはどう捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、CPIの好結果を受けて$1,870台へ急伸しました。価格動向のセクションでは、$1,900の抵抗と$1,820の支持線をめぐる構図を整理します。そして、ファンダメンタルズのセクションでは、CPIという追い風と、BitMineのETH買い増しという固有材料を掘り下げます。
注目すべきは、ETHの上昇がマクロ要因だけで説明できない点です。同じ追い風を受けたビットコイン(BTC)の上昇が約4%だったのに対し、ETHは5〜6%上昇しました。この差を生んだのが、企業による実需の買いです。
ただし、急伸には反動もつきものです。テクニカル指標の一部は買われすぎ圏に達しており、短期的な利益確定の売りが出る可能性も指摘されています。勢いに乗るか、過熱を警戒するか、難しい局面でもあります。
マクロの追い風を信じるのか、急騰後の反動を警戒するのか。判断材料は交錯していますが、「なぜETHだけ強かったのか」という問いを起点に、ご自身なりに考えてみてください。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、2026年7月15日時点(JST)のデータでは、イーサリアム(ETH)は$1,870台で推移していました。日本円に換算すると、おおむね27万円台後半の水準です。
7月14日のCPI発表後、ETHは一時$1,877まで急伸しました。直近24時間で約5〜6%の上昇となり、前日まで上値を抑えていた$1,800の節目を明確に突破しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月15日) | 約$1,875 | 約27万円台後半で推移 |
| CPI後の高値 | 約$1,877 | $1,900の節目に接近 |
| 24時間上昇率 | 約+5〜6% | 市場平均を大きく上回る |
| 直近レンジ | $1,700〜$1,900 | レンジ上限を試す展開 |
| 上値抵抗 | $1,900、次に$2,000 | 突破で上昇に弾み |
| 下値サポート | $1,820、次に$1,750 | 後者は6月末からの防衛線 |
| RSI(14) | 約71 | 買われすぎ圏に接近 |
| ストキャスティクスRSI | 約95 | 短期過熱を示唆 |
| ステーキング比率 | 循環供給の約30% | 流動的供給を圧縮 |
| 時価総額 | 約$2,260億 | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | $4,953 | 2025年8月24日に記録 |
テクニカル面では、まず$1,900が目先の上値抵抗として意識されています。CaptainAltcoinによると、ここを突破できれば$2,000の心理的節目が視野に入る一方、下値は$1,820、さらに$1,750が支持帯として意識されています。
注意したいのは過熱感です。RSIは約71と買われすぎ圏に接近し、ストキャスティクスRSIは約95まで上昇しました。需要の強さを示す一方、急伸後の反動による調整にも警戒が必要な水準です。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
本日のイーサリアム(ETH)を押し上げた固有の材料が、ETHトレジャリー最大手BitMine Immersion Technologiesによる買い増しです。CaptainAltcoinによると、同社は約4,900万ドル相当の27,801ETHを取得し、保有量を約577万ETHへと積み上げました。
これはETH流通量の約4.8%に相当します。同社会長のTom Lee氏は、この買いが7月1日のRobinhood Chain稼働後の需要増加に連動していると述べ、利用者がETHを「単なる取引対象ではなく、通貨」として見始めていると指摘しました。
加えて、共同創業者のJoseph Lubin氏が、イーサリアムのレイヤー1の低い基本手数料モデルを擁護しました。手数料を低く保つことが、より多くの企業が基盤上で開発する動機になるとの主張です。エコシステムの拡大戦略が改めて示された形です。
一方、注意すべき材料もあります。coinmarketcapによると、米政府に関連するウォレットが約30,014ETH(約5,300万ドル相当)をCoinbase Primeへ移動させました。売却の前触れとも、単なる保管とも解釈でき、短期的な影響は不透明です。



出典:CaptainAltcoin(BitMineのETH買い増しとLubin氏の発言)、CoinMarketCap(米政府関連ウォレットのETH移動)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
本日のイーサリアム(ETH)の急伸を後押しした最大のマクロ材料が、7月14日発表の米国6月CPIです。CaptainAltcoinによると、CPIは予想の3.8%を下回る3.5%となり、投資家のリスク選好を一気に高めました。
インフレの鈍化は、FRBの利下げが従来の想定より早まるとの期待につながりました。金利が下がれば、市場に出回る資金が増え、ETHのようなリスク資産に追い風となります。米国株の先物も、CPI発表直後に上昇しました。
特にETHは、金利低下の恩恵を受けやすい資産とされます。利回りを生むステーキングという性質を持つため、金利環境の変化に敏感に反応する傾向があるためです。今回の上昇率がBTCを上回った一因ともみられます。
ただし、楽観は禁物です。CPIの鈍化は6月の原油安を反映したもので、足元では米・イラン情勢の再燃により原油が再び上昇しています。新任のWarsh FRB議長もタカ派姿勢を維持しており、追い風が続く保証はありません。



出典:CaptainAltcoin(6月CPIとリスク選好の高まり)、Crypto Times(CPIサプライズとETHの反応)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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