リップル(XRP)は7月10日、数週間にわたり上値を抑えてきた1.10ドルの抵抗線を出来高を伴って突破し、1.10ドル台を回復しました。ビットコイン(BTC)の上昇を追い風に、年初来で最も重要とされるテクニカル上の節目に挑む展開となっています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年7月11日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、長らく上値の壁となってきた1.10ドルを上抜け、市場の注目を集めています。
CoinDeskによると、リップル(XRP)は7月10日に1.10ドルの抵抗線を強い出来高を伴って突破し、一時1.1065ドルまで上昇しました。上抜け後も高値圏を維持し、押し戻されなかったことで、1.10ドルが新たな支持線として意識される展開となっています。
この上昇は、ビットコイン(BTC)が6万4,000ドル台まで反発した強さを追い風にしたものです。24時間では約2%高となりました。
Benzingaによると、リップル(XRP)は1年におよぶ下降トレンドラインに対し、3度目の挑戦を試みています。過去2回はいずれも失敗しており、今回の上抜けが定着するかどうかが最大の焦点です。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



1年間の下降トレンドに対する3度目の挑戦を、ついに訪れた転換点とみるべきか、それとも過去2回と同じ結末を警戒すべきか——見極めたいところではないでしょうか。
リップル(XRP)は数週間にわたり1.00〜1.05ドルの支持帯を守りながら、切り下がる高値に上値を抑えられてきました。今回、出来高を伴って1.10ドルを超えたことは、これまでの低調な上抜けの試みとは異なる意味を持ちます。
この後の価格動向・チャート概況では、上抜け後に意識される支持線と、次の上値抵抗の水準を整理します。ファンダメンタルズのセクションでは、9週連続を維持できるか瀬戸際にあるETF資金の流入や、Rippleの提携を巡る動きに触れます。
さらにマクロ環境との連動のセクションでは、ビットコイン(BTC)との連動や、規制期待が地合いを支える構図について掘り下げます。市場では、大口保有者の買い集めを強気の根拠とみる声がある一方、主要な移動平均線がなお上値に位置し、確認にはさらなる上昇が必要との慎重な声も残っています。
転換への期待と、なお残る慎重さ。その両方を見据えながら、今回の上抜けをどう捉えるか、読者自身の視点で考えていただきたい局面です。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月10日午後5時12分時点(米国東部時間)のデータでは、リップル(XRP)は1.10ドル前後で推移していました。日本円換算ではおおむね1XRP=約172円前後の水準です。
同日は1.0827ドルから1.1026ドルへと上昇し、日中高値は1.1065ドルに達しました。24時間の取引高は約7億ドルで、時価総額は約689億ドルとなっています。CoinDeskによると、上抜けの局面では出来高が24時間平均を約88%上回り、値動きに厚みを与えました。
テクニカル面では、Benzingaによると、リップル(XRP)は下降トレンドラインへの3度目の挑戦にあり、RSIが強気乖離を示しています。上値では1.1065〜1.13ドル、下値では1.0880ドルが意識される水準です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月10日) | 約1.10ドル | 1.10ドルの抵抗線を上抜け |
| 前日比 | 約+2% | 24時間ベース |
| 当日高値 | 約1.1065ドル | 出来高を伴う上抜け |
| 当日安値圏 | 約1.0827ドル | 上昇の起点 |
| 直近レンジ | 約1.07〜1.11ドル | 足元の値幅 |
| 上値抵抗① | 約1.1065〜1.11ドル | 当日高値・心理的節目 |
| 上値抵抗② | 約1.13〜1.19ドル | 勢い継続時の目標圏 |
| 下値サポート① | 約1.10ドル | 新たな支持線として試される |
| 下値サポート② | 約1.0880ドル | 割り込むと上抜け失敗 |
| 20日EMA | 約1.11ドル | 日足終値での上抜けが焦点 |
| 50日EMA | 約1.17ドル | 中期的な上値の壁 |
| 200日EMA | 約1.48ドル | 長期的な上値の壁 |
| 史上最高値(参考) | 約3.84ドル | 2018年1月に記録 |
史上最高値の約3.84ドルと比べると、現在の水準はなお7割ほど低い位置にあります。Benzingaによると、20日EMAの1.1119ドルを日足終値で上回れば、今回の挑戦が過去2回と異なる最初の裏付けになるとされます。まずは1.10ドルの維持が焦点です。



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
ファンダメンタルズ面では、資金フローと提携を巡る動きが交錯しています。Benzingaによると、現物XRPのETFは9週連続で純流入を記録し、累計で14.8億ドルを集めてきましたが、7月9日までの週次データでは約729万ドルの純流出となり、連続記録の維持が瀬戸際となっています。
Benzingaによると、仮に連続記録が途切れても、累計14.8億ドルの流入という実績は残ります。ただ、年初来で最も重要なテクニカル上の上抜けを試すタイミングでの流出は、市場心理の変化を示す可能性があるとされます。
提携面では、話題を呼んだ動きもありました。CoinMarketCapによると、Rippleは米国の大学スポーツチーム「カンザス・ジェイホークス」のユニフォームにXRPのロゴを掲載する契約を結びましたが、Benzingaによると、価格が低迷するなかでの提携に、コミュニティの一部からは批判の声も上がりました。
一方、明るい材料も続いています。オンチェーンデータでは大口保有者の買い集めが続いており、供給の引き締まりを示唆するとの見方があります。加えて、Swiftのブロックチェーン基盤にリップル(XRP)と関連の深い銀行が参加したことも、決済分野での存在感を示す材料と受け止められています。



出典:Benzinga(ETF資金フローと提携への反応)、CoinMarketCap(Rippleの提携とSwiftの動き)
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
今回の上抜けは、リップル(XRP)がビットコイン(BTC)や市場全体の地合いと強く連動していることを改めて示しました。CoinDeskによると、リップル(XRP)の上昇は、ビットコイン(BTC)が6万4,000ドル台まで反発した強さを追い風にしたものです。
市場全体では、中東情勢の緊張が続くなかでも、投資家の関心が地政学リスクから米国の規制動向へと移りつつあります。暗号資産の市場構造を定めるCLARITY法案への期待が、リップル(XRP)を含む主要銘柄の底堅さを支えています。
市場の次の焦点は、7月14日発表の消費者物価指数(CPI)です。中東情勢に伴う原油高がインフレ懸念を残すなか、この結果が利上げ観測の後退という足元の支えを左右するとみられます。
当面のリップル(XRP)の値動きは、個別の材料に加え、ビットコイン(BTC)の動向やマクロ環境に左右されやすい状況が続くとみられます。



当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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