イーサリアム(ETH)は7月4日の大幅反発後、7月5日は1,780ドル台で小幅に値を戻す展開となりました。週間では約12%高という強い上昇を維持しており、市場は反発の持続力を見極める局面に入っています。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年7月6日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、7月4日に記録した週間12%高という強い反発の勢いが一服し、1,780ドル台で値固めする動きを見せています。
相場を支えているのは、7月初旬の弱い米雇用統計を起点としたリスク資産全体の地合い改善です。FRBの利上げ観測が後退したことで、6月末に沈んだ複数年ぶりの安値圏からの回復が続いています。
CoinDeskによると、7月5日午後時点のイーサリアム(ETH)は1,784ドルで、24時間ではやや軟調となったものの、週間ベースでは約12%高と主要銘柄の中でも際立った上昇を維持しています。
市場では、機関投資家によるETHの買い集めや、ETF資金の流入再開といった需給の改善が、反発を下支えする材料として注目されています。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



週末の小休止を、上昇一服とみるべきか、それとも次の上値を試すための足場固めとみるべきか——受け止め方が分かれるところではないでしょうか。
イーサリアム(ETH)は6月末に1,540ドル前後の複数年ぶりの安値圏まで沈んだのち、7月に入って12%高の力強い反発を演じました。今回の値固めは、その反発が一時的な戻りにとどまるのか、底入れの起点となるのかを見極める材料となります。
この後の価格動向・チャート概況では、反発後に意識される上値抵抗と、下値の防衛ラインとなる水準を整理します。マクロ環境との連動のセクションでは、金利・ドルの動きとイーサリアム(ETH)の関係、そして月末のFOMCに向けた市場の見方を掘り下げます。
さらにファンダメンタルズのセクションでは、大口保有企業によるETHの買い集めや、機関投資家向けの動きなど、需給面の変化に触れます。市場では、記録的なネットワーク利用というファンダメンタルズの強さがある一方、テクニカル指標には慎重な見方も残るなど、評価が交錯しています。
強気と弱気の材料が入り混じるなかで、今回の上昇を素直に追うべきか、慎重に見極めるべきか、読者自身の視点で捉えていただきたい局面です。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月5日午後2時53分時点(米国東部時間)のデータでは、イーサリアム(ETH)は1,784ドル台で推移していました。日本円換算ではおおむね1ETH=約27万円前後の水準です。
同時点の24時間変動率は約マイナス0.5%と小幅な下落となり、前日の急反発から一服する形となりました。24時間の取引高は約49億ドルで、時価総額は約2,153億ドルと、依然として時価総額2位を維持しています。
直近では、6月末に1,540ドル前後の複数年ぶり安値圏まで下落したのち、7月に入って急反発し、1,780ドル台まで値を戻す流れとなりました。上値では1,800ドルの心理的節目、下値では1,650ドル前後が意識される水準です。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月5日) | 約1,784ドル | 反発後の値固め局面 |
| 前日比 | 約-0.5% | 24時間ベース、小幅下落 |
| 週間騰落率 | 約+12% | 主要銘柄の中でも際立つ反発 |
| 直近高値 | 約1,795ドル | 7月4日に到達 |
| 直近の安値 | 約1,540ドル | 6月末の複数年ぶり安値圏 |
| 直近レンジ | 約1,540〜1,795ドル | 反発局面の値幅 |
| 上値抵抗① | 約1,800ドル | 心理的節目 |
| 上値抵抗② | 約1,865ドル | 50日移動平均線が意識される水準 |
| 下値サポート① | 約1,650ドル | 200日移動平均線が意識される水準 |
| 下値サポート② | 約1,540ドル | 下抜け時の警戒水準 |
| 24時間取引高 | 約49億ドル | 週末で薄商い |
| 時価総額 | 約2,153億ドル | 時価総額2位 |
| 史上最高値(参考) | 約4,946ドル | 2025年8月に記録 |
史上最高値の約4,946ドルと比べると、現在の水準はなお6割以上低い位置にあります。今回の反発が本格的な回復につながるかは、1,800ドルの心理的節目を上抜けし、1,865ドル前後の50日移動平均線を回復できるかが一つの目安とみられます。



イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
今回の反発局面は、イーサリアム(ETH)がマクロ環境と強く連動していることを改めて示しました。相場を支えているのは、7月初旬の弱い米雇用統計を受けた利上げ観測の後退です。
非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回ったことで、金利低下とドル安が進み、流動性に敏感なイーサリアム(ETH)を含む暗号資産に買い戻しが入りました。CoinDeskによると、7月4日には主要銘柄がそろって上昇する展開となりました。
市場の次の焦点は、7月28〜29日に開催されるFOMCに移っています。ここでハト派的なトーンが示されればリスク資産の支援材料となる一方、タカ派的な内容となれば下押し圧力がかかるとの見方もあります。
イーサリアム(ETH)の当面の値動きは、ビットコイン(BTC)との連動を含め、こうしたマクロ環境に左右されやすい状況が続くとみられます。金利・ドルの動向とあわせて、月末の政策判断が方向性を決める重要な分岐点となりそうです。



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
需給面では、機関投資家によるETHの買い集めが引き続き注目されます。CoinDeskによると、企業として2番目に多くETHを保有する大口保有者が7月2日に約785万ドル相当の5,000ETHを購入し、昨年10月以来となる買い増しに踏み切りました。
この保有者は約18億ドルの含み損を抱えているとされますが、それでも買い増しに動いた点は、現在の水準を長期的な蓄積の好機とみる姿勢を示唆しているとの見方があります。
加えて、機関投資家向けの動きも活発化しています。CoinMarketCapによると、7月1日には銀行や資産運用会社の受け皿となる非営利団体「Ethereum Institutional」が発足したほか、7月2日にはAnchorageが規制対応の保管サービス内でLidoステーキングを可能にする統合を発表しました。
一方、ネットワーク面では、アクティブアドレスや取引件数が過去最高圏に達しているとの報告もあり、利用実態の強さが長期的な価値を支える材料として指摘されています。ただし、テクニカル指標には慎重な見方も残っています。



出典:CoinDesk(大口保有者の買い増し)、CoinMarketCap(機関投資家向けの動きとネットワーク活動)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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