ビットコイン(BTC)は7月8日、トランプ米大統領がイランとの停戦の終了を宣言したことを受けて6万2,000ドル台まで下落しました。中東情勢の再燃が原油高とインフレ懸念を呼び、7月に入って続いた反発基調に急ブレーキがかかっています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年7月9日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
本日のビットコイン(BTC)は、地政学リスクの再燃を受けて下落に転じ、リスク回避的な地合いのなかで上値が重い展開となっています。
CoinDeskによると、トランプ米大統領がイランとの停戦を「終わった」と表明し、米国とイランが再び空爆を応酬したことで、暗号資産と株式がそろって下落しました。ビットコイン(BTC)は7月8日午後時点で6万2,100ドル付近と、24時間で約2.4%下落しました。
停戦の崩壊は原油価格の上昇を通じてインフレ懸念を再燃させており、これが利上げ観測の後退を支えにしてきた足元の相場にとって逆風となっています。
7月4日に6万3,000ドル台を回復した勢いは、この地政学ショックでいったん失速しました。市場の関心は、中東情勢の推移と7月14日発表の消費者物価指数(CPI)に集まっています。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



今回の下落を、反発トレンドの終わりとみるべきか、それとも一時的な外部要因による調整とみるべきか——冷静に切り分けたいところではないでしょうか。
ビットコイン(BTC)は7月に入って6万4,000ドル台まで反発しましたが、その地盤はまだ厚いとは言えません。今回のように外部からのショックが加わると、下値を試しやすい状況が続いています。
この後の価格動向・チャート概況では、下落局面で意識される下値サポートと、反発のカギとなる水準を整理します。地政学・国際情勢のセクションでは、イラン情勢の再燃が相場にどう波及したかを掘り下げます。
さらにマクロ環境との連動のセクションでは、原油高が呼ぶインフレ懸念と、ビットコイン(BTC)の「価値の保存手段」としての側面に触れます。市場では、インフレ観測の高まりがかえってビットコイン(BTC)への資金流入を促すとの見方がある一方、リスク回避の動きが優勢になれば下押しが続くとの慎重な声も残っています。
相反する力が働くなかで、目先の下落にどう向き合うか、読者自身の視点で考えていただきたい局面です。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月9日午前0時51分時点(米国東部時間)のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万2,303ドル台で推移していました。日本円換算ではおおむね1BTC=約1,010万円前後の水準です。
前日の7月8日には、停戦崩壊の報を受けて一時6万2,100ドル付近まで下落し、24時間で約2.4%安となりました。24時間の取引高は約132億ドルと、リスク回避の売買が膨らんだことで増加しています。
直近では、7月7日に6万4,400ドルの直近高値をつけたのち、地政学ショックで6万2,000ドル台まで押し戻される流れとなりました。上値では6万4,000ドル、下値では6万0,000ドルが意識される水準です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月9日) | 約6万2,303ドル | 地政学リスクで下落 |
| 前日比 | 約-2% | 24時間ベース |
| 週間騰落率 | ほぼ横ばい〜小幅高 | 反発分を一部吐き出し |
| 直近高値 | 約6万4,400ドル | 7月7日に到達 |
| 直近の安値 | 約5万8,190ドル | 6月25日の21カ月ぶり安値 |
| 直近レンジ | 約6万2,000〜6万4,400ドル | 足元の値幅 |
| 上値抵抗① | 約6万4,000ドル | 回復のカギとなる節目 |
| 上値抵抗② | 約6万5,700ドル | 50日EMAが意識される水準 |
| 下値サポート① | 約6万0,000ドル | 心理的節目 |
| 下値サポート② | 約5万8,190ドル | 下抜け時の警戒水準 |
| 24時間取引高 | 約132億ドル | リスク回避で増加 |
| 時価総額 | 約1.23兆ドル | 時価総額1位 |
| 史上最高値(参考) | 約12万8,198ドル | 2025年10月6日に記録 |
史上最高値の約12万8,198ドルと比べると、現在の水準はなお5割ほど低い位置にあります。今回の地政学ショックをこなして6万0,000ドルの節目を維持できるかが、反発基調を保てるかの目安とみられます。



ビットコイン(BTC)と地政学・国際情勢
本日の下落の最大の要因は、中東情勢の再燃です。CoinDeskによると、トランプ米大統領がイランとの停戦の終了を宣言し、米国とイランが空爆を応酬したことで、市場全体にリスク回避の動きが広がりました。
TheStreetによると、この停戦崩壊は、原油価格の急騰で始まった今回の紛争を巡る市場の楽観に、終止符を打つものとされます。地政学リスクの高まりが、株式と暗号資産の両方に売り圧力をかけました。
ビットコイン(BTC)関連銘柄も下落し、CoinDeskによると、Strategyが3.6%安、Coinbaseが2.5%安となりました。地政学リスクは予測が難しく、事態の推移次第で相場が大きく振れやすい状況が続くとみられます。
当面のビットコイン(BTC)の値動きは、中東情勢の展開に神経質に反応しやすい地合いが続くとの見方があります。



出典:CoinDesk(停戦崩壊と関連銘柄の下落)、TheStreet(停戦終了と市場の反応)
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
今回の局面は、地政学リスクとマクロ環境が密接に絡み合っていることを示しています。CoinDeskによると、原油高がインフレ期待を押し上げており、これがビットコイン(BTC)にとって複雑な意味を持っています。
一方で、CoinDeskによると、インフレ期待の高まりは、金やビットコイン(BTC)のような「価値の保存手段」とされる資産にとって支援材料にもなりえます。消費者が高インフレを予想する局面では、資産の一部をこうした資産に振り向ける動きが出るためです。
ただし、足元ではリスク回避の売りが優勢となり、この「価値の保存手段」としての側面は価格に反映されていません。市場は、インフレ懸念とリスク回避のどちらが優勢になるかを見極めようとしています。
次の焦点は7月14日発表の消費者物価指数(CPI)です。ここで物価の上振れが確認されれば、利上げ観測の後退という足元の支えが揺らぐ可能性もあり、注視が必要とみられます。



出典:CoinDesk(原油高とインフレ期待、価値の保存手段としての側面)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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