ビットコイン(BTC)は7月2日、6万ドル台を回復し、記録的に弱かった6月から一転して小反発しています。FRBのウォーシュ議長がインフレ鈍化に言及したことで利上げ警戒がやや和らぎ、7月は季節的に強い月とされることも支えとなっています。ただ、本格反転には本日の米雇用統計など複数の関門が残ります。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年7月2日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、6万ドル台を回復しました。前日夜の安値から約5%戻し、24時間ではおよそ3%の上昇です。約20%安と記録的に弱かった6月を終え、7月入りは反発でスタートしています。
反発の背景には、FRBのウォーシュ議長の発言があります。議長がインフレ上昇圧力の低下に言及したことで、追加利上げへの警戒がやや和らぎました。7月が季節的にビットコインの強い月とされることも、心理的な支えです。
本日のビットコイン(BTC)は、記録的な下落からの反発局面にありますが、その持続力が試される段階にあります。投資家にとっては、この反発が本物のトレンド転換なのか、それとも一時的な戻りなのかを見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



記録的な下落から反発に転じたいま、あなたはこの戻りをトレンド転換の始まりと見るか、それとも売られ過ぎの反動にすぎないと捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万ドルを回復するなか、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、安値からの反発と、200週移動平均線という長期の節目を確認します。
マクロ環境のセクションでは、ウォーシュ議長の発言と、本日発表される米雇用統計の重要性を整理します。ファンダメンタルズのセクションでは、記録的だったETFの資金流出と、金融機関による目標株価の引き下げを取り上げます。
注目すべきは、7月の季節性という追い風がある一方、ETFの資金流出という逆風がなお残っている点です。目先の反発に期待するのか、それとも本格反転に必要な条件を冷静に見極めるのか。今の相場は、その両面を見る視点を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、7月2日のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万ドル台前半で推移していました。前日1日には一時5万7891ドルの安値を付けたのち、6万377ドルまで戻す場面があり、その後も6万ドルを挟んで推移しています。
6月は月間で約20%安と、2026年で最悪の下落月となりました。7月に入ってからは、これまでのところ約2.7%上昇しています。10月の史上最高値の約12万6000ドルからは、半値以上下回る水準です。
テクニカル面で最も重要なのが、5万8000〜6万ドルの支持帯と、その近辺にある200週移動平均線(約5万9000〜6万1000ドル)です。CryptoTimesによると、過去のサイクルの大底はこの200週線付近で形成されることが多く、ここを維持し週足で6万ドルを回復できるかが、反発が本物かを見極める鍵とされています。下値では5万7900ドルが当面の危険水域です。市場心理を示すFear & Greed Indexは15と「極度の恐怖」圏にとどまりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(7月2日) | 約6万ドル台前半 | 安値から反発 |
| 前日比 | 約+3%(24時間) | 7月は約+2.7% |
| 前日安値(7月1日) | 約5万7891ドル | 安値から約5%戻す |
| 6月月間騰落率 | 約-20% | 2026年で最悪の月 |
| 上値抵抗 | 約6万4000〜6万4100ドル | 回復で地合い改善 |
| 下値サポート | 約5万7900ドル | 割れると5万3800ドルが視野 |
| 200週移動平均線 | 約5万9000〜6万1000ドル | 長期的な大底の目安 |
| 20日移動平均線(EMA) | 約6万2450ドル | 反転にはまず奪回が必要 |
| 14日RSI | 30台 | 売られ過ぎ寄り |
| Fear & Greed Index | 15(極度の恐怖) | 市場心理は慎重 |
| 時価総額 | 約1.19兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6080ドル(2025年10月) | 現値は同水準から半値以下 |



ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
本日の反発のきっかけとなったのが、FRBのウォーシュ議長の発言です。Yahoo Financeによると、議長は欧州中央銀行(ECB)のフォーラムで、インフレ上昇圧力の低下に言及しました。これを受けて、市場では追加利上げへの警戒がやや和らぎ、リスク資産への売り圧力が緩みました。
もっとも、議長は先行きの金融政策について明確な指針は示しませんでした。CoinDeskによると、議長は7月の会合で政策をめぐる「活発な議論」があるとの見方を示すにとどめ、インフレ圧力が一時的なものかどうかについては明言を避けました。米10年債利回りは4.50%まで上昇しており、金融引き締め的な地合いは続いています。
目先の最大の焦点は、本日発表される6月の米雇用統計です。雇用の強弱が金融政策の見通しを左右し、ビットコインの方向にも影響するとみられます。加えて、7月28〜29日にはFOMCが控えており、当面はマクロ指標の結果が相場を動かす展開が続くとみられます。



出典:Yahoo Finance(ウォーシュ議長の発言・利上げ警戒の後退)、CoinDesk(議長発言の詳細・金利動向・雇用統計)
ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
足元の反発の一方で、需給面の逆風はなお残っています。CoinDeskによると、米スポットビットコインETFは6月に約45億ドルの純流出を記録し、過去最悪の月となりました。9営業日連続の資金流出で6月を終えており、機関投資家の需要の弱さが鮮明です。
この需要の弱さを受けて、金融機関は目標株価の引き下げに動いています。Yahoo Financeによると、シティグループはビットコインの1年後の目標を11万2000ドルから8万2000ドルへと引き下げました。ETFの資金流出、投資家の関心の薄れ、米国の暗号資産規制の遅れを理由に挙げています。
もっとも、明るい兆しもあります。CoinDeskによると、暗号資産関連株は本日総じて上昇し、マイケル・セイラー氏のStrategyは11.5%高、額面割れが懸念された優先株STRCも88ドルへと戻しました。加えて、CryptoQuantのキ・ヨンジュ氏は、市場を動かすのに必要な資金の規模は変わったものの、長期的な強気の構造は損なわれていないとの見方を示しています。目先の需要の弱さと、悪材料の出尽くし感が交錯する局面です。



出典:CoinDesk(ETFの過去最悪の流出・関連株の反発・市場構造)、Yahoo Finance(シティグループの目標引き下げ)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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