5月27日(水)のリップル(XRP)は、1.34〜1.37ドル付近で推移しています。本日まさに本日、XRP Ledgerの「fixCleanup3_1_3」アップグレードが100%のバリデーター・コンセンサスを得て活性化される歴史的な日です。一方で価格は4日連続で1.30〜1.40ドルの狭いレンジに閉じ込められ、年初来26%の下落を抱えたまま、技術的進展と価格停滞のギャップが鮮明になる難しい局面を迎えています。
リップル(XRP) 相場解説(2026年5月27日)
リップル(XRP)の注目ポイント
5月27日(水)早朝時点のデータでは、リップル(XRP)は1.34〜1.37ドル付近で推移していました。Coinbaseでは1.34ドル、KrakenでもUS$1.34、CoinMarketCapでも1.34ドル(24時間取引量13.1億ドル)、CoinGeckoでは1.35ドル(過去7日間-1.40%)、時価総額は約830〜840億ドル前後となっています。
本日の最大の注目ポイントは、XRP Ledgerの「fixCleanup3_1_3」アップグレードが本日活性化されることです。Crypto Briefingによれば、このアップグレードはrippled version 3.1.3の一部として5月8日にリリースされ、100%のバリデーター・サポートを獲得しました。デフォルト投票が承認済みに設定されていたため、ネットワーク上の全バリデーターが事実上「賛成」を表明したことになります。
このアップグレードは、有効期限切れNFTオファーの自動クリーンアップ、Permissioned Domain設定の保護、Vault引き出しのトークン制限尊重、Lending Protocolの会計修正などを含む保守的なメンテナンス・リリースです。Phemexの分析が指摘するように、これは価格触媒ではなく、機関投資家が実際に取引するインフラの「目に見えない品質」を担保する重要なアップグレードと言えます。
一方で価格動向は厳しい状況が続いています。Coinfomaniaによれば、XRPは4日連続で1.30〜1.40ドルのレンジ内で揉み合っており、Coinbase過去報道では年初来26%の下落、2025年7月のATH(史上最高値)3.65ドルから約62%下方に位置しています。CoinDCXのテクニカル分析では、20日・50日・100日・200日の全EMAを下回って推移しており、RSIは43付近で買い意欲の弱さが続いています。
ZUU Web3 竹原リップル(XRP)に関するZUU Web3の見解



本日のXRP Ledgerアップグレードは派手な値動きを引き起こす類のものではありませんが、それゆえに重要な意味を持つ気がします——目に見えない部分の品質を地道に高めることは、機関投資家が安心して資金を置ける土壌づくりそのものだからです。
本日のXRP相場を読み解くうえで意識したい軸は3つあると考えています。1つ目は、本日活性化されるfixCleanup3_1_3が示すXRPLの「機関グレード」インフラ整備。2つ目は、JPMorgan・Mastercard・Rippleによる世界初のトークン化米国債5秒償還や、Reserve Bank of AustraliaのProject Acaciaなど、実需採用の確実な進展。3つ目は、価格が年初来26%下落・全EMA下という厳しい短期テクニカル環境です。
後述の価格動向セクションでは、1.30〜1.40ドルのレンジ攻防と、200日EMA 1.69ドルが示す長期回復ラインを整理します。オンチェーン項では本日のアップグレード詳細と機関ETF流入の継続、ファンダメンタルズ項ではトークン化米国債決済とRNTBの機関採用について掘り下げます。
短期的にはXRPが「Ripple社の楽観的なメッセージと実際の価格パフォーマンスのギャップ」(CoinMarketCap分析)に対する不満が目立つ局面ですが、本日のアップグレード活性化、Canary Capital CEOの年末2.80ドル予想、Standard Charteredの強気ケース8ドルといった長期視点での材料は確実に積み上がっています。機関採用の地盤固めが続く中、価格が後追いするタイミングを冷静に待つことが重要な局面と言えそうです。
リップル(XRP)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(5月27日) | 約1.34〜1.37ドル(約207円) | Coinbase/Kraken/CoinMarketCap |
| 24時間変動率 | -0.60〜-1.37% | 方向感欠く揉み合い |
| 主要支持帯(直近) | 1.30〜1.34ドル | 4日連続のレンジ下限 |
| 主要抵抗帯(直近) | 1.40〜1.41ドル | 20日EMAとレンジ上限 |
| 20日EMA | 1.41ドル | 突破で1.45ドル方向 |
| 50日EMA | 約1.45ドル | 5/27下落で拒否 |
| 200日EMA | 1.69ドル | 長期回復確認ライン |
| RSI(14日) | 43付近 | 50下、買い意欲の弱さ |
| YTD騰落率 | 約-26% | 2026年累計下落 |
| 過去7日間騰落率 | -1.40% | グローバル市場+0.80%にアンダーパフォーム |
| 2025年7月ATH | 3.65ドル | 現値は約-62%下方 |
| 2026年予測レンジ(CoinDCX) | 1.40〜2.35ドル | ETF流入次第 |
| 強気ケース(Canary Capital CEO) | 2.80ドル超(2026年末) | 30%追加ETF流入条件 |
| 強気ケース(Standard Chartered) | 8.00ドル(年末) | CLARITY+ETF$10B累計条件 |
| 時価総額 | 約830〜840億ドル | 暗号資産時価総額第5位 |
5月27日(水)早朝時点のデータでは、リップル(XRP)は1.34〜1.37ドル付近で推移していました。日本円換算では約207円前後です。
CoinDCXの分析によれば、XRPは現在約1.37ドルで取引されており、50日EMA付近で拒否されました。RSIは43.12まで下落し、買い意欲の弱体化と短期的な弱気圧力を示しています。直近の支持は1.34ドル付近、抵抗は20日EMA付近の1.41ドル、1.41ドル超のブレイクアウトで1.45ドル方向へ、現在水準を維持できなければ1.32ドル方向への下押しリスクがあるとされています。
長期視点では、CoinDCXによればXRPは全ての主要移動平均線(20日・50日・100日・200日EMA)を下回って推移しており、特に200日EMA 1.69ドル付近が強力な長期抵抗ゾーンとして機能しています。RSIが50を下回っている状態は、慎重な市場センチメントを反映しています。
CryptoNewsの予想では、XRPは2026年に1.41〜1.54ドル、2030年に2.11〜4.58ドルのレンジを想定しています。Canary Capital CEOのSteven McClurg氏はより強気で、30%追加ETF流入を条件に2026年末2.80ドル超への倍増を予想しています。一方Standard Charteredは強気ケース8ドル、ベースケース2.80ドルとレンジに幅があります。
Kraken過去報道によれば、本日10.8億XRP(14.5億ドル相当)がKrakenで購入されており、価格停滞下でも大口のリテール購入活動は継続しています。これは長期的な蓄積フェーズが続いていることを示すシグナルです。



リップル(XRP)のオンチェーンデータ
本日のオンチェーン面で最も重要な動きは、XRP Ledger「fixCleanup3_1_3」アップグレードの活性化です。これは100%のバリデーター・サポートで承認された珍しいケースで、XRPLの機関グレード品質への着実な進展を象徴しています。
Coinfomaniaによれば、本日活性化のアップグレードはノード運営者と監査人にとって強制的なもので、rippled version 3.1.3にアップグレードしていないノードは「amendment-blocked」となりネットワークから切断されます。NFT・Vault・Lending Protocol・Permissioned Domainsの修正を含み、機関採用に必要な基盤品質を高める重要なメンテナンス・リリースです。
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 5/27 fixCleanup3_1_3活性化 | 本日(100%バリデーター・コンセンサス) | NFT・Vault・Lending・Permissioned Domains修正 |
| 5/22週 XRP ETF純流入 | +6,049万ドル | 2026年最強週次、Goldman撤退を完全吸収 |
| 5月累計XRP ETF流入 | $84M超 | 2026年最強月次 |
| 累計XRP ETF流入 | $1.37〜1.39B | BTCとETHに次ぐ第3位 |
| Ripple funds AUM | $1.25B | Solana $1.05Bを超え |
| XRPLトークン化資産 | $428M(過去30日+25%) | RWA採用拡大 |
| 5/25 JPMorgan・Mastercard・Ripple決済 | 世界初トークン化米国債5秒償還 | XRPL上、機関採用の象徴 |
| Ondo XRPL上保有 | $323M トークン化米国債 | RWA主要パートナー |
| Archax XRPLコミットメント | $1B資産(2026年中盤まで) | 英国デジタル取引所 |
| 10M+XRP保有ウォレット支配率 | 循環供給の68.48%(過去最高) | 2018年5月以来最高集中 |
| 5/25 Kraken本日購入XRP | 10.8億XRP(14.5億ドル相当) | 大口リテール活動継続 |
| CME Group XRP先物 | $62.87B ノショナル(初年) | $238M日次平均 |
| 米国上場XRP ETF | 7商品、合計AUM $12B超 | Bitwise・Canary・Franklin Templeton等 |
注目したい構造的な動きとして、5月25日にJPMorganのKinexysプラットフォーム、Mastercard、Rippleが世界初の準リアルタイム国境を越えたトークン化米国債バックエンド償還をXRPL上で5秒以下で完了した事例があります。これは伝統的金融機関がXRPLを実運用環境として認めた象徴的なシグナルです。
もう一つの重要な動きは、XRP ETFが他の主要暗号資産ETFに比べて相対的に堅調な流入を続けている点です。CoinCentralによれば、5月22日週のXRP ETFは$60M超の純流入を記録し、これは2026年最強の週次パフォーマンスでした。同じ週にBTCスポットETFが$1.26B、ETHスポットETFが$216Mの純流出を記録したことと比較すると、XRPへの選択的な機関配分が明確になっています。
XRP Ledger上の実物資産(RWA)採用も着実に進んでいます。Ondoは$323Mのトークン化米国債商品をXRPL上に保有し、英国デジタル取引所Archaxは2026年中盤までに追加$1Bの資産をXRPLに持ち込むコミットメントを示しています。XRPLトークン化資産は過去30日で25%増加し$428Mに達しました。



出典:Crypto Briefing(fixCleanup3_1_3活性化詳細)、Coinfomania(ノード強制アップグレード)、ad-hoc-news.de(JPMorgan・Mastercardトークン化米国債決済)、CoinCentral(XRP ETF流入実績)
リップル(XRP)とマクロ環境との連動
マクロ環境では、本日5月27日は米国メモリアル・デー休場明けの本格取引2日目で、4月新築住宅販売の発表が控えています。明日5月28日には第1四半期GDP第2推定値と4月PCE(個人消費支出物価指数)が控えており、FRBが重視するインフレ指標を前に市場は様子見ムードが続いています。
XRP固有のマクロ構造として、24/7 Wall St.の過去報道が指摘するように、米国の連邦法は依然としてXRPを大多数の機関投資家のコンプライアンス・チームにとってグレーゾーンに残しています。CLARITY法案のフル上院通過とTrump大統領の署名(目標7月4日)まで法的バリアは消失せず、現在の機関投資家のXRP回避姿勢は続く可能性が高いとされています。
注目すべきは、CoinDeskの過去報道が指摘するように、XRPは50日SMA下を取引しており、ビットコインのみが50日SMA上を維持している点です。これがXRPがグローバル暗号資産市場全体(過去7日+0.80%)に対して-1.40%とアンダーパフォーム(劣後)している主因となっています。
一方で、原油5%下落とホルムズ海峡再開期待というマクロ追い風は、リスク資産全体に対するセンチメントを改善させる要因です。Iran情勢の改善が確実に進めば、CLARITY法案の進展と相まって、XRPにとっての二重の追い風となる可能性があります。30年米国債利回りが5.198%まで上昇している環境は依然として逆風ですが、PCE発表後の金利動向次第ではセンチメントが転換する可能性も残されています。



出典:24/7 Wall St.(連邦法XRPグレーゾーン・4月CPI3.8%)、CoinDesk(原油5%下落・XRP相対的弱さ)、CoinGecko(過去7日間アンダーパフォーム)
リップル(XRP)のファンダメンタルズ
本日のファンダメンタル面で最大のテーマは、本日活性化されるXRP Ledger「fixCleanup3_1_3」アップグレードです。Crypto Briefingによれば、このアップグレードは100%のバリデーター・サポートを獲得し、デフォルト投票が承認済みに設定されていたため、ネットワーク上の全バリデーターが事実上「賛成」を表明したという珍しいケースとなりました。
アップグレードの内容は地味ですが、機関採用には不可欠です。Phemexの分析によれば、これは価格触媒ではなく、機関投資家が実際に取引するインフラの「目に見えない品質」を担保する重要なメンテナンス・リリースです。有効期限切れNFTオファーの自動クリーンアップでレジャーの肥大化を防ぎ、Permissioned Domain設定の保護、Vault引き出しのトークン制限尊重、Lending Protocolの会計修正など、DeFi基盤の信頼性を高める内容となっています。
機関採用の動きでは、5月25日にJPMorganのKinexysプラットフォーム、Mastercard、Rippleが世界初の準リアルタイム国境を越えたトークン化米国債バックエンド償還をXRPL上で5秒以下で完了したことが注目されます。Ondoは$323Mのトークン化米国債商品をXRPL上に保有しており、英国デジタル取引所Archaxは2026年中盤までに追加$1Bの資産をXRPLに持ち込むコミットメントを示しています。
規制面では、Ripple社のCLO(最高法務責任者)Stuart Alderoty氏が5月14日の上院銀行委員会のCLARITY法案通過を「画期的な成果」と称し、6,700万人の米国暗号資産保有者保護を法案の目的だと発言しました。Ripple National Trust Bank(RNTB)はOCC(通貨監督庁)から条件付き承認を受けており、伝統的金融機関とのパートナーシップ拡大の基盤が整いつつあります。
業界アナリスト動向では、Canary Capital CEOのSteven McClurg氏が「XRPは2026年末までに2.80ドル以上に倍増する可能性、30%追加ETF流入が条件」と予想、Standard Charteredは強気ケース8ドル・ベースケース2.80ドル、Motley FoolはXRPが4ドルでETHを超えて第2位暗号資産になるシナリオを示しています。



出典:Crypto Briefing(fixCleanup3_1_3 100%承認)、Phemex(アップグレードの戦略的意味)、ad-hoc-news.de(JPMorgan・Mastercard決済)、CoinCentral(Canary Capital CEO予測)
リップル(XRP)と地政学・国際情勢
地政学面では、Iran情勢の改善期待がリスク資産全体への追い風となっており、XRPもその恩恵を受ける可能性があります。Marco Rubio米国国務長官は「米国とIranの交渉担当者は『かなり確固たる土台がある』、戦争を終わらせる合意が月曜日に成立する可能性がある」と発言、Trump大統領も5月24日に「Iranとの平和合意覚書(MOU)が大幅に交渉された」と発表しました。
Polymarketの「US x Iran 永久平和」予測市場では12月31日までの合意成立確率を91%と織り込んでおり、市場参加者は中期的な合意成立を高い確率で見込んでいます。報道される合意内容には60日間の停戦延長、ホルムズ海峡商業船舶への完全再開、Iranの無制限石油輸出再開が含まれており、これらが実現すれば原油市場の正常化が進む見通しです。
XRPはアジア(日本・韓国・シンガポール)や中東(UAE)での実需ドライバーが厚い構造を持つため、地政学緊張緩和の恩恵を受けやすい立場にあります。特に韓国Upbit取引所ではXRP/KRWペアが最大の取引ペアとなっており、韓国市場でのXRPの強い取引活動はしばしばトークン全体の値動きの先行シグナルとなってきました。
UAE・サブサハラ・アフリカの送金回廊については、24/7 Wall St.の過去報道によれば、UAEだけで年間500億ドルのアウトバウンド送金が動いており、サブサハラ・アフリカ回廊は世界最高の8.78%手数料を抱えています。Trident Digitalの5億ドルODL(On-Demand Liquidity)流動性プールが2026年中盤に稼働すれば、UAEを含むこれらの地域でXRPの実需が本格化する可能性があります。
下振れシナリオとしては、Iran合意の遅延、ホルムズ海峡再閉鎖、CLARITY法案通過遅延の組み合わせが現実化すれば、XRPは1.30ドル支持帯への圧力が高まり、複数同時発生時にはCoinMarketCap指摘の1.14ドル方向への下押しリスクが浮上します。一方、Iran合意、原油下落継続、CLARITY法案フル上院通過、本日のXRPLアップグレード活性化が揃えば、長期視点でのCanary Capital CEO予想2.80ドル、Standard Chartered強気ケース8ドルへの上昇シナリオが視野に入ります。



出典:CoinDesk(Rubio発言・Iran合意進展)、Investing.com(Trump大統領MOU発表)、News.Bitcoin.com(Polymarket平和市場91%)、24/7 Wall St.(UAE・アフリカ送金回廊)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
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