イーサリアム(ETH)は6月28日、1560ドル前後で2026年の安値圏を漂っています。週末の薄商いのなか、売られ過ぎの状態が続く一方、大口の保有企業は安値で買いを再開しており、確信ある買いと、それを支える仕組みの危うさが交錯しています。1500ドルの防衛が当面の最大の焦点です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年6月28日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
イーサリアム(ETH)は、1560ドル前後で推移し、2026年の安値圏にあります。前日には一時1512ドルまで下落し、1500ドルの大台が目前に迫りました。週末の薄商いで、値動きは限定的です。
テクニカルでは売られ過ぎが続く一方、需給面では大口の保有企業が安値で買いを再開する動きが見られます。確信に基づく買いと、その買いを支える仕組みの危うさが、同時に意識される局面です。
本日のイーサリアム(ETH)は、1500ドルの重要な節目を前に、売られ過ぎからの反発の芽と、安値圏での企業の買いが交錯する局面にあります。投資家にとっては、この買いが下値を支えきれるのかを見極める場面です。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



大口が安値で買い向かう一方でその仕組みに危うさも残るいま、あなたはこの買いを底入れの支えと見るか、それともなお慎重に見るべき段階と捉えるでしょうか。
本日のイーサリアム(ETH)は、1500ドルを目前に底固めを探りながら、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、安値圏での推移と、売られ過ぎを示すテクニカル構造を確認します。
ファンダメンタルズのセクションでは、安値で買いを再開した大口保有企業の動きと、その戦略が抱える反射的なリスクを整理します。オンチェーンデータのセクションでは、長く眠っていた大口資金の売却と、ステーキングによる供給の固定を取り上げます。
注目すべきは、企業の確信ある買いが下値を支える一方、その買いを支える仕組みが価格下落に弱いという危うさも抱えている点です。目先の弱さに動揺するのか、それとも需給の綱引きを冷静に見極めるのか。今の相場は、その両面を切り分けて見る視点を投資家に求めているといえそうです。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月28日のデータでは、イーサリアム(ETH)は1556〜1580ドル前後で推移していました。前日終値の1654ドルからは下落し、24時間の値幅はおよそ1512〜1572ドルでした。週末で出来高は約59億ドルと、平常時の半分程度に細っています。
6月16日に付けた1847ドルの高値から、大きく水準を切り下げました。8月の史上最高値の約4946ドルからは、約68%下回る水準です。2月のパニック安と重なる1600ドルを割り込んで以降、1500〜1550ドルが最後の重要な支持帯として意識されています。
テクニカル面では、20日・50日・200日のいずれの移動平均線も大きく下回り、強い弱気基調が続いています。14日RSIは29前後と売られ過ぎ圏にあり、短期的な反発の可能性も残ります。複数の市場分析によると、当面は1512ドルを維持できるかが焦点で、これを割ると1450ドルが視野に入る一方、1600ドルの回復が反発の条件とされています。市場心理を示すFear & Greed Indexは13と「極度の恐怖」圏にとどまりました。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月28日) | 約1556〜1580ドル | 2026年の安値圏で推移 |
| 前日終値 | 約1654ドル | そこから下落 |
| 24時間レンジ | 約1512〜1572ドル | 1500ドルが目前に |
| 上値抵抗 | 約1600ドル / 1708ドル | 反発には奪回が必要 |
| 下値サポート | 約1500〜1512ドル | 割れると1450ドルが視野 |
| 50日移動平均線 | 約1865ドル前後 | 価格は大きく下回る |
| 200日移動平均線 | 約1668〜2317ドル | 下回り中期は弱含み |
| 14日RSI | 29前後 | 売られ過ぎ圏 |
| Fear & Greed Index | 13(極度の恐怖) | サイクルで最も深い悲観 |
| 24時間出来高 | 約59億ドル | 週末で細る |
| 史上最高値(参考) | 約4946ドル(2025年8月) | 現値は同水準から約68%下 |



イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
安値圏のイーサリアム(ETH)を需給面で支えているのが、大口保有企業の買いです。crypto.newsによると、保有規模で世界第2位のSharpLinkが、6月25日に約785万ドル相当の5000ETHを購入しました。8カ月ぶりの買いで、価格が2026年の安値を試す局面での再参入となります。同社の保有は約87万6000ETH、平均取得単価は約3609ドルで、現在は約17億ドルの含み損を抱えています。
最大の保有企業BitMineも、蓄積を続けています。同社の保有は約567万ETHと総供給量の約4.7%に達し、目標とする「5%」までの約94%に到達しました。保有の8割超を自社のステーキング基盤で運用し、年間約2億6800万ドルの利回りを生んでいます。会長のトム・リー氏は、現在を「クリプトの春の初期段階」と位置づけています。
もっとも、この戦略には反射的なリスクも潜んでいます。crypto.newsによると、こうした企業の買い増し能力は、株価を通じた資金調達に依存しており、株価はイーサリアムの価格に連動します。価格が下がると資金調達が細り、買いを支えられなくなる構造です。ビットコインのStrategyと同様、保有企業の株価が保有資産の価値を下回る「ディスカウント」が広がれば、買いを支える仕組みが揺らぐ点には注意が必要です。確信ある買いと、その買いを支える仕組みの危うさが共存しています。



出典:crypto.news(SharpLinkの買い・含み損)、crypto.news(BitMineの保有・ステーキング・反射的リスク)
イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
需給面では、相反する動きも確認されています。Lookonchainのデータを引用したcoinbirdによると、2018年に約830ドルで37,602ETHを取得し長く眠っていた4つのウォレットが、6月26日に33,623ETHを約1560ドルで売却しました。売却額は約5250万ドル、利益は約2740万ドルにのぼります。
注目すべきは、その「割り切り」です。2021年や2025年の強気相場では、これらのウォレットの含み益は1億5000万ドルを超えていました。最終的に実現した利益は、その5分の1以下にとどまります。下落相場のなかで、長期保有者が利益を確定させる動きが続いている表れです。
一方で、供給を絞る動きも働いています。複数のデータによると、ネットワーク全体で約4000万ETH近くがステーキングで固定され、流通市場から引き上げられています。大口企業も保有の大半をステーキングしており、これは売り圧力を減らす要因です。長期保有者の利益確定売りと、ステーキングによる供給固定という、相反する力がせめぎ合っています。
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 休眠ウォレットの売却 | 33,623ETH | 2018年取得分、約5250万ドル |
| 実現利益 | 約2740万ドル | 強気相場時の含み益の5分の1以下 |
| ステーキング固定量 | 約4000万ETH近く | 流通市場から引き上げ |
| 大口のステーキング比率 | 8割超 | 売り圧力を低減 |



出典:coinbird(休眠ウォレットの売却、Lookonchain・Arkham引用)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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| 社名 | 株式会社NET MONEY(NET MONEY Co.,Ltd.) |
|---|---|
| 設立 | 2024年11月13日 |
| 代表取締役 | 竹原 壮起 |
| 住所 | 〒140-0002 東京都品川区東品川2丁目3番12号 Tennozu Bay Tower 22階 |
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