5月28日(木)のリップル(XRP)は、1.27〜1.33ドル付近で推移しています。米国によるIran新規攻撃の報道で停戦楽観論が崩れ、XRPは2月以来の安値となる1.27ドルまで急落しました。数カ月にわたって守られてきた1.30ドルの支持帯を高出来高の売りが突破し、長期間続いた価格圧縮構造がついに下方へ崩れるのか、それとも踏みとどまるのかが最大の焦点となる厳しい局面を迎えています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年5月28日)
リップル(XRP)の注目ポイント
5月28日(木)早朝時点のデータでは、リップル(XRP)は1.27〜1.33ドル付近で推移していました。Invezzによれば本日1.2723ドルまで下落して2月以来の安値をつけ、CoinDeskでは「1.30ドルを4%下回る急落」、Coinbaseでは1.33ドル、時価総額は約820億ドル前後となっています。
本日の最大の注目点は、XRPが数カ月にわたって守ってきた1.30ドルの支持帯を割り込んだことです。CoinDeskによれば、セッション終盤に高出来高の売りが加速し、XRPは主要な支持水準を失いました。これにより、数カ月続いた価格圧縮構造がついに下方へ崩れるのかどうかに市場の関心が集まっています。
急落の引き金は、やはり米国のIran新規攻撃です。Invezzによれば、暗号資産業界全体の清算と、米国・Iran緊張のエスカレーションによるリスクオフがXRPの下落に拍車をかけました。さらに投資家が急成長する宇宙・AI産業へ資金をローテーションさせる動きも、XRPの売り圧力となっています。
テクニカル面は厳しい状況です。Invezzによれば、XRPは重要な支持の1.2810ドルを割り込み、全ての移動平均線を下回って推移、RSIとMACDも下向きで弱気モメンタムが続いています。同社は1.12ドルへのリテスト(再下落)の可能性を指摘する一方、1.3600ドルを奪還して維持できれば下方ブレイクが「ダマシ」だったと判明する可能性もあるとしています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



昨日まさにXRP Ledgerの100%コンセンサスによるアップグレードが活性化されたばかりなのに、価格はそれにほとんど反応せず、Iran攻撃の報道で急落する——このギャップは、現在のXRP相場の本質を象徴しているように思います。
本日の相場を読み解く鍵は、3つの動きを切り分けることだと考えています。1つ目は、米国のIran攻撃という地政学ショックと、それによる1.30ドル支持帯の崩壊。2つ目は、こうした嵐の中でもXRPL DeFi拡充(新AMM提案)やネイティブLending Protocolという技術的進展が続いている対照。3つ目は、XRP ETFが流出を回避し、ビットコインが7億ドルの流出を被った日にゼロフローで踏みとどまっている相対的な底堅さです。
後述の価格動向セクションでは、1.27ドルの安値と1.12ドルの下値リスク、1.36ドルの奪還ラインを整理します。オンチェーン項ではXRP ETFの相対的な底堅さと新AMM提案、ファンダメンタルズ項ではCLARITY法案によるデジタルコモディティ化の最終段階を掘り下げます。
注目したいのは、Invezzが指摘したように、XRP ETFが本日ゼロフロー(流出入なし)で、ビットコインが7億ドルの流出を被ったことと比べれば相対的に底堅い点です。24/7 Wall St.が以前から指摘してきたように、2026年のXRPは地政学が最大の価格ドライバーとなっており、ファンダメンタルズの好材料が地政学の嵐にかき消される状況が続いています。逆に言えば、Iran情勢が落ち着けば、積み上がった好材料が一気に評価されるポテンシャルも秘めています。短期の急落に動揺せず、地政学の次の展開を冷静に見極めることが重要な局面です。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(5月28日) | 約1.27〜1.33ドル(約197円) | Invezz/CoinDesk/Coinbase |
| 24時間変動率 | 約-3〜-4% | Iran攻撃でBTC・ETHと共に急落 |
| 本日安値 | 1.2723ドル | Invezz、2月以来の安値 |
| 崩れた重要支持 | 1.30ドル | 数カ月維持されてきた支持帯 |
| 直近の支持(Invezz) | 1.2810ドル | 割れた重要テクニカル水準 |
| 下値リスク | 1.12〜1.11ドル | 圧縮構造下方ブレイク時のターゲット |
| 奪還ライン(ダマシ判定) | 1.36ドル | 維持で下方ブレイク否定 |
| 主要抵抗 | 1.61ドル | 突破で2ドル方向 |
| 200日EMA | 1.69ドル | 長期回復確認ライン |
| RSI(14日) | 50下・下向き | 弱気モメンタム継続 |
| YTD騰落率 | 約-26% | 2026年累計下落 |
| 2026年予測レンジ(CoinDCX) | 1.40〜2.35ドル | ETF流入次第 |
| 強気ケース(Standard Chartered) | 8.00ドル(年末) | CLARITY+ETF条件 |
| 時価総額 | 約820億ドル | 暗号資産時価総額第5位 |
| 2025年7月ATH | 3.65ドル | 現値は約-65%下方 |
5月28日(木)早朝時点のデータでは、リップル(XRP)は1.27〜1.33ドル付近で推移していました。日本円換算では約197円前後です。
Invezzによれば、XRPは本日1.2723ドルまで下落し、2月以来の安値をつけました。Ripple価格は広範な暗号資産業界の動きを反映して急落し、ビットコインが73,000ドルを割り込む中、全トークンの評価が3%超下落しました。同社は、重要な支持の1.2810ドルを割り込んだことで、全移動平均線を下回る弱気構造が一段と鮮明になったと指摘しています。
下値リスクについて、Invezzは1.12ドルへのリテストの可能性を挙げています。CoinMarketCapの過去分析でも、1.27ドルの支持を失えば1.11ドルへの下落リスクがあるとされており、今回の急落でこの水準が現実的なターゲットとして意識され始めています。一方で同社は、1.3600ドルを奪還して維持できれば、買い手が戻り下方ブレイクが「ダマシ」だったと判明する可能性も指摘しています。
長期的な抵抗構造も依然として重い状況です。CoinDCXによれば、XRPは全ての主要移動平均線を下回って推移しており、特に200日EMA 1.69ドル付近が強力な長期抵抗ゾーンとして機能しています。本格的な回復には、まず1.36ドルの奪還、次いで1.61ドルの突破が必要となります。
一方で、TradingView上では極端な強気予想も存在します。ある匿名アナリストは「XRPの上昇は5月28〜31日に開始、6月中旬に15ドル、7月末に90ドル」という予想を公表していますが、これは現在の弱気テクニカルとは大きくかけ離れた見方であり、慎重に受け止める必要があります。現実的には、当面は1.27ドルの防衛と1.36ドルの奪還が焦点となります。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
本日のオンチェーン面で最も興味深いのは、急落局面にもかかわらずXRP ETFが相対的な底堅さを示している点です。地政学ショックの嵐の中でも、XRPの機関需要は他の主要暗号資産ほど崩れていません。
Invezzによれば、XRP ETFは本日(水曜日)流出入ゼロでした。これは一見ネガティブに見えますが、同じ日にビットコインETFが7億ドルの流出を被ったことと比べれば、相対的に底堅い結果です。さらにXRP ETFは月間ベースでは依然として好調な流入を記録しており、機関の関心が完全には離れていないことを示しています。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 5/28 XRP ETF フロー | 流出入ゼロ | BTC ETF 7億ドル流出と対照的 |
| 5/28 暗号資産市場清算(FXEmpire基準) | 2億ドル超(ロング1.15億ドル) | BTC・ETH・XRPが下落リード |
| 累計XRP ETF AUM | $1.2B超(840M XRPロック) | BTC・ETHに次ぐ第3位 |
| 5/27 fixCleanup3_1_3活性化 | 100%バリデーター・コンセンサス | 価格はほぼ無反応 |
| 新AMM Swappable Curves提案 | 5/26ドラフト提出 | 3種類のカーブ、DeFi資本効率改善 |
| ネイティブLending Protocol | バリデーター投票中 | 無担保ローン、機関DeFi資本誘致 |
| XRP供給の利益圏内比率 | 約61% | 30日実現価格約1.42ドル |
| XRP保有者動向(24h) | 買い手15,234・売り手7,925 | Coinbase、買い手優勢 |
| ARK Invest CoinDesk 20 ETF | XRP配分19.88%(第3位) | Cathie Wood氏採用 |
| 10M+XRP保有ウォレット支配率 | 循環供給の68%超 | 大口集中継続 |
注目したいのは、地政学の嵐の中でもXRPLの技術開発が止まっていない点です。CoinDeskによれば、5月26日に「AMM Swappable Curves」という新しいドラフト修正案が提出されました。これはXRP Ledgerのネイティブ自動マーケットメーカー(AMM)に3種類のカーブ(コンスタント・プロダクト、集中流動性、StableSwap)を追加し、流動性提供者の資本効率を高めるもので、XRPL DeFiの長年の課題を解消する可能性があります。
もう一つの重要な進展は、ネイティブLending Protocol(レンディング・プロトコル)です。CoinMarketCapによれば、これはSingle Asset Vaultを通じた無担保・固定期間ローンを可能にするもので、現在バリデーター投票にかけられています。実装されれば、レジャー上に新しい信用市場が生まれ、機関のDeFi資本を呼び込む可能性があります。決済ネットワークから包括的な金融インフラへの戦略的拡張と言えます。
興味深いことに、Coinbaseのデータによれば過去24時間でXRPの買い手は15,234人、売り手は7,925人と買い手が優勢でした。CoinDCXによれば、XRP供給の約61%が利益圏内にあり、30日実現価格は約1.42ドルです。急落局面でも一定の買い意欲が残っていることを示しています。



出典:Invezz(XRP ETFゼロフロー・BTC 7億ドル流出対照)、CoinDesk(新AMM Swappable Curves提案)、CoinMarketCap(ネイティブLending Protocol)、Coinbase(買い手優勢・保有者動向)
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
マクロ環境では、本日5月28日に第1四半期GDP第2推定値と4月PCE(個人消費支出物価指数)の発表が控えています。FRBが最も重視するインフレ指標の発表が、地政学ショックと重なるタイミングだけに、市場の神経質な反応が予想されます。
今回のIran攻撃は、マクロ環境を一気に逆風に転じさせました。FXEmpireによれば、原油価格の上昇とインフレ再燃懸念がFRBの利上げ期待を高め、ビットコインのようなリスク資産への圧力となっています。数日前までの「原油下落→インフレ低下→利下げ余地」という楽観シナリオが完全に逆転した形です。
XRP固有のマクロ構造として、24/7 Wall St.が指摘してきたように、2026年のXRPは地政学が最大の価格ドライバーとなっています。同社の分析によれば、2月末の米国・Israel攻撃時にXRPは1.40ドル台から1.27ドルへ急落し、4.72億XRP(約6.52億ドル相当)がBinanceに流入しました。今回も同様のパターンで、地政学ショックがDeutsche BankパートナーシップやETF流入といったファンダメンタルズの好材料を覆い隠しています。
注目すべきは、投資家の資金ローテーションです。Invezzによれば、投資家は急成長する宇宙・AI産業へ資金を移しており、これがXRPを含む暗号資産全体への圧力となっています。同じリスク資産でも、地政学ショックの影響を受けにくい成長テーマに選別的に資金が流れる中で、XRPは売りの矢面に立たされています。



出典:Invezz(資金ローテーション・リスクオフ)、FXEmpire(原油上昇・利上げ期待)、24/7 Wall St.(地政学が最大の価格ドライバー)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
本日のファンダメンタル面で最大のテーマは、地政学の嵐の中でも、XRPの構造的な好材料が着実に積み上がっている点です。価格は急落していますが、機関採用と規制進展の地盤固めは止まっていません。
規制面では、CLARITY法案がXRPを「法定デジタルコモディティ」と位置づける最終段階にあります。XRP-Insightsによれば、同法案は5月14日に上院銀行委員会を共和党全13名の賛成(修正案では超党派15対9)で通過し、XRPをデジタルコモディティとして明文化、SECとCFTCの監督を分離する内容です。現在は本会議での60票獲得を待つ段階で、ホワイトハウスは7月4日の署名を目標としています。XRPは「あと1回の本会議採決でデジタルコモディティ地位を獲得する」位置にあります。
技術面でも進展が続いています。前日5月27日にはXRP Ledgerの「fixCleanup3_1_3」アップグレードが100%バリデーター・コンセンサスで活性化されました。Coinbaseによれば、この技術的に重要なアップグレードにもかかわらず、XRP価格はほとんど反応しませんでした。これは現在の地政学ショックがいかにファンダメンタルズの好材料を覆い隠しているかを象徴しています。
さらにDeFi面では、CoinDeskが報じた「AMM Swappable Curves」提案や、バリデーター投票中のネイティブLending Protocolなど、XRPLを決済ネットワークから包括的な金融インフラへ拡張する動きが進んでいます。これらが実装されれば、機関のDeFi資本を呼び込む新たな触媒となる可能性があります。
機関採用では、前日までにJPMorgan・Mastercard・Rippleが世界初のトークン化米国債5秒償還をXRPL上で完了し、Ripple funds AUMがSolanaを超えるなど、実需の進展が続いています。Standard Charteredは強気ケース8ドル、Canary Capital CEOは年末2.80ドル超を予想していますが、いずれも地政学情勢の落ち着きが前提となります。



出典:XRP-Insights(CLARITY法案デジタルコモディティ化)、Coinbase(アップグレード価格無反応)、CoinDesk(AMM・DeFi拡充)、CoinMarketCap(ネイティブLending Protocol)
リップル(XRP)と地政学・国際情勢
本日の相場を支配しているのは、米国のIran攻撃という地政学ショックです。24/7 Wall St.が指摘してきたように、2026年のXRPは地政学が最大の価格ドライバーとなっており、今回もその構造が鮮明に表れました。
CoinDeskによれば、米国がホルムズ海峡付近のIran軍事施設に新たな空爆を実施し、市場が織り込み始めていた停戦の流れが一気に逆転しました。これによりビットコインは73,000ドルを割り込み、XRPも1.30ドルの支持帯を割って2月以来の安値1.27ドルまで急落しました。
過去のパターンも参考になります。24/7 Wall St.によれば、2月末に米国・Israelがイラン軍事施設を攻撃した際、XRPは1.40ドル台から1.27ドルへ数時間で急落し、4.72億XRP(約6.52億ドル相当)が一度にBinanceに流入しました。クジラが急いで逃げる動きが見られたのです。今回の攻撃も同様のリスクオフ反応を引き起こしており、地政学緊張が解決するまでXRPは1.30〜1.50ドルのレンジに閉じ込められやすい構造が続いています。
つい数日前まで、Dohaでの和平交渉が進み、Polymarketの予測市場は12月31日までの合意成立確率を91%と織り込んでいました。今回の攻撃は、こうした楽観が一瞬で覆りうる地政学リスクの脆さを改めて浮き彫りにしました。Iran側の報復やエスカレーションが続けば、XRPはさらに下押し圧力を受けることになります。
下振れシナリオとしては、Iran側の報復、ホルムズ海峡の閉鎖、攻撃の連鎖的エスカレーションが現実化すれば、XRPは1.27ドルを割り込み、1.12ドルから1.11ドル方向へのリスクが高まります。一方、今回の攻撃が単発にとどまり外交交渉が再開されれば、地政学ショックによる急落は反発も早く、積み上がったファンダメンタルズの好材料(CLARITY法案、XRPL DeFi拡充、機関採用)が一気に評価され、1.36ドル奪還から1.50ドル超への回復シナリオも残されています。地政学の次の展開が、当面の最大の焦点です。



出典:CoinDesk(XRP 1.30ドル割れ・米国Iran攻撃)、24/7 Wall St.(2月攻撃時パターン・地政学ドライバー)、FXEmpire(停戦楽観逆転)、News.Bitcoin.com(Polymarket平和市場91%)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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