ビットコイン(BTC)は6月22日、6万4000ドル台で下げ止まりの動きを見せています。前週末にかけて最大の法人保有者Strategyの優先株STRCが額面を大きく下回ったことで、同社の資金調達構造への懸念が市場の最大のテーマとなり、新たな週を慎重に迎えています。
ビットコイン(BTC) 相場解説(2026年6月22日)
ビットコイン(BTC)の注目ポイント
ビットコイン(BTC)は、6万4000ドル台で推移し、前週の続落からはやや下げ止まりつつあります。FOMCのタカ派姿勢に端を発した調整が、ようやく一服する兆しも見られます。
市場の関心を最も集めているのが、最大の法人保有者Strategyの優先株STRCです。同株が額面の100ドルを大きく下回って取引されたことで、同社のビットコイン買い増しの仕組みが揺らいでいるとの懸念が広がりました。
本日のビットコイン(BTC)は、この企業をめぐる構造的な懸念を抱えつつ、下値の堅さも試される局面にあります。投資家にとっては、この懸念が現実の売り圧力になるのか、それとも過度な不安なのかを見極めることが重要です。
ZUU Web3 竹原ビットコイン(BTC)に関するZUU Web3の見解



一つの企業の財務をめぐる不安が相場を覆ういま、あなたはこの懸念を構造的なリスクと見るか、それとも行き過ぎた不安と捉えるでしょうか。
本日のビットコイン(BTC)は、6万4000ドル台で下げ止まりを探りながら、複数の材料が交錯しています。価格動向のセクションでは、続落からの一服と、移動平均線を下回るテクニカル構造を確認します。
ファンダメンタルズのセクションでは、市場の最大のテーマとなったStrategyのSTRCをめぐる懸念と、それに対する冷静な見方の両方を整理します。マクロ環境のセクションでは、相場の土台にあるタカ派的なFOMCの影響を取り上げます。
注目すべきは、Strategyの財務懸念という新たな不安が広がる一方で、それを「過度な悲観」と見る声も同時に存在する点です。目先の不安に流されるのか、それとも事実を冷静に分解するのか。今の相場は、リスクの実態を見極める視点を投資家に求めているといえそうです。
ビットコイン(BTC)の価格動向・チャート概況
チャートを直接参照したところ、6月21日2時52分時点(米国東部時間)のデータでは、ビットコイン(BTC)は6万4227ドルで推移していました。前日比はおよそ0.8%の上昇で、続落から小幅に持ち直しています。
前週は6月16日の約2週間ぶり高値6万6700ドルから一時6万2400ドルを割り込むまで下落し、4〜5日続落となりました。足元ではこの下落が一服し、6万2964〜6万4178ドルが当面の支持・抵抗水準として意識されています。
テクニカル面では、50日移動平均線(約6万5750ドル)・200日移動平均線(約6万5192ドル)をいずれも下回って推移しており、上値の重い構造が続いています。14日RSIは40前後と中立からやや弱気の水準です。市場心理を示すFear & Greed Indexは23と「極度の恐怖」圏にとどまりますが、こうした極端な弱気はしばしば反発の前兆になるとの見方もあります。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(6月22日) | 約6万4227ドル | 続落から小幅に持ち直し |
| 前日比 | 約+0.8% | 下げ止まりの動き |
| 直近高値(6月16日) | 約6万6700ドル | 約2週間ぶりの高値圏 |
| 直近安値(6月19日) | 約6万2400ドル | 下値の重要な節目 |
| 上値抵抗 | 約6万5200〜6万6000ドル | 移動平均線が集中する戻り売り帯 |
| 下値サポート | 約6万2964ドル | 割れると6万ドルの大台が視野 |
| 50日移動平均線 | 約6万5750ドル | 価格は同線を下回る |
| 200日移動平均線 | 約6万5192ドル | 下回り中期は弱含み |
| 14日RSI | 約40 | 中立からやや弱気 |
| Fear & Greed Index | 23(極度の恐怖) | 反発の前兆との見方も |
| 時価総額 | 約1.27兆ドル | 暗号資産で最大規模を維持 |
| 史上最高値(参考) | 約12万6021ドル(2025年10月) | 現値は同水準から約半値圏 |



ビットコイン(BTC)のファンダメンタルズ
足元で市場の最大のテーマとなっているのが、最大の法人保有者Strategyの優先株STRCをめぐる懸念です。CoinDeskによると、額面100ドルで取引されるよう設計されたSTRCは、6月18日に一時82.53ドルまで下落し、週末も86〜88ドルと額面を約17%下回る水準で引けました。2025年7月の上場以来の安値です。
この下落が問題視されるのは、Strategyの資金調達の仕組みに直結するためです。BeInCryptoによると、同社はSTRCを額面以上でしか新規発行できないため、額面割れが続くとビットコイン買い増しの原資を確保しにくくなります。同社は約84万6842BTCを平均取得単価7万5656ドルで保有しており、現在価格はこれを下回っています。
もっとも、過度な悲観を戒める声も少なくありません。アナリストのジェームズ・ヴァン・ストラテン氏は、STRCの保有者の約8割は個人投資家で、これはステーブルコインのような「ペッグ崩壊」とは異なると指摘しています。別のアナリストは、ビットコインが1万ドルまで暴落しない限りSTRCの仕組みは崩れず、近く額面付近へ戻るとの見方を示しました。月末からは配当が月2回払いに変更される予定で、その効果も注目されます。



出典:CoinDesk(STRCの額面割れの経緯)、BeInCrypto(資金調達への影響・アナリストの見方)
ビットコイン(BTC)とマクロ環境との連動
Strategyをめぐる懸念の土台には、引き続き前週のFOMCがあります。CoinGapeによると、新議長ウォーシュ氏が6月17日の初会合でタカ派的な姿勢を示したことが、ビットコインをはじめとする暗号資産全体を押し下げる起点となりました。
金融引き締めの長期化観測は、レバレッジの巻き戻しを通じてSTRC下落の一因にもなっています。Strive社のマット・コール氏は、STRCの下落の背景に、優先株に積み上がっていたレバレッジが強制的に解消されている面があると指摘しています。金利と企業財務の問題が連鎖している構図です。
市場では、規制面の動きも注視されています。CoinGapeによると、CLARITY Actが7月4日の議会休会前に可決されるかが焦点ですが、予測市場Kalshiでは年内可決の確率が45%まで低下しており、楽観は後退しています。当面はマクロの地合いとStrategyの動向が、相場の方向を左右するとみられます。



出典:CoinGape(FOMCの影響・STRCのレバレッジ・CLARITY Act)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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