4月30日(木曜日)のイーサリアム(ETH)は、2,254〜2,315ドル付近で推移し、本日のQ1 GDPと3月PCEインフレ発表(8:30 a.m. ET)を控えています。ETHは$2,265のサポートを試しつつあり、Death Cross寸前の構造下で、4月通算+$539MのETH ETF流入(2026年最強月予想)とBitMineの500万ETH突破という機関買いが下値を支える構図です。
イーサリアム(ETH) 相場解説(2026年4月30日)
イーサリアム(ETH)の注目ポイント
本日のイーサリアム(ETH)は、2,254〜2,315ドル付近で推移しています。Fortuneによれば、4月29日午前9時30分(ET)時点のETH価格は$2,315.11で、前日同時刻比+$37.71の上昇でした。CoinDeskが4月29日午後5時54分EDTに伝えたデータでは$2,254.29と、Powell最終FOMC記者会見後にやや反落しています。
本日最大の注目は、東部時間8:30 a.m.に発表されるQ1 2026 GDP速報値と3月PCEインフレ指標です。Krakenによれば、Q4 2025 GDPが0.5%まで下方修正された経緯があり、今四半期は「原油$100近辺、IEEPA判決後の関税レジーム再構築、Iran紛争関連ヘッドウィンド」という複雑な環境下での発表です。最新コアPCEは2.7%で、Fedの2%目標を大きく上回っています。
テクニカル面では、ETHは$2,200-$2,265の支持帯を試しつつあり、CoinMarketCapが指摘する「$2,310-$2,350レジスタンスを取り戻すか、$2,200まで深押しするか」の分岐点にあります。$2,400の心理的節目突破には、本日のGDP・PCEがハト派サプライズとなる必要があります。
ZUU Web3 竹原イーサリアム(ETH)に関するZUU Web3の見解



FOMC・GDP・PCEが3日連続で発表される今週、本日は2つ目の試練、Q1 GDPと3月PCEというマクロ経済の二大指標が同時に発表されます。
本日のETH相場を読み解くうえで意識したい軸は、「FOMC内部分裂(4票反対)が示す利下げ消失シナリオ」と「GDP・PCEデータ次第のリスク資産再配分」、そして「BitMine 500万ETHとETH ETF $539M月次流入という構造的需要」という3つの要素です。
後述の価格動向セクションでは、$2,254-$2,315の攻防と、上値$2,400、下値$2,200-$2,265の重要レベルを整理していきます。オンチェーン項では、9日連続ストリーク後のETF連続流出、BitMine 5,078,386 ETH保有、3,900万ETHステーキングロック、Matrixport-linked whale 30,000 ETH leveraged longを確認します。
マクロ項では原油$104・FOMC 4票反対・Gold $5,300、ファンダメンタルズ項ではStandard Chartered $7,500目標、MegaETH TGE、Aave V4稼働、Glamsterdam Upgrade準備をお伝えします。最後に地政学項で、停滞する米イラン交渉とETHの相対的弱さを整理します。
読者の皆さまには、目先の値動きだけでなく「今日のGDP・PCEがETHの中期トレンドをどう変えるか」という構造的視点を持っていただければと思います。
イーサリアム(ETH)の価格動向・チャート概況
| 指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 現在価格(2026年4月30日) | 約2,254〜2,315ドル(約344,000〜353,000円) | FOMC通過後の慎重推移 |
| 前日比 | -1.60%(24時間) | FOMC後の小幅反落 |
| 週次騰落率 | 約-3.5% | BTCを下回るパフォーマンス |
| 4月月次騰落率 | +8〜10%前後 | 2月安値からの回復は維持 |
| 4月最終週レンジ | $2,254〜$2,400 | $2,400抵抗を再度リジェクト |
| 30日緑ローソク率 | 18/30日(60%) | 強気バイアス維持 |
| 直近30日レンジ | 約1,940〜2,464ドル | 約520ドル値幅 |
| 30日価格ボラティリティ | 5.75% | やや拡大 |
| 上値抵抗(直近) | $2,310-$2,350 | 50日EMA・200日EMAクラスター |
| 次の抵抗 | $2,400 | 3月以降複数回リジェクション |
| 強い抵抗 | $2,500-$2,600 | 100日EMA圏 |
| 下値サポート | $2,265 | 直近の重要支持線 |
| 次の下値 | $2,200 | ブレイクで$2,150試し |
| 深い下値 | $2,050-$2,086 | 2026年最低予測 |
| 50日EMA | $2,322 | 下抜け、Death Cross寸前 |
| 200日EMA | $2,310 | 長期支持線として機能 |
| RSI(14日) | 35〜45 | 中立〜売られ過ぎ寄り |
| 30日リアライズド・プライス | 約$2,100 | 長期保有者の含み益70%超 |
| 時価総額 | 約2,720億ドル(第2位) | BTCの約18%規模 |
| 24時間出来高 | 約90億ドル | 低めの水準 |
| Fear & Greed Index | 40〜47(Fear/Neutral) | センチメント慎重 |
| 史上最高値 | 約4,953.73ドル | 2025年8月24日、現在-54% |
2026年4月30日時点のデータでは、ETH/USDは2,254〜2,315ドル付近で推移していました。日本円換算では約344,000〜353,000円で、ボラティリティ拡大局面に入っています。
テクニカル面では、Changellyの分析によれば「ETHは50日MA下方にあり短期トレンドは弱まっている。一方で200日MAは4月24日以降上昇に転じ、長期トレンドは強気構造を維持」とされます。Bullish 24%・Bearish 76%という指標分布は、短期的にはやや弱気優位を示しています。
CoinMarketCapが指摘する「$2,265サポートを維持できれば$2,310-$2,350のレジスタンスゾーン再挑戦が可能。失敗すれば$2,200までの深い調整リスク」という構図は、本日のFOMC後の値動きが重要な分岐点となることを意味します。
注目すべき下値レベルは、$2,265の直近支持、$2,200のブレイクアウト折り返しライン、$2,050-$2,086の深い支持帯です。逆に上値では、$2,310-$2,350の50日・200日EMAクラスター、$2,400の心理的節目、$2,500-$2,600の100日EMA圏が階段状に並びます。



出典:Changelly(4/30 ETH予想$2,398・テクニカル分析・Fear & Greed 47)、CoinMarketCap($2,265サポート・$2,310-$2,350レジスタンス)
イーサリアム(ETH)のオンチェーンデータ
オンチェーンデータは、機関投資家の継続的な蓄積と短期的な売り圧の対比を示しています。CoinMarketCapによれば、4月27日のスポットETH ETFは$50.48Mの純流出を記録し、9日連続流入ストリークが終了しました。BlackRockのStaked ETH ETF(ETHB)を除く全商品が流出となり、4月28日も追加で$21.80Mの流出となっています。
ただし、4月通算では約$539Mの純流入を維持しており、4月最終週で$800M到達ペース(2026年最強月予想)を保っています。BitMineは累計5,078,386 ETHに到達し、5%目標(約600万ETH)まで残り約100万ETHです。
| 指標 | 数値 | 前日比・補足 |
|---|---|---|
| 4/27 ETH ETF純流出 | -$50.48M | 9日連続流入ストリーク終了 |
| 4/28 ETH ETF純流出 | -$21.80M | 連続流出、IBIT $112M流出と並行 |
| 4月通算ETH ETF流入 | 約$539M | $800M到達ペース、4月最強月予想 |
| 累計ETH ETF純流入 | 約$11.97B | 機関ビークルとして定着 |
| BlackRock ETHA AUM | 65億ドル超 | ETH ETF市場リーダー |
| BitMine累計ETH保有 | 5,078,386 ETH | 10ヶ月で500万ETH突破 |
| BitMine目標(5%供給) | 約600万ETH | 残り約100万ETH |
| Matrixport-linked whale新規ロング | 30,000 ETH(15xレバ) | 累計エクスポージャー約$132M |
| ETH Foundation 4/26アンステーキング | $48.9M(Lido wsETH経由) | 市場流動性変化のサイン |
| 総ステーキングETH | 約3,900万ETH | 循環供給の約32%、新記録 |
| 過去30日ステーキング流入 | +67.4万ETH | $20億超、記録的高水準 |
| 30日リアライズド・プライス | 約$2,100 | 長期保有者の含み益70%超 |
注目すべきオンチェーン構造として、CoinMarketCapはMatrixport関連クジラが30,000 ETHの新規ロングポジションを15倍レバレッジで建てたと報じています。総エクスポージャーは約$132Mに達し、強気バイアスを示しつつも「5-7%の下落でカスケード清算が引き金となるリスクの脆弱なセットアップ」という警戒材料も含んでいます。
ETHステーキング比率は約32%と新記録水準に達し、過去30日で67.4万ETH(約$20億超)が新規ロックされています。長期保有者(LTH)の含み益70%超、リアライズド・プライス$2,100という構造は、$2,100以下への深い調整がない限り、長期保有者は売りに転じない可能性が高いことを示しています。



出典:CoinMarketCap(4/27 ETH ETF$50.48M流出・Matrixportクジラ・ETF流出反転)、The Market Periodical(4月ETH ETF$539M・$800Mペース・BitMine 500万ETH)
イーサリアム(ETH)とマクロ環境との連動
マクロ環境は、本日のQ1 GDP・3月PCE発表で大きく動く可能性があります。Krakenによれば、東部時間8:30 a.m.のGDP速報値・PCEインフレ発表で、コアPCEが「2.7%上回る」結果なら「Fedのタカ派姿勢を補強し、利下げ期待を後退」となります。Q1 GDPが弱めかつコアPCEが上昇という組み合わせなら、「成長は減速しているがインフレは続く」という最悪のシナリオで、ETHを含むリスク資産には重い結果となります。
昨日のFOMCでは予想通り金利据え置き(3.50-3.75%)が決定されましたが、4票の反対(1992年以来初の規模)が出たことで、市場は「Fed 2026年内利下げ期待消失」を織り込み始めています。ETHはBTCよりも金利感応度が高いハイベータ銘柄のため、利下げ期待消失はBTC以上に重い材料です。
米株市場では、本日Apple決算が予定されており、昨日発表のMicrosoft、Alphabet、Meta、Amazon決算結果と合わせ、ナスダックの方向感がETHの動きに直結します。ETHはS&P500との相関が97%(30日)と非常に高く、株式市場とほぼ連動した動きを見せる構図です。
原油はBrent crudeが$104付近で高止まり、Goldは記録的な$5,300に達しています。原油主導インフレの長期化はETHにとって特に重い材料で、$2,400抵抗を阻む主要因の一つです。



出典:Kraken(GDP・PCE発表シナリオ・最新コアPCE 2.7%・Fed政策パス)、CoinMarketCap(ETH-S&P500相関97%・FOMCシナリオ)
イーサリアム(ETH)のファンダメンタルズ
ETHのファンダメンタル面は、本日も重要な進展が複数進行しています。最大のニュースは、機関投資家関連のBitMine Immersion Technologies(BMNR)が累計5,078,386 ETHを保有し、流通ETH供給の5%目標(約600万ETH)まで残り約100万ETHに迫っていることです。Tom Lee氏(BitMine会長)は「10ヶ月で500万トークン到達という蓄積ペースは驚異的」と発言しています。
規制面では、4月27日のBitcoin Las Vegas 2026における新SECチェアマンPaul Atkins氏の「規制から協業」転換宣言は、ETHを含む暗号資産全般に追い風です。CFTCとの共同ガイダンス計画と、オンチェーンのトークン化証券取引向け「innovation exemption」は、Ethereumベースの資産トークン化を加速する材料となります。
長期予想では、Standard Charteredが「2026年は『イーサリアムの年』、ETH $7,500目標を維持」と強気シナリオを継続しています。Cryptopolitanは「2026年予想レンジ$4,927.93-$6,351.96、平均$5,732.81」と分析しており、現在価格との乖離は大きい状況です。
技術面では、3月30日にローンチしたAave V4が安定稼働を継続。MegaETH(高性能Ethereum L2、ブロック10ms未満・10万TPS超)はトークン発行イベント(TGE)を完了し、新たなDeFi活動の起点となっています。CoinMarketCapによれば、2026年中盤予定のGlamsterdam Upgrade(並列実行・100M超ガスリミット)、2026年下半期のHegota Upgrade(状態管理Verkle Trees導入)に向けた準備が進行中です。
機関投資家ETF市場では、staking-enabled ETF(BlackRock ETHB等)が本格運用に入り、年率約3.1%のステーキング利回りを投資家に還元しています。2026年4月のETH ETF $539M流入(2026年最強月予想)は、機関投資家のETHへの中期信頼を反映した数字です。



出典:Cryptopolitan(2026年予想$4,927-$6,351・Aave V4稼働・Standard Chartered見通し)、The Market Periodical(BitMine 500万ETH・$539M ETH ETF・Standard Chartered $7,500)
イーサリアム(ETH)と地政学・国際情勢
本日の相場に影響を与えている地政学要因は、停滞した米イラン和平協議が引き続き重しとなっています。Yahoo Financeによれば、停戦延長後も和平協議は実質的に進展しておらず、米海軍によるイラン港湾封鎖は継続中、ホルムズ海峡は閉鎖されたままです。Brent原油は$104付近まで急騰し、地政学プレミアムが完全に解消される見通しは立っていません。
ETHはBTCよりも地政学感応度が高いハイベータ銘柄であり、過去2か月のイランショックでは下げ幅がBTCを1〜2ポイント上回るパターンが繰り返されてきました。本日のETH-1.60%とBTC+1.06%という乖離が、過去のパターンを踏襲しています。原油主導インフレの長期化はETHにとって特に重い材料で、これが$2,400抵抗の突破を阻んでいる主要因の一つです。
Trump大統領は4月26日にSteve Witkoff、Jared Kushner両特使のパキスタン訪問をキャンセルし、和平協議のモメンタムは失われた状態です。米海軍によるイラン港湾封鎖は継続中で、過去2か月の「緊張→緩和→再緊張」のサイクルがいつでも再発する状況です。
Polymarketでは「ホルムズ海峡が4月末までに正常化する確率」は28%と低水準ですが、「6月末までの正常化」は81%と中長期の外交解決期待は残されています。停戦延長下で、何らかの形で和平協議が前進すれば、ETHは$2,400突破→$2,500-$2,600への上昇が期待できます。
ダウンサイドシナリオとして、和平交渉が完全決裂し原油$120超となれば、ETHは$2,200-$2,265支持試しから$2,150-$2,000まで深押しのリスクが浮上します。本日のPCEがコア$2.7%超のサプライズと地政学悪化が同時発生すれば、Death Cross確定によりさらなる調整に発展する可能性があります。



出典:Yahoo Finance(米イラン交渉停滞・Brent $104・FOMC前リスクオフ)、Kraken(地政学・原油$100超・Iran紛争関連ヘッドウィンド)
当記事管理者 株式会社NET MONEY 代表取締役 竹原 壮起(たけはら まさき)
竹原 壮起(たけはら まさき)
株式会社NET MONEY 代表取締役
慶應義塾大学経済学部卒業後、2021年に株式会社ZUUへ入社。金融Webメディア「NET MONEY」をはじめとする複数メディアの立ち上げと運営に携わる。2024年よりメディア事業部を管掌。2025年1月、株式会社ZUU、株式会社FUNDiT、株式会社Macbee Planetの合弁会社として株式会社NET MONEYを設立、取締役に就任。同年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。
配信:ZUU Web3
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(※2023年1月31日に株式会社AWZから商号変更)
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