リップル(XRP)は7月9日、前日の安値から持ち直して1.09ドル前後まで回復しました。テクニカル上は下降チャネルからの上抜けが指摘される一方、ETF資金の流出が続くなど、機関投資家の需要はなお本格回復に至っていません。
リップル(XRP) 相場解説(2026年7月10日)
リップル(XRP)の注目ポイント
本日のリップル(XRP)は、前日のイラン情勢を巡る下落から持ち直し、1.09ドル前後の狭いレンジで推移しています。
CoinDeskによると、リップル(XRP)は7月9日午後時点で約1.09ドルと、前日につけた1.07ドル付近の安値から反発しました。ただ、7月4日の直近高値である1.18ドルにはなお届いていません。
crypto.newsによると、米・イランの緊張に伴う売りが一巡し、リスク選好がやや戻ったことが反発を後押ししました。もっとも、今週は暗号資産市場全体で4億ドルを超える清算が発生しており、アルトコイン市場の地合いは慎重なままです。
市場では、テクニカル上の上抜けを好感する見方がある一方、1.00〜1.05ドルの支持帯を守れるかどうかに引き続き関心が集まっています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



チャート上の上抜けを回復の兆しとみるべきか、それとも資金流出が続く現実を重くみるべきか——判断が分かれるところではないでしょうか。
リップル(XRP)は数週間にわたり1.00〜1.05ドルの支持帯を守り続けていますが、主要な移動平均線はいずれも上値に位置し、短期的な地合いはなお重い状態です。
この後の価格動向・チャート概況では、支持帯と上値抵抗の水準、そして注目される下降チャネルの上抜けについて整理します。地政学・国際情勢のセクションでは、イラン情勢がリップル(XRP)を含む市場全体にどう影響したかを掘り下げます。
さらにファンダメンタルズのセクションでは、ETF資金の流出や、Rippleが相次いで発表した提携、そしてCLARITY法案の行方といった、価格の裏で進む材料を整理します。市場では、テクニカルの改善を次の上昇への布石とみる声がある一方、機関投資家の需要が戻らなければ上値は限られるとの慎重な声も残っています。
期待と現実の綱引きを、どう捉えるか。目先の値動きにとらわれすぎず、読者自身の視点で考えていただきたい局面です。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月9日午後1時1分時点(米国東部時間)のデータでは、リップル(XRP)は1.09ドル前後で推移していました。日本円換算ではおおむね1XRP=約177円前後の水準です。
前日の7月8日には一時1.07ドル付近まで下落したのち、7月9日には1.09ドル前後まで持ち直しました。24時間の取引高は約6億〜10億ドルと低調で、方向感を欠く展開が続いています。
テクニカル面では、crypto.newsによると、リップル(XRP)は0.382フィボナッチ水準の1.076ドルを回復し、上値では清算が集中する1.14ドル、1.18ドルが意識されています。アナリストのGerla氏は、下降チャネルからの上抜けとRSIの強気乖離を指摘しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月9日) | 約1.09ドル | 前日安値から持ち直し |
| 前日比 | ほぼ横ばい〜小幅高 | 24時間ベース |
| 直近高値 | 約1.18ドル | 7月4日に到達 |
| 直近の安値 | 約1.07ドル | 7月8日につけた安値 |
| 直近レンジ | 約1.07〜1.18ドル | 足元の値幅 |
| 上値抵抗① | 約1.14ドル | ショート清算が集中 |
| 上値抵抗② | 約1.18ドル | 50日移動平均線・直近高値 |
| 下値サポート① | 約1.07ドル | 上抜け構造維持の目安 |
| 下値サポート② | 約1.00〜1.05ドル | 数週間守られる支持帯 |
| 20日移動平均線 | 約1.05ドル | 横ばいに転換 |
| 200日移動平均線 | 約1.46〜1.52ドル | 長期的な上値の壁 |
| 史上最高値(参考) | 約3.84ドル | 2018年1月に記録 |
史上最高値の約3.84ドルと比べると、現在の水準はなお7割ほど低い位置にあります。crypto.newsによると、1.07ドルを割り込むと上抜け構造が崩れ、6月の安値である1.01ドル付近が意識される展開になるとされます。まずは支持帯の維持が焦点です。



リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日の値動きの背景には、中東情勢の推移があります。crypto.newsによると、米国がイランの軍事目標を攻撃し、トランプ米大統領が従来の停戦の枠組みの終了を正式に表明したことで、市場全体にリスク回避の動きが広がりました。
リップル(XRP)はビットコイン(BTC)よりも値動きの大きいアルトコインに分類され、地政学リスクの高まりに対して相対的に大きく反応しやすい特性があります。今週の下落局面では、リップル(XRP)だけで860万ドルを超える買い持ちの清算が発生しました。
crypto.newsによると、中東情勢がさらに緊迫すれば、再びリスク回避の動きが強まり、リップル(XRP)のような資産に売り圧力がかかる可能性があるとされます。前日からのリスク選好の回復は、あくまで緊張が一服したことによるものです。
当面のリップル(XRP)の値動きは、中東情勢の展開に神経質に反応しやすい地合いが続くとみられます。



リップル(XRP)のファンダメンタルズ
ファンダメンタルズ面では、明るい材料と慎重な材料が交錯しています。CryptoPotatoによると、Rippleは7月上旬に複数の提携を相次いで発表しました。米国の大学スポーツチーム「カンザス・ジェイホークス」のユニフォームにXRPのロゴが掲載されるほか、米サプライチェーン企業がXRP Ledgerを製品認証システムに採用したとされます。
ただし、CryptoPotatoによると、こうした好材料が相次いでも、リップル(XRP)の目立った上昇にはつながっていません。好材料が価格に直結しにくい状況が続いています。
需給面では慎重な見方が優勢です。crypto.newsによると、現物XRPのETFは7月8日に約729万ドルの純流出を記録し、3月以来で最大の1日あたり流出額となりました。機関投資家の需要は、まだ本格的な回復には至っていません。
加えて、暗号資産の分類を定めるCLARITY法案について、7月4日の成立目標が見送られたことも、規制の明確化を期待していた投資家心理の重しとなっています。ただ、CoinDeskによると、新たな草案が来週にも公表される可能性が報じられており、進展が待たれる状況です。



出典:CryptoPotato(Rippleの提携)、crypto.news(ETF資金流出とCLARITY法案)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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